1997年10月に打上げられ、7年間、35億キロメートルの旅の後、2004年7月に土星に着いたカッシーニは、その20年間の活動の結果、その燃料も間もなく尽きるであろうことが確認された。太陽から遠い土星では太陽電池パネルでの電力の収集は難しく、カッシーニでは原子力によるエネルギー供給が行われている。カッシーニはこれまで土星周辺の氷や岩などの粒との衝突を避け、遠い距離から調査を行ってきたが、最終章(グランドフィナーレ)に当たって土星とそれに最も近いリングの間に飛び込み、その間の氷や岩などの粒を観察する計画が立てられた(4月28日の記事参照)。その第一回が4月末に行われたが、驚いたことに、その間には何もない、空(から)であるらしいことが確認された。研究者達は、2016年12月18日に収取された、別のリングの間の間隙の通過の際のデータと比較する、“音”による表現を編集した。「ホームページ」の解説付き記事 から音のよる探査の結果をお聞きください。
<出典>: 「オリジナル」
<音を聞く>: イメージをクリックして「ホームページ」の「土星探査宇宙船カッシーニ(Cassini)、科学の音:カッシーニリング横断の比較」から。