勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

いつまでも漫才師でいて欲しい

2006-06-26 | TVや舞台やスポーツのお喋り
WCの見過ぎで、すっかり書くのが遅れてしまった21日のルミネの話。
先日のルミネでは、お客さんのノリが悪くてちょっと・・・だったが、この日はとっても暖かい雰囲気だった。
でなければ、トップバッターのすべりっぷりに引きまくり、後続の演者さんたちがかなり苦労したと思う。

これはもう事実だから仕方がない。
キャプテン☆ボンバーさんは、かつてルミネでここまですべった芸人を見たことがないと言う出来だった。
レーザーラモンの二人と組んでトリオでコントをした時は、それなりにキャラも立っていたと思う。
だけどひとりでネタは、まだ無理だったようだ。
もう一度ネタを練り直して、しっかりとキャラを作り上げてから再度挑戦して欲しい。

これで北風ぴゅーぴゅー吹きまくる感じにならなかったのは驚くべきことかもしれない。
みんな笑う気満々で来ているだけに、次に期待している感じ。
そして「その次」は、なんと品川庄司だった。

さすがルミネを庭にしているプロの漫才師だ。
キャプテン☆ボンバーさんのすべり具合をネタにしてしまっている。
「セミプロの方でしたっけ?」
庄司さん、なかなかきついツッコミだ。

このやり取りで自己紹介ネタは省略され、鎌田ネタ~よかろうもんへ。
この辺りで前のことはきれいさっぱり忘れ去られ、次々爆笑が起こっている。
庄司さんのワキガネタ(もちろんワキガではない)が、見るたびに長くなっている。
脇の下の辺りに、丸く円を描き「ほ~ら」と面白リズムで繰り返す品川さん。
「庄司くん、最近カッパになってますね」
「天狗じゃなくて?」
「バカだから間違えちゃったの」
そしてついに庄司さんの呼び名は「ワキガッパ」となる。

しゃくれ刑事は品川さんが「つって」を語尾につけるようになった。
品川さんに顔をくちゃくちゃした後、庄司さんが髪の毛を掻き揚げると
「きてるね」
「禿げてるよ!」
このやり取りを何度も繰り返す。
もう笑いすぎて私の顔もくちゃくちゃだ。

庄司さんがしゃくれ刑事の真似をするシーンがいつもより長かった。
品川さんはニコニコしながら黙ってみていたが
「ツッコミの方ですよね?」
「そうだよ。一生懸命やってるんだよ!」

最後は怒涛のごとく品川さんが繰り出すアドリブに、庄司さんが見事な切り返しをする。
進化する漫才だが、すでに完成形に近づいている感じもする。
やはり漫才はネタをおろしてから1年くらいしないと、本物にならないのかもしれない。
ああ、今M-1だったら・・・。

続いてインパルスのコント。
細かい動きが多いので、もしかしたら後ろの人までこの面白さが伝わらなかったかもと言う危惧はあった。
前回のお葬式コントも、ずっと座ったきりだったので、後ろで見ていた友達がわかりづらかったと言っていた。
(前で見ていた私は爆笑だったのだが)
TVでは問題ないのだが、舞台ではその辺まで考えるべきかも知れない。

次はチーモンチョーチュー。
菊池くんのブレイクダンスは、華やかでつかみとしては若手でも一番だろう。
ツッコミがリードしていく漫才の形は東京では珍しく本格派だ。
これと言ったネタの欠点も中だるみもなく、ヴィジュアルもいいので、もっともっと活躍して欲しい若手だ。

そしてカリカ。
途中で林さんがネタを忘れてしまうという展開で、お客さんをハラハラさせる。
ネタバレしてもいいのだろうか?
やっぱり止めておこう。
実に実験的な思い切ったコントだったと思う。

ネタ組ラストはダイノジ。
リズムもネタも文句なしの漫才だ。
ホントに吉本にはもったいない人材がゴロゴロあぶれている。
ちょっと前までこの辺りにいた次長課長だって、あっという間のブレイクなのだから、いずれダイノジにもチャンスは来るはずだ、と思いたい。

後半は木村班のプロデュース公演。
新喜劇とはちょっと内容を異にする、ストーリー重点のコメディは、別の舞台を見に行ったようで面白い。
ゲームと思わせて、宮川市長を引っ掛けるやり方はなかなかだ。
それにしてもキム兄、なんだかかっこ良くなっているのは幸せだからか。

最初でこけたことなどすっかり忘れて、今日も楽しい舞台だった。
いつもいつも言っていることだが、どんなにバラエティに出まくっても、最後は漫才師であることを忘れずに舞台に戻ってくる品川庄司でいて欲しい。
そして一年に一度だけ、普段は決して見ることの出来ないコントの連続で、私たちを窒息死寸前まで笑わせてもらいたい。

ところで日焼けサロンで真っ黒に(タンクトップの跡付きで)焼いている庄司さん、それは筋肉キャラの為なんですか?
それともコントライブの役作り?
その答えももうすぐ出るのだろう。

Comments (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夕暮れ時の月 | TOP | そりゃぁないでしょう »
最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
うれしいレポートでした (ふらっしゅ)
2006-06-26 12:54:32
庄司君、日サロだったのかぁ。

なんでタンクトップの形に焼けてるんだろうと不思議に思っていたんですけど・・ ん? やっぱり意味わからないですね(笑)



>最後は漫才師として舞台に戻ってくる・・

私としては一番嬉しいポイントですね。

いつまでも進化する漫才を続けて欲しい。



私も観たいのはやまやまですが、お金を取って観せているものを安易にテレビでやってしまうのは反対なので・・

我慢するしかないです(だからMANZAIドライブ出してー!)
返信する
そうなんです (あさみ)
2006-06-26 21:58:04
>ふらっしゅさん



日サロの話はニブンノゴ!森本くんのブログに載っていたので、多分正解だと思います。

タンクトップの跡をつけている意味がよくわかりませんが、ダイエットと言い、ロンブー淳さんもやっているので、仲良しさんたちの流行なのかな?



品川さんが以前、スケジュールが空いていればルミネを入れてくれと言っていたので、その気持ちは今も変わってないように感じます。

舞台に立っているお二人は、やはり一番カッコいいです!



漫才ドライブⅢ、出して欲しいですよね。

今までに入っていない新ネタが3つあるし、あれこれ入れれば1本15分くらいにはなると思うんですけどね。

あと以前のA~Zみたいな企画を入れてもらえれば、買いますよね(^_^)
返信する

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | TVや舞台やスポーツのお喋り