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DAZN観戦 2023年J2リーグ第26節 清水エスパルスvsジェフユナイテッド千葉

2023-07-18 16:01:38 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の清水の記事はこちら(22節・群馬戦、1-1)
※前回の千葉の記事はこちら(21節・いわき戦、0-0)
※前回対戦時の記事はこちら(16節・千葉 1-0 清水)

<清水スタメン>

  • 白崎が累積警告により出場停止。
  • 原が(スイス・グラスホッパー クラブ チューリッヒより)レンタルから復帰という形で再加入。試合出場は7/21以降。
  • 鈴木唯人が(フランス・RCストラスブールより)レンタルから復帰という形で(以下同文)
  • ディサロ燦シルヴァーノのJ1・湘南への移籍が決定。登録抹消は7/21以降。

<千葉スタメン>

  • 前節は3-3-2-2(3-1-4-2)との事で、フォーメーション変更。
  • 末吉の岡山へのレンタル移籍が決定。

国立競技場での一戦という事で、注目度も試合前から高いであろう一戦。
先週の町田vsヴェルディ(2-2)が成功の部類に終わったので、ホームの清水サイドもそれ以上の成果を挙げんと、イベントてんこ盛り(詳細)のなか開催されました。
おかげで入場者数でJ2最多記録を更新(47,628人)とメモリアルな一日となりましたが、試合内容の方はどうだったか。

千葉のキックオフでスタートした前半、ロングボール攻勢を経ていきなり右から田中がロングスローを投げ入れる幕開けとなり。
続く前半2分にはクリアボールを小森が収めるとそのままミドルシュートを放ち、ブロックされてコーナーキックへ。(ここからはフィニッシュに繋がらず)
少ない手数からセットプレーという、勝負に拘っての入りとなりました。

しかしその流れも、3分に左スローインを直接ホナウドにカットされて途切れ。
これを境に、清水のクオリティ溢れる攻撃に晒される展開へと突入します。

乾が中心となっての2列目の動きの流動性は、最早説明不要という清水。
ビルドアップ時の最終ラインの形も、右肩上がり・左肩上がり・中央密集を使い分け。(西澤が上がっての左肩上がりの割合が多かったか)
中央密集の際は、ボランチが縦関係になってのアンカースタイルに、乾が加わる事で1-2のラインを形成というのが画面から伺える基本形だったでしょうか。

そうした主体的な攻撃の形を作る清水に対し、千葉はプレッシングで阻まんとするも苦戦は否めず。
11分に清水の最終ラインに勝負を挑むも、GK権田に戻されたのち右へと展開され、北爪→ホナウドと経由してのスルーパスがエリア内で中山に渡り。
そして奥へ切り込んでシュートが放たれるも、ゴール左へ外れ。
命拾いといった千葉でしたが、13分にはその清水の右サイドからの前進に対しパスコースを切りにいった日高、前に出過ぎた(前方の北爪のケアに気を取られたか)末に後方を通されて再び中山に渡り。
彼が入れたグラウンダーのクロスをニアで北川が合わせる(枠外)という具合に、良い様に崩しを受けていた印象は拭えず。

そして15分流動的な二列目を活かしてパスを繋ぐ清水、中山が左に流れてパスワークに加わった末に逆の右へと展開され、北爪のクロスを合わせにいく中山。
クリアされるも、拾った神谷が果敢にミドルシュートを放つと、ゴール右上へと豪快に突き刺さります。
千葉ディフェンスを振り回した末のゴラッソという、良い流れで先行した清水。

しかし千葉も、大観衆の前で黙っている訳にはいかず。
17分、見木の裏へのミドルパスで深さを取りにいき、こぼれ球を拾った小森から戻しを経て見木の下へと戻るボール。
そして左ハーフレーンのバイタルから、こちらも果敢にミドルシュートを放ちにいった見木。
ボールはホナウドのブロックでコースが変わり、ゴールに吸い込まれるという半ば幸運なゴールとなりましたが、相手への対抗心が呼んだ同点弾と言うべきでしょうか。

喜びも束の間、直後に佐々木のヘッドでのバックパスがズレて清水にCKを献上してしまう千葉。(このクロスの跳ね返りから西澤がミドルシュート、枠外)
20分には敵陣で宮本にボール奪取され、拾った乾のペナルティアークからのシュートを浴びる(枠外)など、清水の圧力に晒されます。

飲水タイムが挟まれた後も、清水の攻撃の時間が中心となる試合展開。
清水は西澤がハーフレーンに絞るなど、ビルドアップにも一工夫を加えさらに千葉ディフェンスの困惑を高める立ち回り。
それで生まれる間隙を突くように、乾が細かいタッチでの中央突破で美技を見せたのが31分で、そのままエリア内に入り込みシュートまで持っていき。(GK鈴木椋セーブ)

受けに回るのは避けたい千葉、36分に清水の左→右へのサイドチェンジを高木俊がカットすると、そのままスペースへ向かいドリブルへ入り。
これを戻った乾がスライディングで止めたものの、スローインが千葉ボールとなり副審に対し激しく異議を唱える乾。
清水の攻勢を逆手に取る姿勢とも相成り、これで潮目が変わったでしょうか。
38分に風間の裏へミドルパスにスピードを発揮して追い付いた田中、溜めたのちの中央へのパスを小森がスルーして風間へ。
揺さぶって崩しを掛け、左ポケットからの高木俊のクロスに繋がり、流れたボールを繋いだ末に高橋壱がミドルシュート。(ホナウドがブロックしてCKに)
こちらも主体的な崩しで応戦体勢を見せました。

その後の清水は自陣でのパスミスもあり、盤石と思われた攻めの流れは何かと乱れがちに。
ようやくアディショナルタイムに、(田口の反則による)フリーキックからの二次攻撃で、北爪の右からのクロスがこぼれた所を中山がボレーシュート。(枠外)
それでも勢いは衰えた感が拭えないまま、前半を1-1で終えました。

ハーフタイムでは共に交代は無く、清水のキックオフで始まった後半。
そのキックオフからの攻撃で、ロングパス→北川がフリックから、北爪のクロスにまで繋げた清水。
しかし千葉もそのクリアボールを繋ぎ右サイドで田中がドリブル、風間とのワンツーを経てクロスと、開始1分から激しい応酬が行われ。

そのハイテンションぶりが、(清水有利と思われる)戦力差を覆すに至ったでしょうか。
このクロスがクリアされて右からのスローインとなった千葉は、再び田中のロングスロー。
跳ね返されるも回収して二次攻撃を仕掛ける千葉、前残りの鈴木大へロビングが上がると、彼の折り返しが綺麗に小森に収まり。
そしてワントラップから放たれたボレーシュートがゴールに突き刺さります。
入りの攻防のなか得点が生まれ、リードを奪ったのは千葉。

これで勢い付いた千葉は、清水の攻撃を自陣~中盤で遮断し、そこから素早く運んでの好機を繰り返し。
対する清水は焦りからか、ないしは千葉の反則気味のアタックへの難儀か、リズムを掴めないまま後半序盤の時間を浪費してしまいます。

こうなるとベンチワークの出番で、後半8分に最初のカードに手を付ける秋葉忠宏監督。
北川・神谷・西澤→オセフン・岸本・吉田へと3枚替えを敢行します。
特筆すべきは、左サイドの2人を揃って入れ替えた事で、サイドバック型の岸本(元々はFWですが)をサイドハーフに置いたのが奇をてらう采配だったでしょうか。
元来主体的な攻めは巧くない千葉なので、この日躍動していた田中を抑えれば……という狙いは明白であり。

ストロングポイントを消された千葉、迎えた10分にビルドアップの段階で佐々木が決定的なパスミスをしてしまい。
プレゼントパスというべきボールを拾ったオセフン、そのままエリア手前からシュートを放ちましたが、GK鈴木椋がセーブしてモノに出来ず。
何とか首の皮一枚といった格好の千葉で、流れは逆転し再び清水の猛攻へと突入。
サイドでのパスワークを遮断しにいった所、ロングパスでサイドを変えられるという具合に前進を許す千葉。
やむを得ずといった感じで、16分に機能しなくなった田中を退かせます。(新明と交代、同時に高木俊→椿へと交代)

この千葉の交代と時を同じくして、清水は再度動き中山→コロリへと交代、左SHに入る事で岸本が逆の右SHへ回り。
2列目は一層掴まえ辛くなった感じで、直後の17分にオセフンの左からのグラウンダーのクロスを、岸本が中央で合わせシュート。(GK鈴木椋セーブ)

そして全てが結束したのが21分で、乾の左→右へのサイドチェンジが岸本に渡ると、ハーフレーンの北爪とのワンツーで右ポケットを取る岸本。
そしてグラウンダーのクロスが入り、ニアサイドで合わせにいったオセフンがディフェンスに遭うも、こぼれ球をコロリがシュート。
ゴールネットを揺らし、ベンチとピッチ(それとスタンド)を一体化させて同点弾を挙げた清水。

キックオフ前に飲水タイムが挟まれるも、冷静さの欠如は否めない千葉。
25分に再びの清水の攻撃で、乾のドリブルを田口が反則覚悟のスライディングで止めるも、岸本が拾ってアドバンテージ。(後に田口に警告)
そして右CKまで持ち込まれると、キッカー・コロリの独特なリズムの助走でのクロスを、ファーサイドで高橋祐がヘディングシュート。
ループの軌道でゴールへ向かうも、バーを直撃して惜しくもゴールならず。

苦境の千葉は27分、敵陣での長いポゼッションを経て、左から椿がカットインシュートを放つ(枠外)事で何とかファイティングポーズを保ち。
直後の28分に2枚替え(小森・風間→呉屋・福満)を敢行、前線に運動量を注入したその采配通りに、以降プレッシングで清水を脅かします。
29分・30分と立て続けに日高が敵陣でボールを奪い、前者は左ポケットから呉屋がマイナスのクロス。
後者は福満がミドルシュート(枠外)と好機に繋げ。
ここからお互い1分に一度ずつ好機、という流れになっていくも、千葉サイドは中盤~敵陣でのボール奪取が起点とハッキリしている狙い。
一方の清水、この時間帯でも出場を続ける乾は34分に左ワイドからカットインでエリア内を突き。
ブロックをフェイントでかわしながら、中央からシュートを放たんとしましたが再び田口のスライディングが立ちはだかりブロック。
キレは失わずに奮闘を見せる乾。

後は3点目という展開ですが、それが果たされないまま終盤も近くなり。
それに備えるべく清水最後の手は37分、北爪→井林へと交代し、岸本・吉田をウイングバックとした3-4-2-1へのシフトでした。
3バックへの変更で中央の守備を固めつつ、高目に位置するサイドで勝ち越しを狙わんとします。

しかし攻撃権を握るものの、やはり得点出来ない清水。
45分にはアフターチャージの応酬(千葉=佐々木・清水=岸本)という、やや空回りするような絵図も描かれた末にATへ突入。

大観衆が織り成す熱気も凄まじく、勝ち点3への期待も最高潮に。
そんななか千葉が仕掛け、右サイド奥を取ったのちクロスが上がり、見木がニアでフリックするも繋がらず逆サイドへ。
そして拾った椿がカットインを敢行するも、対峙した岸本が奪いきりすかさず清水のカウンターとなります。
持ち運んだコロリが、乾に託したのちスルーパスを受け取ってエリア内からシュート。
千載一遇といったチャンスでしたが、GK鈴木椋のセーブに阻まれ決められず。
今季初ゴールを挙げたコロリでしたが、更なる運気は持っていなかったか。

その後も両チーム死力を尽くしましたが、最後まで3点目は生まれずに試合終了の時を迎え。
熱戦冷め止まずという中、先週に引き続き国立は2-2の引き分けに終わりました。

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