
ポン・ジュノ監督の「殺人の追憶」を見ました。
この映画は、監督も俳優の名前も知らない随分前に見ました。1986年に実際に起きた猟奇連続殺人事件を描いたもので、あまりにも悲惨な内容。もう一度見ようとは思わなかったけれど、衝撃的なラストシーンと男の子が汽車に轢かれるところ、トンネルでの犯人と対峙する場面はしっかりと覚えている。ポンジュノ監督の最高傑作!の声に再度見てみました。
見終えて鳥肌が立った。しばらく動けない。苦手だった監督でしたが目からうろこでした。監督の才能に脱帽。しかも2003年、20年も前の作品です。若いポン・ジュノ監督はただものではなかったのですね。アカデミー受賞の「パラサイト-半地下の家族」は後半めちゃくちゃだった。よく分からん。この「殺人の追憶」が受賞だと納得です。
田舎で起きた連続殺人事件。悲惨な殺人現場に美しい田園風景の描写。
地元ベテラン刑事がソン・ガンホ。奥さん役が自殺してしまったチョン・ミソン。ソウルから来た若手刑事がキム・サンギョン。犯人と思しき人物がパク・ヘイル。今見れば凄い顔ぶれです。雨の日にラジオでこの曲が流れると事件が起きる。その曲は25歳で交通事故で急逝したユ・ジエハの曲でした。尚未解決だったこの事件は、時効が成立した後、2019年に義妹強姦殺人無期懲役で収監中の人物が犯人だったそうです。
監督の作品「吠える犬は噛まない」「グエムル-漢江の怪物」「母なる証明」
「海にかかる霧」「TOKYO!」は視聴済です。