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鳥取の受験生のための塾・予備校  あすなろ予備校の講師が、高校・大学受験に向けてメッセージを送るブログです。

センター入試、難易度別に2種類 16年導入を検討

2010-10-26 09:02:48 | ニュースを斬る!
先日の朝日新聞のスクープ記事には驚きました。
「寝耳に水」とはまさにこのこと。



センター入試、難易度別に2種類 16年導入を検討

大学入試センター試験を難易度別に2種類にする検討を、独立行政法人「大学入試センター」が始める。新しい学習指導要領で学んだ高校3年生(現在の中1)が受験する2016年1月実施が目標になる。えり好みさえしなければ誰でも大学に入れる「全入時代」が迫り、受験生の学力の幅が広がったことなどから、1回1種類のセンター試験で学力をつかむのが難しくなったためだ。

 現段階で想定されているのは、試験科目を主に国公立大(一部の私大も含む)の志願者向けのものと、私立大向けの基礎科目型に分ける2種類の試験。大学が二つのうちどちらかを選び、志願者が受験する仕組みが考えられる。両試験とも一定量は同じ問題を出し、それぞれの得点を換算できる仕組みにするという。

 また、ペーパー試験を課さないAO・推薦入試の受験生を対象に、高校段階の学力を把握するテストを、センター試験とは別に導入するかどうかも検討するとみられる。

 センター試験は今年1月、国公私800を超える大学・短大が利用し、約52万人が受験した。試験問題は平均60点水準で作られている。だが、成績分布のグラフが上位と下位の二つの山になっている科目もあるなど受験生の学力格差が広がる兆候が表れてきた。

 背景にあるのは、少子化と大学の定員増だ。18歳人口が92年の205万人から120万人に減少。一方で、大学の定員は増え、AO・推薦入試は私大の入学定員の半分以上を占める。志願者数に対する入学者数の比率は90年の6割台から9割台に。「全入」も目の前に迫る。

 受験生の質も変化。個を重視する教育のため、普通科高校の卒業単位に占める必修科目の比率が減り、共通の科目を学ぶ受験生が減った。

 その結果、難関大学ではセンター試験での結果で差がつかなくなり入学者選びに役立ちにくい一方、学力が一定程度に達していない受験生には問題が難しいという指摘も出てきた。同一試験で全体の学力を把握するのが難しくなっていると指摘され、早めに手を打つ必要が出てきた。

 センター試験については、今春の事業仕分けや、文部科学省による09年度業務実績評価でも、入試センターが入試改善を視野に入れた取り組みの中心的役割を果たすことが必要と指摘された。同時に今後の検討についても文科省は理解を示している。

 同センターは11年度から始まる5年間の中期目標、中期計画に本格的な入試改善を進めることを盛り込む考えを固めている。入試改革を議論する理事長の私的な懇談会を11月中にも開き、議論を始める予定だ。(編集委員・山上浩二郎)
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201010240339.html




あくまでも
検討に着手
現在の中1が高3になった2016年1月実施が目標
なので、今の受験生には関係のない話ですが、
実際に導入されるとなると学校・塾等の現場の負担はかなり重くなることが予想されます。
「簡単版センター試験」をどれくらいの大学が採択するかによるのですが、
2通りの試験対策を強いられる教育現場にとってはあまりいい話とは思えません。

「成績の2極化」が気になるのであれば、まずはそれを解消できるような施策を文科省がうち出し、
それに追随する形で大学入試センター(DNC)も対策を講じる、
というのが物事の正しい順番だと思います。


検討段階の話ですので、実現可能性がどのくらいあるのかはわかりませんが、
このニュース、今後も注意深く見守っていく必要がありそうです。

鳥取環境大学の公立化

2010-08-31 14:22:21 | ニュースを斬る!
いよいよ今日で8月も終わり!
なのになんなのこの暑さは!!


現役高3生は学校祭本番&学校祭準備で大忙しだと思います。
学校祭が終われば、ごめんなさい(なんで謝るのかはわかりませんが)
もう学校生活は受験一色に染まります。
学校祭は最後の大きなイベントだから、気合を入れて!!
いい思い出をしっかり作ってつら~い冬の時代の蓄えを作ってくださいね!


さてさて、今日は地元の日本海新聞から気になる話題をひとつ。
(新聞ネタは今後新聞カテゴリーを作ってまとめますね)



鳥取環境大の公立化 県が事業着手へ
 
入学者の定員割れが続く鳥取環境大学(鳥取市)について、鳥取県が公立化に向けた事業に取り組む方針を固めた。鳥取市と共同で「公立大学法人化協議会」(仮称)を立ち上げるほか、先進事例の研究や文科省への申請に必要な経費を9月議会に提出する。

 県、市、経済界でつくる改革評価・検討委員会が公立化に向けた報告書をまとめたことを受けた対応で、事業費は計135万円余りを盛り込む予定。

 県青少年・文教課によると、協議会は早ければ11月に設置する。県、鳥取市、大学の職員に加え、公設民営形式から公立化した全国の大学関係者や外部有識者ら計10人程度を想定しており、鳥取市側も了承している。

 2009年4月に公立化して志願者数が急増した高知工科大学(高知県)をはじめ、静岡文化芸術大学(静岡県)や名桜大学(沖縄県)などすでに公立化した事例の研究にも乗り出す。

 また、2012年度を目標とする公立化や同年度の経営学部新設に向け、11年5月に文科省への申請が必要となるため、同省との事前協議にも着手する。



日本海新聞より


前々から囁かれていた鳥取環境大学の公立化、
いよいよ実現に向けて一歩を踏み出しました。

①2012年度に公立化を目指す
②そのさいに現行の環境情報学部に加えて経営学部を新設する

が大きなポイントになりますが、
鳥取県東部に存在する大学は鳥取大学とこの鳥取環境大学の2つしかありません。
そのうちの鳥取環境大学が公立化となれば、県内の受験生の需要は確かに高まりそう。
ただ、新聞記事にもあった高知工科大学のような、爆発的な志願者急増に結び付くかどうかはまだ不明です。

「大学独自の売り」「効果的なPR」が必要な気がしますね…


この情報については続報が入り次第、またお知らせしていきます。


まずは現役高3生、学校祭で不完全燃焼せずに燃え尽きろ!
そのあとで可及的速やかに完全受験モードに突入してください。


頑張れ受験生!!
(谷川も完全なお祭りバカ、の口でしたよ…
 学祭終わった後で、いつまでも浮かれないようにね!)

今日の気になるニュース

2010-08-18 00:35:35 | ニュースを斬る!
日経新聞より、気になる話題をひとつ。



4年制私大、38%が定員割れ 今年度入試
前年度よりは改善、不況で地元志向強まる

今春の入試で定員割れを起こした4年制の私立大の割合が38.1%となり、前年度に比べて8.4ポイント改善したことが31日、日本私立学校振興・共済事業団の調査で分かった。不況で受験生が地元志向を強め、地方大学で入学者が回復した影響が大きいという。ただ少子化が進む中で学生獲得競争は激しさを増しており、私大経営は依然厳しい。

調査は全国のほぼ全校にあたる569校が対象で、総定員は前年度比0.2%上昇の約45万人。志願者数と受験者数、入学者数も軒並み増えた。

入学者が定員を割り込んだのは、前年度より48校少ない217校だった。定員に占める入学者の割合を示す「定員充足率」が50%に満たなかった大学は13校で18校減った。

地域別の充足率をみると、大阪、兵庫で微減となった以外は軒並み改善。関東(茨城・栃木・群馬)が前年度比10.6ポイント上昇、中国(鳥取・島根・岡山・山口)が同9.9ポイント上昇、福岡が同9.7ポイント上昇など地方で大幅に上昇した。東京や京都など都市部は横ばいだった。

同事業団は「不景気のため地方出身の受験生が仕送りなどの経済的負担が少ない地元大学を選ぶケースが増えた」と指摘している。

学部別の志願倍率をみると、医学部が最高で22.3倍。教育学部や保健学部などでも倍率が伸びており、不況や就職難を反映して資格を取得しやすい学部の人気が強まっているという。



日経新聞より



改善されたとはいえ、全体の4割近くの私立大学で
募集定員割れを起こしています。

大学という「象牙の塔」も、少子化・景況悪化の波は避けられません。
少しでも学費の安い国公立大へ、
生活費の負担が少ない地元大へ、
志望動向が変化していったのが2010年度入試でした。
その結果を如実に反映した新聞記事だと思います。


今度、どのような推移を見せるかはわかりません。
ですが、「人の集まる大学」と「人を集められない大学」の差は
より一層顕著になっていくでしょう。

高3・高卒の受験生のみならず、中学生や高校1・2年生の皆さんにも
知っていてほしい内容ですね。