フライフィッシングの話

河川、湖沼、管理釣場などの国内釣行記、海外釣行記、タックル、フライなど、フライフィッシングにまつわる話と美しい写真。

今日は大漁@加賀フィッシングエリア その2

2025-02-06 11:30:30 | 管理釣場
休憩の後は、ダブルハンドのリトリーブを再開。すると、アタリはあるのだが、またしても魚が乗らなくなってしまった。そこでいま一度フックをチェックしてみるが、特に問題は無さそうだ。しかしながら、見た目は真っ直ぐのようでも、実際には微妙に影響しているのかも知れない。そう思いながらも全くフッキングしないわけではないので、とりあえずそのまま続けてみることにした。

やがて陽が傾き始めると、ユスリカが顔の辺りにまとわりついてきた。今日のユスリカは極小ではなく少し大きめで、黒っぽいグレーとも焦茶色とも取れるような暗色系だ。時計を見ると午後2時半を回っていたため、今のうちに準備をしておこうと思い、シングルハンドロッドのティペットを0.6号に替えておく。ティペットの先にはダークカラーのミッジピューパ#18を結んだ。この時はまだライズを待っているつもりだったが、ちょっと試すつもりで投げてみたところ、意外と反応があり、ここからミッジの釣りへ切り替えることにした。

外からは見えないが、恐らく魚たちは水面下でミッジを捕食していたのだろう。そして、その推測どおり、ここからはほぼ入れ喰いになった。しかし、ここに来て突如トラブル発生。カメラのメモリーカードが容量不足となり、シャッターが切れなくなってしまったのだ。仕方なく、ここからは良いところだけスマートフォンで撮影して、他はすぐにリリースすることにした。

やがて、池のあちこちでディンプルライズが起こるようになり、とりあえずライズの一番遠いところに落としてみる。しばらくしてモコっと出たので合わせると、直後に真っ白な魚体がバシャッとジャンプした。今度の魚はかなり重くて力強い。しかも、初っ端からものすごいファイトで暴れ回り、近くまで寄せても、またすぐに10〜15ヤード走られる。その先でジャンプを何度も繰り返す姿は、まるで湖の魚のようだった。5分ほどのファイトを経て上がって来たのは50センチほどのホウライマスで、小さなフックが大きな口にガッチリ掛かっているのを見るのは本当に久しぶりである。まるで海サクラのような白銀色の魚体は、色が無いぶん鱗のギザギザが強調され、普段見慣れたニジマスよりも鱗が大きく感じられた。早速、大人しくなったところを見計らって、スマートフォンを操作していたら急に暴れ出し、結局、未撮影のまま池の中へと消えてしまった。

久しぶりにミッジで大型魚を釣り上げ満足したため、ここからはまたアンダーハンドキャストの練習を再開。さほど反応は良く無かったものの、それでもポツポツ程度に釣れて、そのまま終了時刻を迎える。今日は前回と条件が異なるものの、得意のミッジフィッシングでリベンジ出来たのは良かったと思う。そして、アフターフィッシングは、前回同様「北むら食堂」で味噌ラーメンをリピート。今回も大満足で店を後にした。

今日の釣果、ニジマス50尾、スレ掛かり3尾、バラシ多数。久しぶりの大漁だった。


午後は北東の空に怪しい雲が現れたが、天候は最後まで良好で、しかも暖かかった。



ミッジに出た40センチのニジマスとマックスキャッチのタックル。5番指定のロッドだが、今回6番ラインで使ってみたところなかなか良い感触だった。



前回に引き続き「北むら食堂」で味噌ラーメンをリピート。ご馳走様でした。





タックルデータ

ロッド Maxcatch Top water 9ft. 5wt.
リール Maxcatch Avid Pro 5seven
ライン SF WF6F
リーダー ティムコ アクロン スタンダード 9ft. 5X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 0.6号
フライ オリジナルミッジピューパ #18

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今日は大漁@加賀フィッシングエリア その1

2025-02-05 11:00:00 | 管理釣場
2025.02.04
今回はスペイキャストを練習するため、1ミリの迷いもなく加賀フィッシングエリアへ直行。釣場に到着すると、今日は暖かいうえにガラガラで、しかも1号池より2号池の方が人が多かった。どうやら水温の関係で、1号池に放流したマスが2号池へ移動してしまったらしい。

とりあえず、前回と同じく1号池の南側に入り、昨日巻いたばかりのUVバグヤーンでルースニングを開始。すると、魚がワッと寄ってきてフライをつついてくる。そのうちにフライを咥えたところをすかさず合わせてヒット、いとも簡単に最初の1尾が釣れてしまった。続いて今度は少し遠投してみるが、今日は北西の風が強く、ラインは出せてもせいぜい20ヤードくらいまでで、沖に居る魚の群れには届かない。それでも、すぐにピクピクと小さなアタリがあり、やがてインジケーターがスーッと引き込まれると、あっという間に2尾目を追加。同様に3尾目を追加したところで、何だかマス釣り堀で餌釣りをしているような気分になってきて、ルースニングはここで一旦終了する。

次はいよいよダブルハンドでリトリーブだ。早速投げてみると、練習の成果もあってか、前回よりスムースに投げれるようになった。ここでは魚もポツポツ程度に釣れてはいたが、やはり左から強い風が吹くため、スペイキャストでもなかなか飛距離が出にくい。そこで、西側へ移動してみたところ、今度は追い風で楽に30ヤード以上飛ぶようになった。移動してからはアタリも毎回あって楽しかったが、なかなか魚が乗らず不思議に思っていると、思い出した! 確か前回も同じような状況になり、フライをチェックしたら針先が曲がってたんだっけ。チェックしてみると、やはり僅かに内側に曲がっており、フォーセップで慎重に針先を曲げて、かなり真っ直ぐになったのを確認。再開してみると、今度はグーンとティップが持って行かれ、ようやく魚が乗るようになった。釣れる魚もサイズがあって力強く、湖の釣りをシミュレーションするにはちょうど良い。その後、40センチ近いブルーバックが釣れたところで昼を迎えたため、ここで一旦ランチタイム休憩を取ることにした。

つづく


最初の1尾はUVバグヤーンを使用。



今回は北西風が強かったため西岸に移動した。



リトリーブで釣れた40センチ弱のブルーバックレインボー。




タックルデータ

ロッド Maxcatch V-Spey 13ft. 6/7wt.
リール Maxcatch Avid Pro 9eleven
ライン SA マスタリーアトランティックサーモンショート DH 6/7 SI、バリバスエアーズ 24lb
リーダー ティムコ アクロンフロロカーボンハイエナジー 9ft. 3X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 1号
フライ BHアイスブルーフリッツマラブー #10 オリーブ

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銘竿アルバム01〜スコット Scott G904/4

2025-02-02 15:00:00 | タックル
黒鉛色のアンサンドフィニッシュブランクに赤いスレッドという組み合わせは、僕の知る限り、確かスコットGシリーズとオービスのウエスタンシリーズの二つだけだったと思う。どちらもグリップの先端が特徴的で、スコットはコルクフィニッシュ、オービスの方は低番手がスレッドラッピング仕様だった。

スコットGシリーズは、ティップがとてもしなやかで、そのかわりバットはかなり強靭に作られている。素材はローモデュラスのグラファイト製で、素振りしてみるとグラスロッドのようにモッタリしていて、今となってはやや頼り無さを感じるほどだ。この辺は好みの分かれるところであろう。

とりわけこのG904/4は、アメリカのテクニカルな川で神経質なマス達を攻略するために開発されたもので、後にオービスがウェスタンシリーズで同スペックの2ピースロッドを発売しているが、それまではライトラインのロングロッドとして唯一無二の存在だった。僕自身も忍野村のスプリングクリークに何度か持ち出したことがあるが、当時はセージやダイヤモンドバックのようなアクションに慣れていたせいか、ロッドを振り切った際に起こるティップのバイブレーションに難儀して、以来ほとんど使わなくなってしまった。


改めて見てみると、細部までとても丁寧に作られていて、仕上げも美しい。



スコット伝統のコルクフィニッシュも、仕上げの美しさを際立たせている。



日本を代表するテクニカルストリーム忍野にて。




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グラスロッド一本勝負@BerryPark in FISH ON ! 王禅寺 その2

2025-01-30 10:00:00 | 管理釣場
移動してからは、今までの状況が嘘のように、ほぼ毎回アタリが出るようになった。相変わらずバラシは多かったが、それでも順調にヒット&ランディングを繰り返す。やがて、2尾目のスチールヘッドもキャッチして、このまま終了時刻まで爆釣と思われたが、そうは問屋が卸してくれず。またしても釣れない時間帯に突入してしまった。

あともう1尾釣ればツ抜け達成だが、残り時間はすでに20分を切っている。半ば諦めムードが漂う中、放置していたインジケーターがスーッと沈んでいき、すかさず合わせると、大きな魚体がガボガボッと水面を割った。それを見て、ああこれはデカイなと思い、そこからは慎重にやりとりを続ける。というのも、大型魚は首を振った際にフックを外されてしまうことが良くあるからだ。

掛けてからどのくらい経っただろうか。とにかくものすごい重さにロッドを持つ手が疲れてきて、右手から左手、或いはその逆と、交互にグリップを持ち替えながら何とか耐え凌いでいた。ロッドに関しては、バットにパワーがあるので不安は無かったものの、問題はティペット結び目部分の劣化具合である。そう言えば移動する前に、隣で釣っていた人が大きな魚を掛けて、切られてしまったのを思い出す。とは言え、すでに掛けてから5分ほど経過していたため、そろそろ良いだろうと思い、ロッドを立てて寄せようとしたところ、今度はもの凄いスピードで横に走って行き、15ヤード程ラインを引き出されてしまった。まだまだ余力を残していたのだろう。特に大型魚とやりとりする場合、ここで切られるケースも多く、最後まで気を抜けないのだ。

最終的には、10分近いファイトの末、ようやくネットに収めることが出来た。計測してみると、見た目のわりに長さはそうでもなくて、残念ながらロクマルには少し足りない59センチ。とは言え、最後の最後でこのサイズ、しかもツ抜けで終えることが出来、今回も満足の釣行となった。

本日の釣果、ニジマス8尾、スチールヘッド2尾、バラシ多数。


2尾目のスチールヘッド。この魚ももの凄いスピードでファイトした。



このロッドはバットがしっかりしていて、大型マスでも安心してやりとりすることが出来た。



デカい、太い、重い、と三拍子揃った59センチのドナルドソン。とにかくスタミナがあり、なかなか上がって来なかった。




タックルデータ

ロッド Maxcatch Uniglass 8ft. 5wt.
リール Hardy Marquis 6
ライン Goture General WF5F
リーダー バリバス スタンダード ST 9ft. 5X
ティペット フジノ プロフェショナルフロロカーボン 5X
フライ スーパーオクトパス オレンジ

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グラスロッド一本勝負@BerryPark in FISH ON ! 王禅寺 その1

2025-01-29 11:00:00 | 管理釣場
2025.01.28
先日、ハーディマーキスの話を書いていたら、無性にグラスロッドが使いたくなり、次の王禅寺釣行に持って行こうと準備していたのだが、先週は加賀FAでダブルハンドをやったため、お預けとなっていた。そこで、今日こそはとタックルを車に乗せて出発。若干の渋滞はあったものの、順調に走って、AM9時過ぎに王禅寺へ到着する。

入漁券を購入して、グラスロッドを携えジロー池に行ってみると、まあまあ空いていたので、今回は池の北東側に入ってみることにした。いつものマラブーをティペットに結び、ルースニングを始めてみるが、どうしたことかまったく反応が無い。しばらくそのまま続けていたが、雨上がりで濁りが強くなったのだろうか? これはいよいよまずいと思いフライの色を変えてみたものの、反応が無いのは同じだった。仕方が無いので、車まで別のフライボックスを取りに行き、これまでとは別のフライパターンを試したりタナを変えたりしてみたのだが、状況は変わらず、とうとうお手上げ状態となってしまう。

そうこうしているうちに2時間が過ぎ、ようやくアタリが出たので合わせると、なかなかの重さで、しかし引きは然程でもなかった。ランディングしてみると、50センチほどの虹鱒であったが、尾鰭の下側が大きく欠損していたので、恐らく川鵜に突っつかれたのであろう。とりあえず、例のワードが脳裏に浮かんでしまうほど追い詰められていたので、とりあえずこれでひと安心。しかし、本当の正念場はここからであった。というのも、さらに2時間が経過して、その間アタリはたったの1度だけ。後はただひたすら空虚な時間だけが過ぎて行ったのだ。

だんだんと人が帰って行き、前回やった南東側に空きが出たので移動してみる。そこで水面を観察すると、どうやら魚は表層あたりを泳いでいるらしく、試しにタナを浅くしてみたらすぐにアタリがあって、今度は無事フッキング。直後に魚がジャンプを繰り返す。その姿を見てもしやと思ったが、ランディングしてみるとやはりスチールヘッドだった。

つづく


2時間経ってようやく釣れた1尾目は50センチのニジマス。川鵜に食いちぎられたのか、尾鰭が欠損していて、そのぶん引きも弱めだった。



アタリが無いまま空虚な時間だけが過ぎて行く。



まだまだ残っているスチールヘッド。フッキングした途端ものすごいスピードで走り、ジャンプを繰り返した。




タックルデータ

ロッド Maxcatch Uniglass 8ft. 5wt.
リール Hardy Marquis 6
ライン Goture General WF5F
リーダー バリバス スタンダード ST 9ft. 5X
ティペット フジノ プロフェショナルフロロカーボン 5X
フライ BHメルティファイバーマラブー #10 ホワイト

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