3月1日芦ノ湖。3月15日忍野。
今年は両方とも解禁日の釣行を目指していたのだが、結局どちらも果せなかった。
要するに、またしても寒さにめげてしまったのだ。
しかも、今年はとことんタイミングが悪いようで、なかなか初釣行まで漕ぎ着けない。気が付けば、近所の公園の木々が芽吹き始め、新緑の季節はもうすぐそこまでやって来ているではないか。
「きっと桂川沿いの桜も、蕾みをパンパンに膨らませている頃だ。いや、こうしている間にも、桂川でいくつもの尺ヤマメが、忍野で50センチを超えるヒレピンレインボーが釣られているに違いない。」
そう考えたら、もう居ても立ってもいられなくなるのが、釣り人の性というものである。
「こうなれば、何が何でも桜前線が来る前に初釣行を達成せねば・・・。」
私は、この一見何の根拠も持たない目標が達成されるまで、さほど時間を要さない事を知っていた。
忍野に到着すると、臼久保橋の脇のスペースに車を停めた。
今年は、さかな公園の駐車場が利用出来なくなったと聞いていたので、様子を見に行ったのだが、確かに「釣り人の利用禁止」という看板が立っている。
早速、橋から下流へ釣り下ってみるが、ライズも殆どなく、フライへの反応も無い。
堰堤でまず最初の1尾をキャッチ。30センチオーバーのレインボーだったが、何とお腹にティペット付きのフライが刺さっていて、しかもその部分が化膿している。もちろん丁寧に外してリリース。
そのまま金田一まで行き、流れ出しで小さなブラウンを1尾キャッチ。続いて橋の上流部で30センチ弱のレインボーをキャッチする。
あまりにも反応が良くないので、富士急を見てから上流部へ向かう。
相変わらずS字は泥だらけで、魚影は少なかったが、テニスコートから江戸屋釣堀までは逆に魚が溜っている箇所が多かった。
江戸屋釣堀では、親父さんが、「兄ちゃん、こっちこっち!」と手招きしているので、近寄ってみると、いきなりペレットを川に撒き始める。すると30尾程のニジマスやブラウンが狂ったように餌を食べ始めた。川底近くには50~70センチクラスのレインボーも居て、暫くその様子を眺めていたら、「早く釣りなよ!」と催促されたので、仕方無くペレット色のウーリーバガーを投げ入れてみたら、見向きもされなかった。
暫くして親父さんが居なくなると、少しはフライへの反応も良くなったが、口を使うまでには至らなかった。それでもしつこくやっていたら、とうとう30センチオーバーのブラウンがヒット。これでブラウンがこの中で最も食い意地のはっている魚だという事を証明出来た。
膳棚橋で折り返し、今度は釣り上がりながら、イワナやヤマメ、ニジマスをいくつかキャッチして、出発地点の臼久保橋に戻って来たものの、どうもそれまでは何か釈然としないというか、納得の出来る釣りが出来ずにいた。
とりあえず、橋の上から魚の動きを観察してみると、マス達は明らかに水中で何かを捕食していて、活発に動き回っている。そこで今度は大臼荘前でじっくりと腰を据えてやってみる事にした。
ハッチの状況を見ながらフライを選び、ダウンクロスで流してやると、モワッと水面が盛り上がった直後に、ロッドにもコンという魚の反応が伝わった。フライを追って来る魚の姿も見える。予想通りだ。
次に、比較的型の良い藻影の黒っぽい魚に狙いを定めると、慎重にポジションを決めてから、クロスでキャスト。鼻先をかすめるように流してやると、絵に書いたようにフライを追って来て、フライをくわえ反転した。フックアップした直後から何度も素晴らしいジャンプを繰り返し、リールを逆転させるファイトは、さながらヘンリーズフォークのビデオを見ているようで、魚体もレッドバンドが美しい35センチのヒレピンレインボーだった。
この日の釣果。
ニジマス12尾、ブラウン2尾、ヤマメ2尾、イワナ1尾。
初釣行にしてはまずまずの結果だった。
尚、さかな公園の駐車場の問題だが、現時点ではゲートが開いている時間帯なら使っても良いとの事。さらに完全使用についても交渉中で、元通りになる日もそう遠くは無さそう、との事である。
今年は両方とも解禁日の釣行を目指していたのだが、結局どちらも果せなかった。
要するに、またしても寒さにめげてしまったのだ。
しかも、今年はとことんタイミングが悪いようで、なかなか初釣行まで漕ぎ着けない。気が付けば、近所の公園の木々が芽吹き始め、新緑の季節はもうすぐそこまでやって来ているではないか。
「きっと桂川沿いの桜も、蕾みをパンパンに膨らませている頃だ。いや、こうしている間にも、桂川でいくつもの尺ヤマメが、忍野で50センチを超えるヒレピンレインボーが釣られているに違いない。」
そう考えたら、もう居ても立ってもいられなくなるのが、釣り人の性というものである。
「こうなれば、何が何でも桜前線が来る前に初釣行を達成せねば・・・。」
私は、この一見何の根拠も持たない目標が達成されるまで、さほど時間を要さない事を知っていた。
忍野に到着すると、臼久保橋の脇のスペースに車を停めた。
今年は、さかな公園の駐車場が利用出来なくなったと聞いていたので、様子を見に行ったのだが、確かに「釣り人の利用禁止」という看板が立っている。
早速、橋から下流へ釣り下ってみるが、ライズも殆どなく、フライへの反応も無い。
堰堤でまず最初の1尾をキャッチ。30センチオーバーのレインボーだったが、何とお腹にティペット付きのフライが刺さっていて、しかもその部分が化膿している。もちろん丁寧に外してリリース。
そのまま金田一まで行き、流れ出しで小さなブラウンを1尾キャッチ。続いて橋の上流部で30センチ弱のレインボーをキャッチする。
あまりにも反応が良くないので、富士急を見てから上流部へ向かう。
相変わらずS字は泥だらけで、魚影は少なかったが、テニスコートから江戸屋釣堀までは逆に魚が溜っている箇所が多かった。
江戸屋釣堀では、親父さんが、「兄ちゃん、こっちこっち!」と手招きしているので、近寄ってみると、いきなりペレットを川に撒き始める。すると30尾程のニジマスやブラウンが狂ったように餌を食べ始めた。川底近くには50~70センチクラスのレインボーも居て、暫くその様子を眺めていたら、「早く釣りなよ!」と催促されたので、仕方無くペレット色のウーリーバガーを投げ入れてみたら、見向きもされなかった。
暫くして親父さんが居なくなると、少しはフライへの反応も良くなったが、口を使うまでには至らなかった。それでもしつこくやっていたら、とうとう30センチオーバーのブラウンがヒット。これでブラウンがこの中で最も食い意地のはっている魚だという事を証明出来た。
膳棚橋で折り返し、今度は釣り上がりながら、イワナやヤマメ、ニジマスをいくつかキャッチして、出発地点の臼久保橋に戻って来たものの、どうもそれまでは何か釈然としないというか、納得の出来る釣りが出来ずにいた。
とりあえず、橋の上から魚の動きを観察してみると、マス達は明らかに水中で何かを捕食していて、活発に動き回っている。そこで今度は大臼荘前でじっくりと腰を据えてやってみる事にした。
ハッチの状況を見ながらフライを選び、ダウンクロスで流してやると、モワッと水面が盛り上がった直後に、ロッドにもコンという魚の反応が伝わった。フライを追って来る魚の姿も見える。予想通りだ。
次に、比較的型の良い藻影の黒っぽい魚に狙いを定めると、慎重にポジションを決めてから、クロスでキャスト。鼻先をかすめるように流してやると、絵に書いたようにフライを追って来て、フライをくわえ反転した。フックアップした直後から何度も素晴らしいジャンプを繰り返し、リールを逆転させるファイトは、さながらヘンリーズフォークのビデオを見ているようで、魚体もレッドバンドが美しい35センチのヒレピンレインボーだった。
この日の釣果。
ニジマス12尾、ブラウン2尾、ヤマメ2尾、イワナ1尾。
初釣行にしてはまずまずの結果だった。
尚、さかな公園の駐車場の問題だが、現時点ではゲートが開いている時間帯なら使っても良いとの事。さらに完全使用についても交渉中で、元通りになる日もそう遠くは無さそう、との事である。