2016年8月20日(センチネル1B)と8月26日(センチネル1A)からの、二つのセンチネル1のレーダースキャンを結合したこのインターフェログラム(interferogram:干渉光強度変化の記録)は、中央イタリアを襲った8月24日の地震の変化を示している。この七つの干渉計の「フリンジ(外縁)」は、レーダーセンサーの視線で約20センチメートルの地表の変形と一致している。色のサイクルに関連するそれぞれのフリンジは約 2.8 センチメートルの移動と一致している。センチネル1は、地表の幅250キロメートルをとっているが、8月26日のイタリアの影響を受けた全域はカバーしていなかった。8月27日に予定される更なるデータは、全ての地震地帯をカバーするだろう。
<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」
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<ひとこと>: これはヨーロッパ宇宙機関のセンチネル1衛星によるイタリア地震の地面のズレを捕らえた“レーダイメージ”ですが、最近は“電波”による地表の高さの変化も捕らえられるようになっています。このようなデータを、今後、防災あるいは減災に、どのように生かしてゆくかは大きな課題となるでしょう。