あけましておめでとうございます☆
今年は初っぱなから、こんな話題を。
知る人ぞ知る団鬼六さんですが、実はいま私、結構近いところでお仕事させていただいてます。
といってもSMショーに出たり小説の実験になったりしてるわけではなく…、たとえば上のエッセイ本の背表紙に載っている団鬼六さんのプローフィール写真とか、本文の一番最後に載っているポートレイト写真とか、そんなこんな撮影をさせていただいてるわけです。
それで、年の瀬も迫った先月28日に、その出版記念パーティがありました。
本来はペイペイ駆け出しの私なんかが出席できる場ではないんですが、色々と手違いもあって出席できちゃうことになりましたv
団鬼六さんはズバリSM小説界の巨匠ですが、そのビッグネイムとは裏腹に、ご本人は実に温厚で味わい深い、魅力的なおじさまです。
パーティに来られていた阿川佐和子さんも、雑誌の対談で知り合ってそのギャップに驚き、早速ファンになってしまったというから間違いありません!
ちなみに私が団鬼六さんの小説を初めて読んだのは一昨年で、「往きて還らず」という特攻隊の色事を描いた傑作でした。
つまり団流バリバリのSM小説から入ったのではなかったのが良かったんですね(笑)
「なんて上品な濡れシーンを描くんだ!」
ってのが第一印象ですから。
それで、今年の初詣。
関東の母代わりとして昔からお世話になっている知り合いの家が葛飾にありまして、そこで大晦日にすき焼きを頂きました。そして近くのお寺にお参りに行くことに。
「南蔵院」というお寺さんなんですが、そこの名物がなんと「しばられ地蔵」っていうんですと。
昔、縛り上げの刑か何かに遭うはずだった罪人に、お寺さんが「お地蔵さまに身代わりになっていただこう」と縄をかけたのが謂れだとか。
で、今では大勢の人がお地蔵さんに縄をかけて、自分の煩悩やら何やらから解き放たれるのだそうです。
境内を埋め尽くさんばかりに集まった人たちが一人ずつ縄をかけていく…のはいいんですが、心なしか、お地蔵さんの姿がやせ細ってみえました(苦笑)
ちなみに写真ではお地蔵さんの姿が見えてますが、また1年をかけて頭が見えなくなるほど縄がたまり、今年の大晦日に解かれて縄がどっさり焼かれるわけです。
当然、「しばられ地蔵」に感動した私の脳裏には、団小説のキリキリ締め上げられるSMシーンが鮮やかに思い描かれていたわけでして、あぁ…、年の初っぱなから淫媚な妄想に苛まれるなんて… と嬉しいやら恥ずかしいやら、しかし必ず幸運に恵まれるであろう根拠なき手応えを感じた次第です。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。m(_ _)m