遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

ちょっと寄り道散歩道~永井荷風・葛飾の話あれこれ

2024年02月04日 | 物語


パソコンの中の資料を探していたら上の写真が出て来た
続いてイラスト地図も・・・


お~っ! 懐かしいっ! 
20年近く前 「葛飾文学散歩」というWebサイトで使った素材
NPOやボランティアの人たち10数人が一緒に作ったサイトである

地図上で地域をクリック→関係する作品リストが表示→
著者名や作品名などから見たいものを選択→作品内容が表示される
そんな仕組みのサイトだった

今は残念ながらWebサイトとしては見られない
私のPCの中にも素材がバラバラ状態で遺っているだけだった

因みに 遺品?から永井荷風の一例を取り出してみた
著者:永井荷風 署名:断腸亭日乗 上 出版社:岩波書店(岩波文庫)
出版年:昭和62年(1987)
地名・名称:荒川放水路、堀切、堀切橋、堀切小橋、中川、金町、四木橋
引用文:両岸とも人家の屋根は高き堤防に遮られて見えず。
暮靄蒼茫たるが中に電車の電柱工場の煙突の立てるのみ。
堀切橋を渡れば放水路の堤防に沿ひてまた一筋の流あり。
堀切小橋といふ橋かかりて岸辺には釣の船宿軒をつらねたり。
思ふにこれは中川の流れなるべし。
商店立つづきたる新道路を行くに金町通ひの乗合自働車往復し、
ここにも京成電車の停留場あり。
このほか3点の画像が表示される
 ①書物の表紙 ②登場する地域の現在の写真2点

   文庫表紙
  

 金町末広商店街


 堀切小橋付近から堀切橋遠望


 このサイト 当時としては先進的だった・・・と思っている
ただ 残念ながら2年程で図書貸出管理システムに統合され早世・他界した
近頃の図書館に縁は無いが 変わらず図書在庫管理システムのままか・・・
使う身に立ったシステムの構想や開発をぜひともやってほしいものである

さて 永井荷風
「断腸亭日乗」は面白いが 昭和中期以降は青空文庫ではまだ読めない
荷風作品で読めるものから 葛飾に言及しているものを幾つか
もっとも この頃の葛飾の範囲は広く 必ずしも今の葛飾区ばかりではない

「葛飾土産」:これは千葉の市川真間辺りの話が多い
「買出し」:戦後の食糧難時代 荷風も一人暮らし 総武線沿線に買出し
心づくし」:踊子女優の話 高砂、青砥、小岩、京成線などが出て来る
「放水路」:これは紹介済だが 葛飾文学散歩にも掲載されているので再度

とりあえず今日はここまで それでは明日またお会いしましょう
[Rosey]