あけましておめでとうございまっす☆
正月早々、今年一番のアジア旅に来ています。
場所は我らがニッポン!
・・・・・そら「旅」とちゃうやろ!(ひとり突っ込み→サブっ)
なんてことはない、ニッポン国の大阪です。
ここは私が大学~プータロー時代の6年間を過ごした土地なんですが、久しぶりに来てビックリしました。
うぅぅぅわ・・・・
むっちゃアジアや・・・・・・
久しぶりに来たというのは、大阪の中でも更にコア&濃厚な通天閣の辺りです。
大阪の下町を知る人なら誰もが頷けると思うのですが、大阪ほどアジアなところは他にない!のではないか。
もちろんニッポンの他の土地だって立派なアジアなんですけれど、大阪というのは人々の気質や雰囲気からして明らかに南方系ですね。フィリピンとかベトナムとか、あの辺り。
一番は、街を歩く人々の「顔」です。
も~う、なんて表現したらいいんでしょう。。。
こってり豚骨スープに七味とオイスターソースをちょろっと垂らした感じ?(そらマズいか)
いや、やはり何といってもお好み焼きソースをた~っぷりかけた上に鰹節と青のりと紅しょうがと天かすをてんこ盛りにしてマヨネーズをビャーッとぶっかけた感じでしょうか。(天かすは生地に混ぜるんですが)
・・・とにかく味わい深いのです。コクがある。
剥き出し感いっぱい。
単に「くどい」のとは違います。
一見すると怖いんですけどね、怒らせなければそんなこともありません。
それで、いろんな思い出が甦りました。
特にプータローの頃は写真の勉強をするのにお金が要ったので、早朝7時からショッピングビルの掃除バイトを掛け持ちしていました。天王寺にあるルシアス。
そこで毎朝あいさつするようになったオッチャンに、ある日フラフラと付いて行った。ら、オッチャンが色んなところから拾い集めてきた週刊誌を道ばたで売る手伝いを頼まれたんですね。店番を。
それがちょうど西成区のド真ん中でした。
(西成区に入る境界付近)
話はこっからです。
西成といえば日雇い労働者が集うエリアですが、上の写真がその境界ら辺です。西成はこっから右に広がっている。
そしてちょうどこの大通りに面して、やたらと安いビジネスホテルが乱立しているんです。
この辺も10年ほど前までは、観光客はもとより女性が一人でウロウロ歩くのも危なっかしかった(らしい)のですが、なんとそこが今、若い観光客に大人気の宿泊エリアになっているんです。
(ということで客層からすると「ビジネス」ホテルとは言えないと思うのですが…)
ちなみにココ↑が、今わたしが泊まっているホテル「来山」のフロント前。
いきなり並んでいる左側の棚には、潰れたレンタルビデオ屋からかっさらってきたような超年代物のビデオテープが揃っています。宿泊すれば3本まで無料で貸し出し可能とか。
それで気になる宿泊料は、1泊1300円~2300円という破格の値段!!
ちなみにちなみに、この人が「来山」のフロントマネージャーさん。
ええ顔されてるでしょ。
これぞ大阪のオッチャン!ってな感じで、威勢よすぎ愛想よすぎ(笑)で元気に迎えてくれます。
今夜は正月価格で2300円/泊だったところ、朝10時前に行ったにも関わらず、通常の2100円にまけてくれました(嬉)
ところで、昭和時代の古い建物をちょこっとキレイにしただけ、というのが破格ホテルなわけですが、そうしたところが人気な理由は以下の3つ!
「海外観光客の増加」と「インターネットの普及」と「不景気世代の価値観の違い」
だろうと私は推察しています。
マネージャーさん曰く、特に多いのは韓国人と台湾人で、金持ちしか来日しない中国人は少ないのだとか。
その他、館内では欧米人もよく見かけますし、日本人の若い女性もかなり頻繁に見かけます。
それはちょうど、格安の夜行バスが便数を大幅に増やし、サービスもどんどん良くなって若い女性客に大人気なのと同じ流れのように思います。
オンナは強いね~
(各部屋を清掃している5F廊下の様子)
部屋は3畳ほどしかない極狭なんですがね、まぁ、本とに寝るだけって割り切れば大丈夫です。
トイレとお風呂は共同。それも考え様によっちゃ、ユニットバスの中途半端なシャワーより大浴場の方が遥かに気持ちいい。「来山」なら更にサウナも付いているからお得です。
そして1Fにあるインターネットスペースでパソコンに向かっていた時のこと。
ネットが繋がらないという些細なことがきっかけで、宿泊客同士の会話が広がる広がる…。普段はタイに住んでいるという60歳すぎのオッサンやら、東京で社長さんをしているという常連客やら、まるでアジアの格安ドミトリーさながらに声をかけ、かけられる。
一体ここはどこやねん!
と腹の中で笑いながら、日本にココがあってよかったぁ…と、なんとも言えぬ嬉しさを噛みしめたのでした。
明日は西成ド真ん中に、古雑誌売りの店番をしていた場所を探しに行ってみようかな。
あのオッチャン、まだ元気にしてるんやろか…。