フライフィッシングの話
川、湖、管理釣場などの国内釣行記、海外釣行記、タックル、フライなど、フライフィッシングにまつわる話と美しい写真。
 




先週、出張で京都に行って来た。

京都は高校の修学旅行以来だったが、それよりも、到着した時はとにかく美味しいものを食べるのが先決とばかりに、通りがかったそば屋に飛び込むと、天ぷら、ご飯、うどんがセットになった昼定食を注文した。

暫くして、料理がテーブルに運ばれて来る。

「天ぷらはソースか醤油どっちや?」
「はあ?」
「両方置いてくよって、好きなほうつこうてな」
「は、はい・・・」

店主の言葉に、とりあえず頷いてはみたものの、あまりにも予想外だったので、一瞬何が何だか解らなかった。
少し冷静になったところで考えてみたが、薄口のうどんつゆでご飯は食べられないし、かと言ってソースというのも未体験ゾーンで想像がつかなかった。結局醤油で食べたのだが、後で皆にその話をしたところ、家ならまだしも、そんな店は京都でもあり得ないと言われた。(汗)

翌日、時間が出来たので、宇治の平等院へ出掛けた。
そして、ひと通り見学した後、宇治川沿いを散歩してみる事にした。
中州にルアーの人が居たので、近くまで行くと、小鮎のミノーを投げている。

「バスですか?」
「ええ」

すぐ傍の浅瀬で、数尾のマルタウグイが大きな鰭を出しているのが見えた。

そのまま宇治橋まで歩いて行くと、今度は橋の下の瀬尻でオオシマトビゲラがハッチしていた。
その様子を眺めていたら、突然大きな魚影が勢い良く川底から現れ、水面ぎりぎりのところでピューパを捕らえ反転した。50センチクラスのマルタウグイだった。その状況は暫く続き、見ているだけで楽しかった。

もちろん世界遺産の平等院も素晴らしいのだが、今の私にとってはマルタウグイのライズの方が、遥かにエキサイティングで、癒される光景だったのである。

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