勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

泥棒はやめられない

2006-11-20 | 映画のお喋り
今、30分かけて、やっと半分まで書いた『シリアナ』のレヴューが消えた。
編集ページからあっという間に・・・。(なんの操作ミス?)
いつもは途中で何度かコピーしておくのに、今日に限って忘れていた。
ものすごい脱力感・・・・・・。

今日は書き直す気力がないので(難しい映画なんだ!)、別の映画を簡単に。

『ダイヤモンド・イン・パラダイス』 2004年・アメリカ
  監督:ブレッド・ラトナー
  出演:マックス/ピアーズ・ブロスナン、ローラ/サルマ・ハエック
     スタン/ウディ・ハレルソン


ジャッキー・チェン主演『ラッシュアワー』の監督ブレッド・ラトナー。
007シリーズのボンド役でお馴染みのピアーズ・ブロスナン。
このアクション大得意の二人がコンビを組んだ作品。
となれば、当然派手なアクションを期待したんだが・・・。

ブロスナンがなんでボンドを引退したか、そこを考えたら予想はつく。
簡単に言ってしまえば、もう年なんだね。
多分アクションシーンの撮影に疲れたんでしょう。
もともとTV局との契約に縛られ、ボンド役に望まれながらも実現が遅れたブロスナンにとっても不幸な話。

そんなわけで、映画は007シリーズから派手なアクションを取り除いて、ボンドガールとのラブシーンを主にしちゃった感じに仕上がった。

もちろん見所がまったくないわけじゃない。
この監督、ジャッキーとクリス・タッカーでもそうだったけど、男同士の軽妙洒脱なやり取りが得意なんだろう。
マックス(ブロスナン)とスタン(ハレルソン)のコンビにはおおいに笑わせられる。
そう、大泥棒と刑事を主人公にしたアクションコメディと思えば面白い。
(ルパンと銭形?)

ストーリーは単純。
ナポレオンの剣の柄を飾っていた3つのダイアモンド(大粒!)のうち、2つ目まで盗み出したマックスとローラ。
だがちょっとした油断で、スタンに打たれたマックスを案じてローラは引退を決意。
二人はカリブ海の島に移り住んで、悠々自適の引退生活を送っている。

ところがこの島に帰港した船に、3つ目のダイアモンドが展示されていることを、スタンに告げられたマックスに冒険心がわきあがる。
協力しない、泥棒に戻るなら別れると言い張るローラ。
ローラの気持ちを察しながらも揺れるマックス。
今度こそ逮捕と息巻くスタン。
3者入り乱れてのあれこれがあって・・・。

まあまあ安心して観られる映画なんだけど、問題はローラの扱い。
ラトナー監督の欠点は、男を描かせれば上手いのに、女性の扱いを知らないことかもしれない。

このローラ、「私たち、死ぬまでこの島で夕日を見ながら過ごすのよ」って、私でさえもうんざりな未来しか口にしない。
それって男にとって楽しい生活なのか?老人じゃあるまいし。
しかも彼を引き止める手口が、魅惑的なボディで誘惑するだけって・・・。
絶句。

ローラの健気さをもっときちんと描けていれば、オチも納得できるんだけど。
キャストミスもある。
この女優さん、ボンドガールのオーデションと間違えちゃったんじゃないかって感じの人。
だから二人で延々ラブシーンされてると、なんだかなあと言う感じになる。

かなり辛口になってしまったが、スタン刑事がいい味出しているし、マックスとの絡みも面白いので、暇な時なら損はない映画。
本当に年を取ったら、こんな島で「夕日を眺めながら」暮らすのも悪くはない。
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