センター突破 これだけはやっとけ 鳥取の受験生のための塾・予備校 あすなろブログ

鳥取の受験生のための塾・予備校  あすなろ予備校の講師が、高校・大学受験に向けてメッセージを送るブログです。

2010大学入試 動向分析②

2009-10-28 14:34:29 | 大学入試
最近は毎日予備校に来ると、インフルエンザによる学校休講情報(鳥取県における学校等の閉鎖状況)をチェックするようになりました。
小・中・高と感染は確実に拡大しているようですね。
センター試験に影響が出ないようにと祈るばかりですが、皆さんも健康管理に十分気をつけて、

・無理をしない、体調不良になった場合は必ず休むこと
・せきエチケットに気を配る

を心がけてください。


さて、先週に引き続き2010入試の動向分析、今日は私大編です。

■私立大-地元志向が鮮明に 都市部難関大で志望者減少

私立大の志望者数は、全体で前年比100%、方式別では一般方式101%、センター方式99%と、前年とほぼ変わらない。国公立大では志望者が増加していることと比較すれば、私立大がやや敬遠されている様子がうかがえるものの、私立大の総志願者数は今春並みと見込まれる。

詳細をみていくと、今春入試でみられた傾向がより色濃くなっている。

1点めは「他地域大学の敬遠(=地元志向)」傾向である。第2回全統マーク模試受験者の志望大学を、地元エリアと他地域エリアに分けて志望入数を比較すると、地元エリア大学では記入数が102%と増加しているが、他エリア大学では96%と減少している。これをさらに一般・センターの方式別に比較すると、他エリア大学の記入数は一般方式で97%と減少幅は小幅にとどまるのに対し、センター方式では前年比94%と大きく減少している。募集人員が少ないセンター方式での志望を減らして一般方式に的を絞ることで、確実に合格を狙う志向が強くなっている。

2点めは「都市部難関大で志望者減少」傾向が見られることである。先ほど触れた他地域大学の敬遠で一番影響を受けているのが、都市部の難関大である。とくに志望者減少が顕著なのは、東西の最難関グループ「早慶上理」「関関同立」である。「早慶上理」では前年比95%、「関関同立」では同97%と、それぞれ大きく志望者数を減らしている。この傾向は今春入試でも見られたが、同様の傾向が来春入試でも続きそうな気配だ。
なお、この2グループの大学を含んだ主要21大学合計の志望者数は前年比99%である。これに対して志望者の減少が続いていた「その他の大学」では前年比101%となっており、近年拡大していた2極化傾向にも歯止めがかかっている。
首都圏の大学の動向に注目すると、「早慶上理」では他地域からの志望者の減少に加え、地元でも志望者の減少がみられる。「MARCH」では他地域志望者は減少しているものの、地元志望者は増加しており、前年比は101%の前年並みとなっている。「日東駒専」では地元志望者が大きく増加しており、グループ全体の志望者数も前年比108%と大きく増加している。このほかの中堅私立大でも志望者の増加が目立ち、「無理をしない志望校選択」が行われている様子がうかがえる。この傾向は他の地区にも見られ、先ほど触れた「その他大学」の志望者減少に歯止めをかけている。
2009年度入試では、景気悪化が多くの受験生の志望が固まっている秋以降であったことから、その影響があまり見られなかった。しかし、来春入試では、「国公立大人気」、私立大では「地元志向」「無理をしない志望校選択」など不況時独特の動きがはっきりあらわれており、これらが来春入試の特徴となりそうである。

以上河合塾 KEI-NETより


う~ん、早慶上理(早稲田・慶應義塾・上智・東京理科)や関関同立(関西学院・関西大学・同志社大学・立命館)でいくら志願者減少傾向にあっても、入試難易度にはたいして影響が出ないんですよねえ。志願者が少ないときには逆に合格者を絞り込んで、入学する学生の質を確保したい、というのが最近の上位難関大の傾向のように思われます。

ですから受験生の諸君は志願者減に踊らされないこと!
受験に王道はありません、一日一日、一問一問の積み重ねしか合格に結び付かないと思って精進していってください。

前回の国大編と合わせて鑑みると、どうも不況時の志望シフト

①国立・地元志望
②文低理高

が鮮明に表れそうです。

当てはまるひとも当てはまらないひとも、がんばれ受験生!
センターまであと80日、気合入れていこう!!

2010大学入試 動向分析①

2009-10-22 12:37:57 | 大学入試
1日ごとに秋の深まりを感じる今日この頃ですが、体調はいかがかな、受験生諸君?


センター試験の出願締め切りも過ぎていよいよ本番が近づいてきました。
今まで減少し続けていた18歳人口が今年は増加することから、センター受験者数は昨年よりも若干のプラスになりそうです。

さてさて、河合塾が毎年この時期に発表する大学入試の動向が発表されましたので、今年の大まかな状況についてUPしていきます!



■国公立大人気鮮明に
来春入試では18歳人口が9年ぶりに増加することなどから、大学志願者数は増加するものと予想される。今回の模試でもこれを裏付けるように受験者数は前年比102%と増加している。このような状況で国公立大の志望者数は、メインとなる前期日程で前年比103%と増加している。近年人気がある旧帝大を中心とした難関大学だけでなく、国公立大全体で志望者が増加しており、国公立大志向の高まりが感じられる。

後期日程でも前年比103%と、前期日程同様増加している。近年、難関大を中心に日程廃止・縮小が相次いでいたこともあり、模試志望者数も減少が続いていた。しかし、来春は日程廃止の動きが沈静化することに加え、不況の影響から最後まで粘り強く国公立大の受験を考えている受験生が増加しているのではなかろうか。

受験生の所在地区別にみても、各地で国公立大志望者が増加している様子がみられる。とくに北海道、首都圏、近畿の各地区では前年比106%と伸び率が高くなっている。対して私立大では志望者が減少している地区が目立つ。一部で私立大の志望者が増加している地区もみられるものの、伸び率はいずれも国公立大を下回る。また、東北、近畿、中国・四国の各地区では、国公立大の志望者は増加している一方、私立大志望者は減少と対照的な動きをみせている。

以上河合塾 KEI-NETより


景気の影響、もあるんでしょうが、依然として根強い国公立人気といったところでしょうか。
更に各地方地区の国公立志願者も増加しているようなので、地元から離れない受験生が多い年になりそうです。
地方国大の入試難易度に若干の影響が出そうですね。
それが影響して、都市圏難関私大の志願者が減・・・うなずけるシナリオです。


次回は私大の入試動向についてUPしますので、私大志願者はこうご期待!

頑張れ、受験生!!

センター試験追試 -新型インフルエンザ対策- 続報

2009-10-13 12:53:19 | 大学入試
先日このブログでも紹介した、センター追試験の正式なプレス発表がUPされましたので、リンクを載せておきます。

平成22年度大学入学者選抜に係る新型インフルエンザ対応方針(文部科学省)

もうひとつ、今回の報道に関する河合塾の分析内容も。

2010年度入試情報 センター試験 インフルエンザ対策で追試験の日程変更(河合塾)


河合塾の方には本試験と追試験の受験者人数が出ていましたが、追試験受験者はいままでは数百人程度でした。
もし万が一、これが数千人から一万人規模の追試験受験者となると・・・

センターリサーチの精度にも微妙な影響を及ぼしそうですね。


いやはや、2010センターは新型インフルの影響は避けられないようです。

センター試験追試 -新型インフルエンザ対策-

2009-10-08 15:32:23 | 大学入試
2年ぶりの台風上陸となりましたが、みなさんのお住まいのところは大丈夫でしたか?学校がお休みのところも多かったんじゃないかな?

鳥取は直撃コースではなかったのですが、鳥取市内の小中高は休校になったところが多かったようです。(あすなろ予備校は、平常通り粛々と授業を行っておりますが・・・)


さて、今日はセンター試験の追試実施についてニュースが飛び込んできました。
以下は日経ネットからの転用です。

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センター試験追試、2週間後に延ばす 新型インフル対策、全国で実施

 新型インフルエンザの感染拡大に対する大学入試での対応策を検討していた文部科学省は8日までに、本試験から1週間後に実施していた大学入試センター試験の追試験日を2週間後とし、1月30、31日に実施する方針を決めた。新型インフルエンザの治療期間などを考慮し、間隔を広げた。

 追試会場も従来の東京と関西地区の2カ所から増やし、全都道府県に会場を確保する方針。本試験は予定通り1月16、17日に実施する。本試験当日は発熱やせきなどの症状が出た受験者がいた場合に備え、マスクなどを準備、別室受験も行う。

 同省は各大学の個別試験にも追試験の実施などを要請する方針。試験問題の作成などで追試験の実施が難しい場合は、代替手段としてセンター試験の結果を参考にした合否判定などを行うよう例示している。

記事原文
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10月14日までがセンター願書の受付中ですので、その期間中のプレス発表を狙ったのでしょう。
これまでが全国で2会場のみでの追試実施だったので、ひとまずは安心、といったところです。
ただ、前回のブログでも書きましたが、受験生の間で新型インフルが爆発的に流行するのは、センター試験のときという可能性が高いです。もちろんインフル対策をしっかりしてセンター試験に臨む必要はあるのですが(マスク等)、センター時にインフルエンザを罹患するリスクはどうしても高くなります。
そうなれば、センター後に実施される私大入試にしわ寄せが来ることになります。

今年の進路指導は、センター利用を例年より1・2校多く出願するような指導を心がけるつもりですが、そうなるとセンター試験の難易度設定も気になりますねぇ。
2010センターは難化しても易化しても、どちらに転んでもおかしくない年になりますから、

基本を中心としたセンター対策を入念に!

といつものアドバイスを繰り返すことになりそうですね^^


センター試験まであとちょうど100日、
新型インフルにもセンター難易度変化にも、負けるな受験生!