再読のための覚え書き
笛吹川
深沢七郎(1914-1987)
山梨県を東西に流れる笛吹川。普段は穏やかな流れだが、時として大氾濫を起こし、人々に大きな犠牲をもたらす。その川筋に暮らす家族の6代に渡る物語。
時は戦国時代。笛吹川周辺の人々の暮らしは、良くも悪くもお屋形様(武田信玄の武田家)の影響下にあった。
百姓のせがれの半蔵は、父の半平が止めるのを聞かず、お屋形様の戦に加わって手柄を立てた。しかし、時の権力に関わったからこそ奪われていく命。
半平の子孫たちは、笛吹川に翻弄されるかのように、武田家一族と運命を共にしてゆく。
2022.9.8読了
笛吹川
新潮文庫
昭和41年4月30日初版発行
昭和43年2月29日3刷
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