アジアはでっかい子宮だと思う。

~牧野佳奈子の人生日記~

麗しのヘナ髪

2011-08-27 | 旅テク

初めてヘナを使ったのは、確か3年半ほど前。
「頭痛が治る」と母親に勧められ、JR丸岡駅の前にある小さな美容院でやってもらった。

確か7000円以上はしたはず。

で、こんなの続かない…と思って本場インドで探したの。
正確には、スリランカ~インドをぶらぶらしていた頃、地元の人や美容室の人に尋ねて手当たり次第に購入して回ったのです。



それがコレ ↑ 。
ちなみに真ん中ちょい左の「Bigen」は、どうやら日本製「ビゲン」の元祖のようで、ヘナではない。これはフィリピンでもケニアでもどこにでも売っていて、一箱、確か200円くらいじゃなかったかな。

ここ2年間ほど使い続けているのは、一番右の怪しいインド人のやつ。
一袋100円ほどで、スリランカなら大抵スーパーマーケットに置いてある。
(下のブルーの女性版は、このまえケニアに行ったときに、グリーン版の代わりに買ったもの。同じくインド製)


数年前から若白髪が大量発生して困っている私にとって、髪染めにかかる費用をどう抑えるか?は一大関心事なのです。

かといって、日本で市販されている790円くらいのリキット白髪染めは頭皮に合わない。
確かに手軽でラクだけど、時間待ちの時にチクチクするし、その後も抜け毛が増えるような気がする。
だから、日本製の安物白髪染めは買わないって決めたの。


そういう訳で、安物ヘナ愛用者に転身したのだけれど、先日、今度はインドフェスの会場で新たなヘナに出会った。



これはインド好きの日本人が売っていたもので、1500円/200g(左の銀袋)というから、私の愛用品に比べれば高級ヘナということになる。
聞けば、知り合いのヘナ畑で、ヘナの葉っぱのみを摘み取った100%ピュアなヘナ粉だという。美容院で使っているものともそん色なく、トリートメント効果バツグンとのこと。
それで聞いてみた。

「私、ずっとヘナ使っているんですが、ひとつだけ気に食わないことがありまして…」
「なんでしょう?」
「粉を水で混ぜる時に、見えない粒子が飛び散って床や壁に付くんですが、気づかずにいるとそこが染みになっちゃって取れないんです」
「はぁ…」
「そんなことはないですか?」
「多少は飛び散りますが、洗えば取れますよ」
「本当に?」
「ツメできゅっきゅっとやれば取れます」
「ってことは、やっぱり私のが安物だからでしょうか」
「う~ん、でも取れないってことはケミカルな成分が入ってますね」

そこで、本物とはどないや?と思い、試しに買ってみることに。



色が違う部分は「インディゴ」の粉(こちらも100%オーガニックらしい)で、ヘナだけでは黒くならないためにインディゴを混ぜて染めるのだそう。
本当はヘナで染めた後にインディゴで再度染める(時間で色調整する)のが正しいらしいが、怠慢な私は「最初から混ぜてしまえぃ!」ということで、インディゴの割合で色調整することに。



そして、水で溶かしてペイスト状に…↑。

ここで驚きの “違い” を発見した。

①とっても水に溶けやすい。 
 スーッと水を吸い込む感じ。安物は水を弾いてなかなか混じり合わないのに。

②なんと、粘りがある! 
 まるで山芋をたっぷり入れたお好み焼きの生地みたいに。

③ところどころ “ダマ” はできるが、潰しても粉が吹き出さない。

④髪にスーッとなじんで、時間が経ってもカピカピに固まらない。
 安物は固まった部分が粉状化して、髪を触る度に飛び散ることがある。


それらの違いにイチイチ感動しながら、頭に塗りたぐること数十分…。

ぷわ~んと抹茶のような草のにおいが、染み込む…染み込む…




そして待つこと40分。(これはいつも適当です)


その間、暇だったので、私の身の回りにあるインド製品を撮影しました。



↑ これはシャンプー。愛用している「Vatika」は、特に真ん中のブラックオリーブ入りがお気に入り。


↑ 歯みがき粉。奥の「Colgateハーバル風味」はアメリカ製なので中国でも売っている。(日本にもハーバル版あるんかな。)手前のやつはインド製。すっごく良かったのだけれど、また現地に行かなければ買えない。


↑ 石鹸。右はサンダルウッド入りソープ。左は“女性の大事なところを洗う用”のソープらしい。(パッケージに惹かれて買ってしまった…@ケニア but インド製)


↑ 確かこれもインドのどこやらで買ったゾウ石鹸。下手な彫刻がかわいくて。


これら「シャンプー」「歯みがき粉」「石鹸」の3点セットは、海外に行った時に必ず買い溜めることにしている。現地産のものがあれば現地産のものを。なければインド産のものを。(それでも、どこに行っても意外とアメリカ産ばかりで、地元産を見つけるのは容易ではない)

動機は「日本のより安いから」なんだけれど、使ってる内に、逆に日本製のものを毛嫌いするようになってしまってね。
多分、日本のは匂いがキツいんだろうな、と思う。アメリカ産も然り。
ナチュラルそうなやつは値が張るんだしね。


…そうこうしている間に時間が経ったので洗うことに。

そして乾かして鏡を見、「ギョエッ」と叫んだ。

  赤いやないか…!!!


どうやらインディゴが足りなかったらしい。
そうか、ヘナだけでは本当に染まらないんだ。
これが「自然」の色なんだ…。





明日はインディゴだけを染め足そう。。。

インド好きの兄ちゃん曰く、「ヘナ髪になれば、インディゴだけでも大丈夫ですよ」。


すでに草くさい私。

もしかしたら、草食系男子とやらにはモテるのか…しらね。



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3 コメント

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Unknown (管理人かな)
2011-08-28 23:26:57
続報。

翌日インディゴ染めをしたら、安物ヘナの難点よろしく、乾けばボロボロ固まって落ちてくるし、粉はファーっと舞うんだし…。

で、ネットで調べたら、ヘナ&インディゴは湯で溶かすべき&オイルマッサージの後がベター、とのこと。

そうか。

「本物」ってやっぱり面倒臭いね。

でもこれからはちゃんとやろう。
知れば知るほど、かなりカラダに良いらしいので。
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Unknown (Unknown)
2013-05-21 16:47:22
ヘナに最近興味が湧いてきまして、数年前に丸岡駅近くでヘナ染めできる美容室があると聞いたことがあったのを思い出し色々と検索していたらこのブログにたどり着きました。美容室の名前など教えてもらえませんか?
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丸岡駅前の美容室情報 (管理人かな)
2013-06-24 18:09:10
コメントのお返事が大変遅れてしまい、本当にスミマセン!!!
もうチェックされないかもしれませんが…念のため、丸岡駅前の美容室情報をお知らせします。

店舗名は「green」。
丸岡駅の前にあるお酒屋さん?(自販機が何台か並んでいる店)の右手に小さい看板が出ています。
オーナーの女性が、アルバイトの若い子と一緒に経営しているアットホームな美容室です。

初回に購入したヘナ粉(袋売り)は、次回染髪時も引き続き使えます。その場合は染めてもらう手数料だけなので、1回2000~2500円程度(詳細は直接お問い合わせください)で染めてもらえます。

私の母は、一通り染めてもらった後、頭をビニールでぐるぐる巻きにされたまま帰宅して、2時間ほど家事などやってから再びgreenに戻って洗髪してもらってますよ。
そういうのも、かなりフレキシブルに対応してもらえます^^
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