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天皇杯 JFA第102回全日本サッカー選手権大会2回戦 北海道コンサドーレ札幌vs桐蔭横浜大学サッカー部 in札幌厚別公園競技場

2022-06-09 16:03:18 | サッカー観戦記

先週・今週と2度に分けられて行われた天皇杯2回戦。
先週の試合は全てのアマチュアクラブが敗れたため、ジャイアントキリング達成の期待はこの日残った3試合に掛けられる事となりました。

そして札幌の試合は、一見J1クラブvs大学サッカー部という、期待値があまり高くないであろう組み合わせ。
しかしリーグ戦では大量失点での敗戦を重ね、この試合と前後して開催されるルヴァンカップ・プレーオフステージでは、第1戦(広島戦)で0-3で敗れたため早くも敗色濃厚となり。
故障者続出という要素からも、チーム状態が良くないのは明らかであり、その間隙を突ければあるいは……という思いを抱きつついざ自転車で厚別へ。

道中、「白石こころーど」という名称のサイクリングロードの脇にある、札幌がスポンサードしているらしきスポーツ施設「サッポロ・イーワン・スタジアム」
FC東京における「FC東京パーク天神」に相当するものでしょうか。
長い一本道で時間と体力を支払いながらも、一時のサッカー気分を味わいつつようやく到着。

ピッチが遠いor低い……
前回の観戦が専用スタジアムだったため、覚悟していたものの落差の激しさにショボーンとなってしまい。

さて、この日の札幌の相手である桐蔭横浜大学。(以下桐蔭)
ホームページはプロクラブとも謙遜無い形式で、試合結果も載せられているものの、出場メンバーまでは記載されておらず。
そのため誰がレギュラーなのか、という事は全くの不透明な状態での観戦となり。
現在は関東大学サッカーリーグの真っ最中で、8節と9節の間という位置付けのこの試合。(しかし9節・東京国際大戦は延期になったとの事)

そんな状況故、遠い北海道の地に足を運ぶのはままならず。
応援席にはサポーターらしき姿は皆無で、断幕もこの一枚のみに終始する事となりました。
なお書かれている英語文字は、「タッチ&インテリジェンス」と非常に判り易いコンセプト。

さらに時間は進むと、桐蔭ゴール裏にも拘らず、札幌サポーターらしき姿がチラホラと。
「値段の安さでゴール裏を選択したけど、ホーム側の密が怖い」といった思考の表われでしょうか。
そんな訳で、スタンドからの後押しを得られない厳しい試合を強いられる桐蔭。

練習開始までは時間があるという状況で、桐蔭イレブンらしき人達がピッチ脇に整列に現れました。
学生チームっぽさが表れていて好印象。

スタジアムDJによる、両クラブのチーム紹介。
札幌の際には、しっかりと特徴である「オールコートマンマーク」というフレーズを交えて紹介されており。
未だに「攻撃サッカー」という使い古されたものが独り歩きしている(あるいは「ミハイロ・ペトロヴィッチ監督=攻撃サッカー」という認識から抜けられない)、TV民放のスポーツニュースにも聞かせてやりたい、なんて事を考えつつ時間は進んでいき。
あっという間に練習時間が到来しました。

練習前にゴール裏サポーターに一礼する札幌メンバー。
そんなほっこりする(?)場面も、桐蔭ゴール裏では前述の状況故必然的に行われず仕舞い。

それでも気丈に、黙々と練習開始する桐蔭メンバー。
シュート練習ではふかしまくっていた(というか、ゴール上部を狙う決まり事があったと推測されるぐらい)のが多少気掛かりでしたが。

そんな最中、札幌のホームらしく早めのスタメン発表が行われ。

 

前年の試合では、札幌に対して完全にソニー仙台FCがサイズ負けしており、それが中島の高さを止められずといった試合絵図を描く事となり。
しかし今年は(その中島がアンダー代表招集という要素もあり)それほど差は無く、しかもセンターバック・フォワードに1人ずつ180㎝越えが。
そしてトップの高さを誇るFW11番・寺沼の姿は、いかにもフィジカルが売りというハーフ。(名前は「シモン」と読むらしい)

これは彼のインターバルの際に給水する様子を撮った写真で、この体格を生かしたポストワークで、経験の浅いメンバーが勢揃いしている札幌ディフェンスをこじ開けるのが期待されます。

天皇杯という事で、登録ポジションとは無関係にしっかりとオリジナルフォーメーション通りに表記される各選手のポジション。(各ポジションとも右サイド・後方から順に表記)
これを見る限り桐蔭はオーソドックスな4-4-2と判断し、実際に試合に入りその通りと確信。

札幌は前述の通り、試合経験に乏しいメンバーが勢揃いといった感じのスタメン。
井川・西野・田中宏武の3人は新人(田中宏はリーグ戦で1試合出場あり)と、ルヴァンカップに備えてターンオーバー……という思考が浮き彫りであり。
しかしそのルヴァンカップも……というのはこれ以上は言いません。
なおベンチには福森・岡村・金子・青木と主力が並んでいる一方で、2種登録の佐々木・漆館が名を連ねるなど苦しいチーム状態が窺えます。

そしてキックオフの時間が迫り、選手入場に。

 

今年もドーレくんの姿は無し。
個人的には「応援の日常を取り戻す」のならば、声出しや入場制限撤廃よりも重要な要素だと思っている……というのは言い過ぎか。

なお風が多少出ていたためかそれとも西日を気にしてか、コートチェンジが行われました。

 

両チーム円陣が組まれ、いよいよキックオフ。

入りは札幌がボールを支配するものの、経験不足故か展開力に欠け、後方でボールを回す事に終始。
唯一新人で経験のある左ウイングバックの田中宏の突破力が光る、というぐらいの立ち上がりとなり。
ターゲットとなり得るドウグラス・オリヴェイラに対しても、中盤ではボランチが、前線ではCBがしっかりと付いて自由が与えられません。

そして攻勢に掛かる桐蔭。
やはりポゼッション能力でもレギュラーに見劣りする札幌、その隙を突いて前半8分に14番・白輪地が前線でボールを奪い、パスを受けた寺沼がシュート。
しかしGK松原のセーブに遭い、ファーストシュートでは得点出来ず。
いきなり肝を冷やした札幌は、以降リーグ戦さながらに、ロングパスをフリーの田中宏に通すという方法で好機を作らんとします。
中央CBを務める井川はフィード力に関しては問題無いようで、次々とロングパス・ミドルパスを通していき。
14分には藤村の中央のドリブルから左へ送られ、田中宏のクロスを大外で檀崎がヘディングで合わせましたが、ゴールに向かわず左へ逸れ。
この田中宏の左からのクロスに、檀崎がファーで合わせにいくという流れは何度か見られたものの、檀崎の存在感はそれだけといった感じで以降埋没気味に。

一本の道筋に縋るという札幌に対し、テンションを高める桐蔭は18分、寺沼の落としを拾った8番・山内がスルーパス。
これで完全に裏を取った白輪地がエリア内からシュートすると、ゴール上部を揺らし。
目論見通り経験不足の札幌ディフェンスの穴を突き先制点を挙げました。

反撃したい札幌でしたが、以降も左で田中宏の仕掛け一辺倒は変わらずで、クロスは上がるもののそれだけといった攻撃。
これは追加点がありそうだと思った刹那、迎えた23分。
今度はパスワークで札幌陣内に押し込む桐蔭、左サイドでの10番・水野のクロスはクリアされるも中央で5番・高吉が奪い返し、再びエリア内でスルーパスを受けた白輪地がシュートしてゴールを揺らし。
2点リードを奪い、勝利への機運を高める桐蔭。

過去の試合同様に、アマチュアクラブに大苦戦といった様相の札幌。
さらに桐蔭が左サイドで水野の突破力を押し出し攻める中、27分に反撃のチャンスが。
再びロングパスを受けた田中宏からクロスが上がり、GK北村海チディがパンチングで弾くも、そのボールをドウグラスがヘッドで押し込み。
しかしゴール前で17番・吉田にクリアされてしまいます。
これを逃した影響かまたも桐蔭ペースとなり、28分には桐蔭・高吉をファウルで止めた西野が警告を受け。
31分には再び敵陣でボールを奪った桐蔭、高吉のスルーパスでエリア内右を突いた6番・小関からマイナスのクロスが入ると、寺沼がニアで合わせシュート。
これで3点目かと思われましたが、シュートはゴールバーを叩いて惜しくも逃してしまい。

お互い一本ずつ決定的なシーンを逃したなかで、一向に流れを掴めない札幌は、これを境に一辺倒の攻撃を改め。
1トップの興梠が中盤まで降りて来てのポストプレイに活路を見出します。
これを期に中盤でボールを支配しつつ、田中宏を活かせるようになり攻撃権を独占していき。
30分台には押し込んだ末にクロスだけでは無くショートパスも交え、エリア内でボールを持つシーンを頻発させ。
そこから小野や興梠、ガブリエル・シャビエルがシュートを放っていきますが、桐蔭も決死のブロックで守りゴールは許さず。

劣勢となった所で、桐蔭はプレッシングにはいかずカウンターの機会を伺い。
そして41分に山内がボールキープののちスルーパスを送り、受けた寺沼がエリア内右へ運んでシュートを放ったものの枠を取られられず。
狙い通りに事を運んだものの、止めを刺し損なったといった感じの桐蔭。
結局0-2で前半を折り返します。

このスコアだけを見れば「勝利への進撃を」と盛り上がる後半となるでしょうが、如何せんまだ札幌には主力のベンチメンバーが控えている状況。
そして、「試合開始からハイテンションで挑んでくるアマチュアクラブ」という要素もあり、時間が経つにつれて優位性を失い後半脚が止まる危険性も孕むものであり。
つまりこのスコアはある意味必然であり、本当の勝負はここからという表現がピッタリな展開といえるでしょう。(先週の神戸vs富山が象徴的)

さて、ハーフタイムにミシャ氏のカミナリが落ちても無理は無いといった状況の札幌。
良い所を見せた田中宏・井川以外は総替えといった感じの4枚替えを敢行します。(小野は単に加齢故のスタミナ不足の感はありますが)
西野・中村桐耶・檀崎・小野→福森・岡村・金子・青木と、一遍にレギュラー選手を投入してゲーム性の逆転に掛かりました。
布陣はだいたいこんな感じでしょうか。
<後半からの札幌> 3-3-2-2?(3-1-4-2)
GK 松原
RCB 井川 CCB 岡村 LCB 福森
RWB 金子 DH 藤村 LWB 田中宏
IH 青木 IH シャビエル
FW ドウグラス FW 興梠
シャビエルが積極的に降りては、そこから長いパスでゲームを作るため、シャビエル・藤村のドイスボランチで3-4-2-1のままだったかもしれませんが。
一方の桐蔭も、小関→7番・笠井へと交代しました。

そして後半開始の笛が吹かれ、前半のような展開は望めなくなった桐蔭に対し、徐々に優位性を作っていき押し込む札幌。
「早く点を返さんとして焦る」という事も無い入りとなったのが奏功したでしょうか。
その成果となるコーナーキックを量産し、そこで冴えるのが福森のキックという二段構えの攻めでプレッシャーを与えていきます。(後半6分にはそのCKから、岡村がヘディングシュートを放つも枠外)

そして11分、敵陣でシャビエルがエリア内を突く低いミドルパスを送ると、3番・中野がカット出来ずに収めた青木が切り返しを経てシュート。
GKの後ろで30番・鍋田がブロックで跳ね返すも、そのボールを金子がダイレクトボレーで仕上げ。
プロらしい連続攻撃で1点を奪い、反撃の狼煙を上げます。

以降はひたすら凌ぎを強いられる桐蔭。
何とかリードを守らんとするも札幌の跳梁は止まずといった展開で、傍らから観ていた者としては「同点にされるのは仕方ないので、いかにリードの時間を長くして延長に持ち込むか」といったネガティブ思考も浮かんでしまう程でした。

既にターゲットにいい仕事をさせないという余裕も失われ、14分にはボールキープするドウグラスに対し山内が反則を犯してしまい、良い位置での直接フリーキックを与える事に。

キッカーは勿論この男。(右から2人目)

そして蹴った瞬間を撮ろうとしたが見事にブレてしまったの図。
動いているものを撮るのは難しいですな。

この福森のシュートは壁を掠めてゴール上部を脅かすも、GK北村がファインセーブで防ぎ。

それでもペースは一向に変わらず、後半開始から23分までに札幌が得たCKは7本にも昇りました。
そこから17分に再度岡村がヘディングシュートを放ちGK北村がセーブと、フィニッシュ数も膨らんでいき。
22分にはエリア手前から青木がシュート、ブロックされて尚もシャビエルがシュート、これもブロックと瀬戸際で何とか防ぐ桐蔭ディフェンス。
21分に2得点を挙げた白輪地を退かせるという選択を採ります。(16番・左部に交代)

しかし決壊は必然といった感じで、迎えた23分。
CKからの二次攻撃で左サイドからショートパス攻勢、興梠の縦パスを岡村がポストプレイで繋ぎ、受けた青木のシュートがゴールネットを揺らし。
残り20分強という良い時間で、試合を振り出しに戻した札幌。

この直後にドウグラス→漆館へと交代と、札幌は早くも交代枠を使いきり。
それでも2種登録の選手をピッチに送らざるを得ないという負の要素も交わった影響か、以降イーブン近い状態となる試合展開。
しかし金子が右サイドをドリブルで切り裂くシーンが増えていくなど、奥の手に関してはやはり札幌に軍配が上がったでしょうか。(特にこれまで散々左から攻めていただけに効果は抜群)

こうなると桐蔭サイドはジョーカーが欲しくなる展開。
35分に再びカードを切り、水野→28番・神田へと交代。
しかし札幌の圧力に対し、37分に札幌・井川のドリブルを反則で止めてしまった神田、早速警告を受ける破目となります。
39分には再び左サイドから攻撃する札幌、田中宏がエリア内左奥からマイナスのクロスを入れ、受けた金子が切り返しを経てシュート。
ブロックされたボールを興梠が繋ぎ、さらにシャビエルがシュートと連撃を放つもブロックで防がれ、集中力は依然途切れない桐蔭ディフェンス。

そして終盤を迎え、ついにその苦労が報われる時が訪れます。
44分、一旦攻撃が途切れたものの敵陣で山内が奪い返し、ドリブルを挟んでそのままスルーパス。
これがエリア内の寺沼に通り、ダイレクトで放たれた寺沼のシュートがゴール右へと突き刺さり。
一瞬オフサイドかと思われたもののゴールが認められ、副審に近い位置の札幌・福森が異議を唱えるも判定は覆らず、土壇場で勝ち越しを果たした桐蔭。

まさかの勝ち越しを許し、一気に敗色濃厚に追い込まれた札幌。
慌てて岡村を前線に上げてパワープレイ体制を採るのを尻目に、桐蔭は羽田→22番・田中大生へと交代し守備を固めます。

アディショナルタイムに入り、札幌が敵陣で攻めを展開するも、サイドからのクロスがやっとでシュートまで辿り着けずに時間が進んでいき。
そしてロングボールの放り込みも対処し続け、いよいよ勝利を告げる笛を聴くだけという状況に持ち込みますが……

時間も押し迫り、GK松原がロングボールを送るという一か八かの攻撃で、最後のプレーもここからでした。
松原のキックに札幌選手は誰も落下点にいけずという状況でしたが、GK北村の「流していい」というコーチングが響いたにも拘らず、クリアにいった桐蔭・田中大。(それ故に北村は前に出てしまう)
これが悲劇を招いてしまい、キックミスになった結果左サイドの田中宏に繋がれ、浮き球を合わせた岡村のヘディングが無人のゴールへと吸い込まれ……
まさかまさかの同点ゴールに、崩れ落ちる桐蔭選手達。
キックオフ直後に笛が鳴るという、まさにラストワンプレーのミスが分かれ目となってしまいました。

そして延長戦へ……

周囲は既に真っ暗な中、演じられる死闘。
切り替えを図るべくの桐蔭・安武了監督の指示が響き渡る中、気温も下がり寒風が吹き荒ぶスタジアム。
専用スタジアムが恋しくなるような状況で、延長戦の火蓋は切られました。
なお、札幌は頭に新たに加えられた交代枠を早速使い、井川→佐々木へと交代。

延長に入ると、札幌は普段の「相手のフォーメーションに合わせる」意味合いである4バックへの可変を、攻撃でも継続。
福森が左SBのような位置で組み立て、この日の中心となっていた左サイドアタックにさらに圧力を加えます。
延前4分にはその福森のパスを受けた田中宏がドリブルでエリア内左を突いてマイナスのクロス、ファーへ流れた所を金子がシュートするもブロックに阻まれ。

その逆の右サイドでは、3分に金子がドリブルする所を、桐蔭・神田が倒してしまい反則。
これで警告を受ければ2枚目で退場となる所でしたが、辛うじて避けられて命拾いとなった桐蔭。
何とか札幌の攻撃の流れを切り、10分には山内のパスをエリア内で受けた笠井がシュートするもブロックに阻まれ。
2-2の状況と同様に、札幌の攻撃を凌ぎつつ生まれた好機をモノにするというゲームプラン。
それでも右で金子が、左で田中宏がドリブルする所を、反則で止めざるを得ないという苦しい絵図が描かれ。
田中大・笠井がそれぞれ警告を受けてしまうという具合に、劣勢の感は否めません。

14分に田中宏のクロスから興梠がヘディングシュートを放つ(GK北村キャッチ)など、着実に攻勢を掛けていく札幌。
しかしゴールは奪えずに延長前半終了の笛が鳴り、勝負の後半へ。

そしてブレイクが挟まれても試合の絵図は変わらずに推移します。
札幌の攻勢を何とか凌ぎつつ、乾坤一擲の好機を掴みたい桐蔭。
延後5分にはこれまで得点を生み出していた山内のスルーパスがエリア内へと送られますが、寺沼の走り出しと呼吸が合わずに繋がらず。
蓄積疲労もピークといったシーン。

そしてその直後の6分でした。
金子(延長後半から、漆崎と立ち位置を入れ替えシャドーに)のサイドチェンジのパスが田中宏へと渡ると、クロスは上げずにショートパスでエリア内を突き。
そして福森縦パス→興梠ポストプレイを経て、エリア手前中央から金子のシュートが炸裂すると、GK北村も一歩も動けないゴールが突き刺さり。
とうとう耐えきれなかった、という逆転劇となりました。

それでも諦めない桐蔭を前に、9分には吉田のドリブルを反則で止めた札幌・藤村が警告を受け。
直後に残っていた交代枠を使用し、山内と寺沼に代えて27番・中村洸太と4番・大森を投入します。
そしてキャプテン・中野が最前線に上がるという布陣で、最後の攻勢に。

14分には神田の左サイドからのクロスに、左部が合わせヘディングシュートを放つもGK松原がキャッチ。
ノーチャンスでは無かったものの、パワーで勝る相手に対してパワープレイを仕掛けなければならないというのはやはり苦しく。
そして2分が取られたATも過ぎ去り、試合終了を告げる笛が鳴り響き。
まさに薄氷と表現すべき、勝利に辿り着いたのは札幌となりました。

本当に、本当に勝利まで後一歩だった桐蔭、悔しさが残る結果となりました。
しかし得たものは大きかった、と月並みな表現とするべく、リーグ戦に活かして欲しい所。
なお、来年の川崎入団が内定している山田は帯同せずだった模様。

一方の札幌、結果が全てというノックアウト方式での試合ながら、苦労が絶えない一日となり。
果たして勝利で得た安堵はどれ程のものだったか、3日後のルヴァンカップ広島戦でそれが明らかになるでしょうか。


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