勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

バラックの悲劇・第2章

2006-07-05 | TVや舞台やスポーツのお喋り
前日に少しは寝ておく予定だった。
だがどうしても眠れず、映画を見た後、ネットしながら時間を潰していた。
何で時差なんてものがあるんだろう。
ドイツ時間の4日21時。
日本時間は5日の早朝4時だ。
しかもドイツは試合開始時間が遅い。
私がドイツ人だったら、延長になった時点で終電に間に合わなくなる。

そんなことはどうでもいい。
ドキドキしながら早朝にTVのスイッチを入れた。
ワールドカップ、セミファイナル、ドイツVSイタリア。
心配していたバラックの足の調子も、さほど悪そうではない。
ただ中盤でのボール支配力はイタリアの方が勝ってる。
どうやら今日も守りの試合になりそうだ。

0-0のまま延長戦に入った頃、ついに眠気のピークが訪れた。
しかもNHKの画面の半分は、テポドンニュース速報に占領されている。
不謹慎かもしれないが、あの時点ではこのニュース、単なる邪魔にしか見えなかった。
画面の上部を白い文字が流れていくと、幾ら集中しようとしても気が散る。
イライラは募った。
しかも眠いし。

そして延長戦後半。
この頃はTV放送も教育TVに追いやられていた。
イライラしながら見るよりはいいが。
時間だけがどんどん経っていき、ゴールはボールを嫌ってる。
またPK戦か、と半ば覚悟した時・・・。

ドイツが負ける予兆は、延長戦後半になって、随所に見られた。
スローインで選手がノタノタ歩き、ボールは誰も取りに行かず、わざわざゴール前からキーパーのレーマンが出張ってきて渡してやったほど。

無論イタリアだって疲れてるんだろう。
だがヴァイキング・スウェーデンに壊されかかり、巧者アルゼンチンに翻弄され、すでに気力の限界に来ていたのだろう。
決勝点が自分の横を通り過ぎていくのをぼんやり見ていたバラックの表情が、すべてを物語っていた。

バラックは決勝戦に出られない。
そう言う運命を背負った選手なんだろうか。
いや、4年後は!と思いたいが、そう言うだけの気力は今の私にもない。
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