再読のための覚え書き
美徳のよろめき
三島由紀夫(1925-1970)
女性の視点で書かれた不倫もの。
いつも眠っているような夫との生活の中で、妻の節子は、空想の世界を愉しんでいた。
美徳と称するその世界は、旧知の土屋との再会という現実を前にして、次第によろめき始める。
「節子のしていることは何だったろう。これが恋だろうか。節子にとっては自分の官能的な魂を満足させないことが必要であった。そこでいつまでも、自分の寛容な美徳にたよったのである。」
2022.10.7読了
美徳のよろめき
新潮文庫
昭和35年11月5日初版発行
昭和40年5月20日9刷
旧仮名遣い
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