勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

名前の話

2006-07-25 | 日常のお喋り
アメリカの人気TVドラマ「フレンズ」の最終シリーズをDVDで見ていたら、改名のエピソードがあった。
結婚した登場人物が、役所に苗字を換えに行ったシーンだ。

そもそも結婚しても結婚証明書がもらえるだけで、入籍なんかないアメリカでは、わざわざ届けないと独身時代の名前のままなんだと思い至った。
しかも役所で「好きな名前を書き込んでくれ」と言われた登場人物は、相手の姓にするどころか自分の名前も変えて、アニメのような名前になってしまう。

日本では余程のことがない限り、改名は出来ない。
国民を震撼させた極悪犯罪人と同姓同名とかね。
戸籍システムの堅苦しさが、いかにも役所仕事だし。

もしも自由に名前を変えられるとしたら、変える人はどのくらいいるだろう。
自分の名前が気に入らなかったとしても、生まれた時から呼ばれている自分のアイコンを、簡単には変えられないと思う。
国税調査の時でさえ、殆どの人は本名書いてるだろうし。

そこで登場するのが芸名、ペンネームなど、職業上の名前。
最近ではネット上だけで通用するハンドルネームもある。

私は小学生の時から、何となく小説のようなものを書いていた。
その頃からペンネームを持っている。
幾度か改名して、高校時代から現在のものに落ち着いた。

《浅海 深》(あさみ しん)は、すでに私の第2の名前だ。
海=水が好きなので、サンズイの名前にしたかった。
それから名前に意味を持たせたかった。

ダイビングの名所になるようなきれいな海を、表面から眺めると底が浅く感じられる。
余りにも透明で、手を伸ばせば底に届くのではないかと思う。
だが潜ってみると意外な深さに驚くだろう。

つまり―浅く見える海だが、意外と底は深い―
そんな意味を込めた名前なのだ。
人間的にも、作品的にも。

さて、私という人間の底は、今浅いのだろうか。深いのだろうか。
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