ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

DAZN観戦 2022年ACL グループI第2節 広州足球倶楽部(広州FC)vs川崎フロンターレ

2022-04-20 16:02:17 | サッカー視聴記(2022年その他)

<広州スタメン> 4-1-2-3
GK ヘーリーパン
RSB ファンルイウェイ CB フェンイーファン CB ペンジアハオ LSB ワンティアンキン
DH チェンジェンフォン
IH ヤンシン IH スーティアンシ
RWG リージアハオ CF ファンカイジョウ LWG イエルンピョウ
<川崎スタメン> 4-1-2-3
GK チョンソンリョン
RSB 瀬古 CB 塚川 CB 車屋 LSB 松井
DH 小塚
IH 脇坂 IH チャナティップ
RWG 小林 CF 知念 LWG 宮城
※選手の表記はyahooのページに準拠しています

※前回のACLの記事-川崎vs蔚山

前年に引き続き、リザーブチームをACLの舞台に送る事となった中国のクラブ。
しかし今回は国政の事情(とはいってもウィルス対策が根底)故の事、という違いがあり、グループJの上海海港は出場辞退にまで至っています。
出場権を得ても、出場するのに意味があるのかどうかという思考をまず巡らせなければならない、という苦慮。

ともかく初戦で引き分けた事で、相手にどんな事情があれど手加減は許されない状況の川崎。
とはいっても中2日続きの日程もあり、こうした力の劣る相手には大胆なターンオーバーは必須。
そうして川崎が採った選択は、GK以外のスタメン全員入れ替えというものでした。

広州は初戦のジョホール・ダルル・タクジムFC(以下JDT)戦では退場者を出した上に、その一発レッドを喰らったグァンハオジンが、クラブから即解雇を言い渡されるという一悶着があり。
そのためか普段採っている3バックのシステムから変更し、4-1-2-3のフォーメーションと、川崎と同一のもので挑みました。
いきなりの前半1分に、センターフォワードのファンカイジョウがロングパスで裏抜けを図る攻撃。
しかしそれを防がれると、以降は前評判の通りに川崎がペースを握り続ける展開となりました。

前半3分に最初のコーナーキックを得てCK攻勢に入り、2本目の右CKからキッカー脇坂のクロスをファーサイドで収めた小林がシュート。(ブロック)
直後の5分にも、敵陣で知念が相手からボールをこぼした所をチャナティップがすかさず裏へ送り、走り込んで受けた小林がエリア内右へ進入。
そしてカットインの姿勢からシュート(GKヘーリーパンキャッチ)と、盛んにフィニッシュを放つ小林。

しかし序盤に結果を出したのは小林以外の選手でした。
7分に3本目のCKを得ると、キッカー脇坂のクロスを中央で知念が合わせヘディングシュート。
ニアサイドでの潰れに釣られてしまった広州ディフェンス、慌ててGKヘーリーパンが跳び出すも間に合わず、ゴールネットを揺らし。
先制に成功すると、堰を切ったかのようにゴールラッシュの流れとなります。

11分に広州がやり返し、左サイドで受けたイエルンピョウが遠目からシュートを放つも枠外に。
苦し紛れという距離のあったシュートだったものの、結果的にこれがこの日唯一のシュートとなった広州。
直後の12分に返す刀を受け、車屋のエリア内左へのロングパスに宮城が走り込み、ラインギリギリの所でダイレクトでクロス。
これをニアサイドで再び知念が、今度は足で合わせてシュートを放ち、ネットに突き刺して追加点。
尚も攻め立てる川崎、14分に再び裏へのロングパスでエリア内を突き、走り込んだ脇坂が左からマイナスのクロス。
ニアサイドで受けたチャナティップは一旦クロスを選択するもブロックされ、こぼれ球をシュートしましたがGKヘーリーパンがセーブ。
しかし尚も拾った知念が右へ横パスを送り、小林がシュートを放つも広州・ワンティアンキンのブロックに阻まれ。
必死で守った広州でしたが右CKになると、キッカー脇坂ファーにクロス→小林落とす→車屋ボレーシュートという流れる攻撃は止められず。
はや3点リードを得た川崎。

広州ディフェンスは4-5-1のブロックで構えるも、2列目を裏へのパスでスキップされて崩されるといったピンチの招き方を頻発させてしまった格好。
ここら辺は、やはり普段5バックで守る(であろう)チームだと思わされました。
そんな苦悩を余所に川崎の攻撃は止まず、19分には瀬古が倒されてフリーキックを得ると、そこからの攻撃でさらに瀬古が反則を受け。
今度はエリア内という事でPKとなり、4点目を取るべくキッカーを務めたのは小林。
しかしゴール左へ放ったシュートはGKヘーリーパンにセーブされ、跳ね返りを自ら詰めてゴールしたものの、楽勝ムードの渦中という事もありスッキリしない得点となってしまいました。
その後もCKから知念がヘディングシュート(28分)、エリア内へのロングパスに小林が走り込んでシュート(29分)と攻め続けるも、GKヘーリーパンのセーブに阻まれ。
4点リードのまま飲水タイムが挟まれます。

再開後、ボール支配するもフィニッシュに結び付かない時間が長くなり。
緩み感が漂い始める所で39分、敵陣で瀬古のボールカットからの攻撃、右サイドで繋いだのち小塚が中央へ流れ縦パス。
知念のフリックを挟んでエリア内の小林に渡り、シュートを放ちましたが左ゴールポストを直撃、しかし広州ボールをチャナティップが奪い返して継続。
エリア内での攻防を経て宮城が左からシュートを放ち、またもゴールポストに当たるも、今度はしっかりと小林が詰めてゴールネットを揺らし。
5点目を奪った川崎。
その後はスタミナ節約モードに移ったかそれとも上記の緩みの影響か、広州に攻撃を許す場面が目立ちましたが、0-5のまま前半を終えます。

前半だけでシュートは1対17と、誰が見ても優劣は明らかだった試合展開。
ハーフタイムに2枚替えを行った川崎、経験を積ませるべく五十嵐と田邉を投入します。(知念・松井と交代、小林がCFに回る)

一方の広州も同様に2枚替え、ファンカイジョウ・ファンルイウェイ→グオシューアイ・チェンクンに交代して後半に臨み。
そして後半2分、ゴールキックから短く繋いで組み立てる広州、川崎のプレッシングを掻い潜って左サイドで前進。
スルーパスを受けたグオシューアイがオフサイドとなり実らずも、一矢報いるという雰囲気は感じられた攻撃を見せました。

しかしそれを実らせるのはやはり良い守備あっての事であり、こちらの方面は決壊したまま。
5分の川崎の攻撃、敵陣でひたすらサイドを振るパスワークから、車屋のエリア内左への浮き球パスに走り込んだのは宮城。
トラップで中央方面へ流れたのちシュート、前に出たGKヘーリーパンの股を抜いてゴールネットが揺れ、6点目を奪います。

これで広州は得た自信も喪失したか、以降川崎の攻撃に対し、ウイングが最終ラインに降りてスペースを消すという守備ブロックが目立ち。
しかも確信を持っての5バックならまだしも、基本の4-5-1から相手の圧に屈して「降りてしまう」といった感じの守備で、時には両サイドとも降りて6バックに見えてしまう事もあり。
当然前線から規制は全く掛けられず、ほぼハーフコートマッチで川崎が攻撃を続けていく展開となります。
そんな中で川崎は13分にさらにカードを切り、脇坂→高井へと交代。
高井がセンターバックに入り小塚が中盤(脇坂の位置)に上がり、テストモードへと深入り。

以降は右ウイングを務める五十嵐の推進力を活かす、ないしは試すという立ち回りを見せる川崎。
14分に宮城の縦パスを中央で受けた五十嵐、そのままエリア内へ前進してシュートを放った(ブロック)のを皮切りに、様々な手でゴールに絡まんとします。
右サイドから奥へ進入してのクロス・エリア内でのカットインなど、サイドアタッカーとして振る舞い好機を作る五十嵐でしたが、中々結果に繋げられず時間は進んでいき。
迎えた18分、右ハーフレーンでボールを持った五十嵐、今度はエリア内へのスルーパスを選択。
すると後方から走り込んで受けたのは塚川で、右奥からのマイナスのクロスをニアサイドで小林が合わせたものの、ジャストミート出来ずに右ゴールポストに当ててしまいゴールならず。

直後に飲水タイムが挟まれて仕切り直し。(広州はリージアハオ・イエルンピョウ→イーグオチェン・シャディールシハケジャンに交代)
こんな早期に飲水タイムかと思わされましたが、その後30分にも採られ、東南アジア(マレーシア)の暑さを考慮して後半で2度(試合全体で3度)挟む措置を採ったようでした。
20分には広州・スーティアンシが塚川に腕でチャージされて倒れ込むなど、試合前に懸念されていたラフプレーの具合でも川崎に上回られるといったシーンに苦笑しつつも試合は進んでいき。

そして24分、最終ラインからのパスを降りて受けたチャナティップに見せ場が。
瀬古の縦パスがカットされたこぼれ球を拾ったチャナティップ、そのまま中央をドリブルで突き進みエリア内へ進入。
そしてシュートをゴール左へと突き刺し、7点目を奪います。
加入後リーグ戦では警告を貰う場面ばかりが目立ち、乗り切れていないという印象だったチャナティップ、この一撃で上昇機運に乗れるかどうか。

この得点後に小林が退き、遠野を投入した川崎。
尚もペースは変わらず、続く25分には左サイドから田邉がドリブルで切り込み、クロスがブロックされて左CKに。
キッカー遠野はファーサイドへのクロス、流れた所をエリア内で拾った宮城から再度クロスが上がると、五十嵐のフリックを経て奥で車屋が足で合わせシュート。
ゴールに突き刺さりこれで8点目、車屋自身も2試合で3ゴールという量産体制となりました。

散発的に広州も反撃機会を得ていたものの、前へとベクトルを向ければ、その分奪われた時の逆襲で人数不足になるというジレンマ。
川崎のパスワーク・ボールキープに対し、数的優位を作れなければ防げないというのが全体の雑感であり、やはり力量差は明らかでした。

その後27分に遠野がエリア内から強烈なシュートを放つもGKヘーリーパンがセーブ。
34分には中央からの直接FK、キッカー小塚が直接シュートを放つもゴール上へと外れ、という具合に川崎のフィニッシュは続けられ。

ひたすら川崎の攻撃を受け続ける広州、終盤になって疲労が色濃くなり完全に攻める余裕は失われ。
とはいっても川崎も疲労の色は隠せず、崩しの鋭さを失った所でフィニッシュは止み(40分の遠野のシュートが最後)、後は残された時間を消化するのみといった展開に。
最後に広州が意地で攻め上がり、アディショナルタイムにしてこの日初となるCKを得たのが見せ場だったでしょうか。
その後カウンターを喰らいかかり、チャナティップのドリブルをスライディングで止めて反則を受けたスーティアンシが警告を貰って締められてしまいましたが。

結局0-8で試合終了の笛が吹かれ、川崎が得失点差を大量に稼いだ一戦となり。
一方ライバルと謳われていた蔚山は2節でまさかの敗戦となり、2戦全勝となったJDTが3・4節で川崎と対戦。
この連戦が一つのヤマとなるのは明白であり、相手を上回る成績を残せるかどうか。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DAZN観戦 2022年J2リーグ第1... | トップ | DAZN観戦 2022年J3リーグ第6... »

コメントを投稿