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まあなんてタイトル・・・これってちょっと勇気がいっただろうな。
後で分かるけど、このタイトルにはちゃんと理由があるんですね。
いきなりお葬式で始まる。
しかも外国。
英語で字幕付き・・・。
あれ?これって日本映画だったよね?
監督は「めがね」「かもめ食堂」の萩上直子。
まったり・・・。流れる空気感がなんとも好き。
で、彼女の映画には必ず美味しい食べ物が出てくる。
そう。人間には食べるという行為は大きな意味をもつんですね。
それから彼女の映画の舞台は外国が多いね。
「かもめ食堂」はフィンランド。
今回はカナダ。
母を失くした3兄妹アンド「ばあちゃん」と猫の物語です。
プラモデルおタクの兄レイ。
ピアニストの引きこもりの弟モーリー。彼はゲイかしら?
気の強い妹リサ。
そして母が亡くなる前に日本から引き取った彼らの祖母「ばあちゃん」
「ばあちゃん」は全く英語が話せない。
毎朝、トイレから出てきては大きなため息をつく。
ナゼなんだろう??
「ばあちゃん」の台詞は全編通じてたった一言だった。
それがとっても素敵♪かっこいい。
ばらばらの3兄妹と「ばあちゃん」が暮らすうち、
少しずつ子供たちが変わって行くのがなんともいい。
「みんな、ほんとうの自分でおやんなさい」
これが「ばあちゃん」からのメッセージだ。
今回の料理は「スシ」と「ギヨ―ザ」
3人ともお寿司が好物。上手にお箸で食べてます。
むっつりばあちゃんは、ギョーザの皮を手作りします。
4人で黙々とギョーザを包むシーン。
「ばあちゃん」役のもたいまさこのなんとも言えない存在感。
パニック障害のモーリーが弾くピアノがとっても素晴らしかったなあ~
あまり有名でない名曲~監督の希望にこたえたのはこの曲。
リストの「ため息」「伝説」ベートーベンの「バルトシュタイン」でした。
トイレはその国の文化だ。
日本のトイレは座ると温かい。
おまけにシャワーで洗ってくれて温風でかわかしてくれるんだよ~。
日本のテクノロジーの最高傑作なんだ。
なぜだか「センセイ」という名の猫もなかなかいいの。
写真左の子ですよ。ちょっと太り気味なんだけどね。
くすりと笑って温かくなる映画です。