コロンビア川は、カナディアンロッキーに源を有し、カナダのブリティッシュコロンビア州、アメリカのワシントン州、そしてオレゴン州を経て太平洋へと注ぐ、全長1,900kmのアメリカ西部を代表する大河である。
まあ、ひとくちに大河と言っても、日本のいわゆる一級河川とは、あまりにも桁違いな、とても川とは思えないくらいの水をたたえているわけだが、それでも鮭鱒類が遡上するという意味では、日本の河川と何ら変わりはない。
ダムの施設に入り、エレベーターで下に降りると、『フィッシュラダー』と呼ばれる階段状の魚道が、ガラス越しに観察出来るようになっていて、そこを次々と巨大なキングサーモンやスチールヘッドが通過して行く。
それが各階にあって、まるで水族館のようであった。
さらに最上階へ上がると、いよいよ本流から魚道に入って来たばかりの元気な魚たちを直接見れるわけだが、どれも巨大な魚影ばかりで、あまりにも現実離れしていた。
もちろん釣り人がこれだけの魚を見て興奮しない筈が無い。
増して1メートルもあるキングなんて初めて見るのだから、それだけでワクワクする筈だった。
ダム見学を終えると、そのままフッドリバーを経由し、デシューツリバーへと向かった。
デシューツリバーは、レインボートラウトとスチールヘッドの宝庫である。
その言葉通り、いかにもトラウトが居そうな流れであった。
その流れを前にして、私はひどく興奮していた。
もちろんその時は早く釣りをしたいという、はやる気持ちもあっただろうが、やはりFFマンにとっては、遡上するサーモンを眺めるより、トラウトのライズを探す方が何倍もエキサイティングな事なのである。
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