再読のための覚え書き
爛
徳田秋声(1872-1943)
木村荘八 挿絵
浮気性の浅井は、お柳という妻がいるものの、かつては遊女だったお増を愛人として囲っている。
やがてお増は、遠縁の若い娘のお今を家に預かるが、故郷の青年との縁談で心の揺れるお今は、浅井との距離をも縮めるのであった。
先日読んだ「黴(かび)」といい、この「爛(ただれ)」といい、どちらも湿り気と気怠さが最後まで付き纏う。
2021.11.20読了
爛
角川文庫
昭和29年10月30日初版発行
旧仮名遣い
#本 #読書 #文学 #文庫 #徳田秋声 #爛

