1980年5月。
お隣の国でこんな悲惨な事件が起こっていたなんて・・・全く知る由もなかった。
戒厳令がひかれている軍事国家だったという事さえ知らなかった。
その頃は韓国への興味も情報も皆無。
韓国光州でその事件は起こった。
しかも韓国国内でもこの事件の真相はしばらく表に出ることもなかった。
民主化を求める学生に市民が加わり、アカ暴徒とみなして軍隊が市民を弾圧。
多くの犠牲者を出し、長い間この事件はタブーとされてきた。
この映画は2017年に公開されると1200万人が鑑賞した。
ソウルのタクシー運転手が、ドイツの新聞記者を光州に運び、
実態を取材した記者によって世界に報道された実話です。
監督はチャン・フン。運転手役はソン・ガンホ。
政治に無関心だった運転手が、市民が銃弾に倒れる姿を目の当たりにして、
命がけで記者をソウルに連れ帰る。
光州事件を知ったのは、アン・ソンギ主演の映画「光州5・18」。
普通に暮らしていた市民の側から描かれている。
道庁舎に立てこもり、国歌を歌いながら町を守った市民が次々と銃弾に倒れていく。
その犠牲者は死者150人以上。いまだ解明されていないとか。
事件の悲惨さと隣の国のことを何も知らなかったことに衝撃を受けた。
映画「大統領の理髪師」「ペパーミントキャンディ」「太白山脈」
ドラマ「砂時計」によって韓国の現代史を知った。
つい先日、韓国映画「パラサイト~半地下の家族」が
アカデミー賞(作品・脚本・監督・海外長編映画)を受賞した。
今の韓国の格差社会が描かれているらしい。
監督はポンジュノ。ソンガンホ主演。
外国の作品が作品賞を取ったのは初めて。快挙!!
今一番見たい映画です。