フライフィッシングの話
川、湖、管理釣場などの国内釣行記、海外釣行記、タックル、フライなど、フライフィッシングにまつわる話と美しい写真。
 




例年芦ノ湖では、気温が上昇するゴールデンウィーク頃に、ほぼ適水温に達する。
マス達のコンディションが良くなれば、美しい魚体に出会える確率も当然高くなるわけで、そんな美魚たちを求めて、今回も芦ノ湖へ向かった。

湖尻に到着した時、すでに午前6時を回っていて焦ったが、何故か湖上に浮かぶ釣り船は普段より少なく、とりあえずひと安心。
AFCおおばから出船し、キャンプ場へ向かっていると、さっそく桃源台の桟橋の前で大型魚のボイルを発見。
恐らく60オーバーのニジマスだろう。
さらに、その先へ進むと、今度は岸から20メートル程のところで、小さめの魚が盛んにライズをくり返している。
その時湖面には、#18くらいのユスリカがハッチしていたが、量はそれほど多くは無かった。
「ユスリカにしては少し激しいライズフォームだなぁ」と思いながら、とりあえず、パイロットフライの#16ソフトハックルを落としてみる。が、やはり反応はナシ。
そうこうしているうちに、ボートの下を数百匹の抱卵したヘラブナの大群が通過して行き、ライズはヘラブナの群れと共に消えて行った。

仕方無く、前回と同じポジションでシンキングの釣りに変更。
間もなくして、30センチくらいの放流マスが釣れた。
その後、アタリはちょこちょこあるもののフッキングには至らず、結局午前はその1尾のみ。

午後は、一発大物狙いに的を絞り、椿の鼻でアンカーを降ろしてみる。
ところが、だんだんと南風が強くなり、悪戦苦闘しながら何とか2尾を追加したものの、釣れたのは全て放流マスだった。

最後に、早川水門からハーリングをしながら桟橋へ向かっていると、キャンプ場の前辺りで突然ゴクンゴクンとロッドティップが激しく揺れた。
ロッドを立てると、かなり重い感触。
「これはもしや?」と思ったが、リールを巻いて引き寄せてみると、サイズは思った程ではなかった。
ところが、ボートの影に驚いたのか、いきなりもの凄いスピードで走り出し、スプールが高速で逆転、放流マスではほとんど曲がらなかった8番ロッドも、まるで5番ロッドのように曲がっている。
久し振りに素晴らしいファイトを味わったが、上がって来たのは、まだヒレが再生途中のグラマラスな40センチ弱のニジマス(画像下)だった。

この日の釣果、ニジマス4尾
今回も美魚の顔は拝めず・・・。

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