再読のための覚え書き
美しい女
椎名麟三(1911-1973)
木村は、鉄道員として平凡に真面目に生きている。彼にとって「ほんとう」のものは、目に見える生活の中にはない。
彼の心の中にはいつも想像上の「美しい女」がいて、その微笑みに守られながら、「ほんとう」を探して生きている。
「私は、1個の権力からそれと決めつけられる『無気力』であるならば、それがどんな権力からであろうとその『無気力』を心から誇りたいと思うのだ。その私たちの『無気力』には、永遠に揺るぎのない強固な反抗があるからである。」
2021.11.1読了
美しい女
角川文庫
昭和40年11月10日初版発行
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