再読のための覚え書き
妻よねむれ
徳永直(1899-1958)
東京大空襲の最中、病気で亡くなった徳永直の最初の妻の、生い立ちや思い出を綴った小説。
夫が印刷会社の労働争議に中核として関わる中、妻のトシヲは「プロレタリア」も「ブルジョア」も理解しなかったが、いつも夫と家庭を支え続けていた。
「世の中に夫婦というものが、何千万組あるか知らないけれど、それはちようど指紋みたいなもので、まるきり同じという夫婦は二つとないだろう。『だって、もう仕様がないじゃないの』と、お前がいうとき、この言葉がもつニュアンスは、おれたちだけしかわからない。」
2022.10.28読了
妻よねむれ
角川文庫
昭和26年2月15日初版発行
昭和33年8月20日14刷
旧仮名遣い
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