再読のための覚え書き
ひかりごけ・海肌の匂い
武田泰淳(1912-1976)
《ひかりごけ》
戦時下。北海の第五清神丸は、吹雪のために遭難。船長を含む4名の乗組員が生き残り、やがて憔悴してゆく。
一人が死に、彼らに残された生存のための道は、その死者の肉を食うことだった……。
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紀行文から始まり、悲惨な事件とその裁判を戯曲風に描くという一見ちぐはぐな構成が、思いのほか効果的だった。
他、「流人島にて」「異形の者」を収録。
2022.10.8読了
ひかりごけ・海肌の匂い
新潮文庫
昭和39年1月25日初版発行
昭和45年11月10日9刷
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