選挙が、終わりました。
別に何の期待もしていなかったけれど、投票率が戦後最低かも、という速報には唖然。
今朝、知り合いの大学生一人一人にラインでアナウンスしようかと思ったのですが、「入れるなら◯党で!」というのは気が引けるし、だからといって「どこでもいいから入れに行って!」というのも危険な気がして、結局あきらめました。
そんでこのザマ。
あーあ。
で、今日は「防災の視点で多文化共生を考える」というような(タイトルは違うが)シンポ&ミーティングに参加してきた。名古屋市にある国際センターと名古屋市が主催したもの。
在住外国人にも防災訓練に参加してもらうにはどうしたらよいか。
団地内で日本人と外国人の交流を進めるにはどうしたらよいか。
行政のお知らせや緊急速報を外国人に伝えるにはどうしたらよいか。
シンポでは神戸・仙台・浜松の事例と名古屋港区の取り組みが紹介された。
「FMわぃわぃ」というコミュニティラジオがある神戸は、そうしたことに成功している唯一の事例だと思う。
(詳しくは今年リポ&寄稿した記事をご覧ください:http://cococolor.jp/801)
が、阪神大震災後ものすごい苦労を経験&蓄積してきたFMわぃわぃのスタイルは、そう簡単に真似できるものではない。それにラジオ局を開設するには数百万の投資が必要で、しかもそれは数年に一度、機材メンテナンス時期になる度に訪れる出費だというんだもの。
たとえ行政ニーズで立ち上がっても、すぐに消え行くコミュニティラジオは数多い。
浜松は国際交流協会が中心となり、外国人コミュニティと地域自治体をつなげようと奮闘している最中…という印象だった。
その中で深く納得したのは、行政のお知らせを外国人コミュニティ内のメディアに載せてもらうことにした、という点。たとえばブラジル人向けに発行されているフリーペーパーに、ハザードマップを載せてもらう。それも行政側提供の地図データではなく、ブラジル人がつくった地図に避難所を書き足したもの。何が違うかというと、日本人にとってのランドマークと、ブラジル人にとってのランドマークは違うからだという。
たしかに…。
日本人だったら通りの名前や学校、病院、お寺などを目印に地図を眺めるけれど、ブラジル人も同じとは限らないんだよね。彼らにとってもより重要なのは、教会だったりブラジル人が集まるお店だったりするから。
そんなこんなで夕刻になり、関係諸団体の交流会が始まった。
そこであるオジサンが発言。
「僕は心理学の博士を持っていまして…(ウンヌン)…人間には動機が必要なんです。今日はちょうど選挙ですが、たとえば若者の投票率が悪いのは当たり前なんです。たとえば事前に1万円券を渡して、投票場で換金できるようにするとか、そういう動機付けがないと動かない。そうでしょ?」
あぁ、そうか、と思った。
外国人に「防災訓練に来て下さい」といっても来るはずはない。みんな忙しいんだから。
そこでどんな動機付けができるか。
だけどぶっちゃけ、私はどうしても違和感が拭えなかった。
地域の防災訓練なんて、私でさえ、一人暮らしをはじめてから一度も行ったことがない。
やってることも知らない。
もしお知らせが何度も来たとしても、はたして行くだろうか…。
多分、それって情報共有とか危機意識の問題じゃないんだよね。
コミュニケーションの問題なんじゃないかと思うのです。
近所の人や近くに住んでいる同世代の日本人と、会えば挨拶を交わすかどうか。
だから結局、「外国人と友達になるコミュニケーション術講座」みたいなことを地域リーダーを集めてやった方が効果的なんじゃないの?…と心の中でぼんやり思いながら、「まずはシステムづくり」に真剣になる皆さんを「日本的な光景だなぁ」と眺めていたのでした。(もちろん、それもすっっっっっごく大切なのは承知の助ですけれど)
(全然関係ないけど、今年10月に行った済州島の写真です)
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