センター突破 これだけはやっとけ 鳥取の受験生のための塾・予備校 あすなろブログ

鳥取の受験生のための塾・予備校  あすなろ予備校の講師が、高校・大学受験に向けてメッセージを送るブログです。

新しいWEBページ、できました!

2011-03-05 07:33:56 | あすなろ予備校
3月弥生だというのに、真冬の寒さ!

でも今日は寒さも緩んでの陽気に・・・

ということで(どういうことだ?)、本家あすなろ予備校ホームページhttp://www.asunaro-yobiko.com/も、
の装いにイメージチェンジ!

少しずつ変えていくので、どこのなのか探してみてください!


第1弾は新ページの追加!!

大学受験科に、あすなろ予備校の学習環境を紹介したページを設置していますヨ!

ぜひ、ご覧ください!!

春はノンシャラン

2011-03-03 08:50:38 | 洛中洛外野放図
 白梅町の駅前に立って北の方を見ると、真正面に『大』の字が見える。何も白梅町の駅前でなくとも西大路通沿いに立って北を向けば正面に見えるのだが、そのあたりに立つとちょうど頃合いの大きさに見える。道の両側の建物で下と左右が白く四角に縁取られていて、その上に大文字山が納まる。ここに見えているのは『左大文字』と呼ばれるもので、お盆の時期に京都にいることは何度もなかったし、いても暑い中出かけるのも億劫だったので、地元で慣習的に『大文字』または『大文字の送り火』と呼び習わされる五山の送り火を、ニュース映像以外で見た覚えがない。今日日(きょうび)はどうだか知らないが、当時この送り火のことを『だいもんじやき』と呼ぶ人が多かった。京都の人はそれを聞く度に「ケッ」と思っていたらしい。「なんとか焼きて、なんやおまんじゅうみたいやわぁ」とは同じ専攻の京女垂高さんの言であるが、後にかの上岡龍太郎氏にも同様の発言があったところを見ると、京都の人はそう思うのかもしれない。ともかくそんなこんなで『やき』を見ないで専ら昼間の『大文字』のみを見ていたわけだが、文字の中だけ木がなく山肌が露出していて、緑色の中にオレンジがかった肌色のヒトデがへばりついているように見える。高い建物がないので、視界の上部には『ぽっかあーん』と青い空が広がる。夏の「いかにも青い」空だとコントラストが強すぎで『京の夏景色』をあざとく主張しているように思われるので、やはり春の白っぽい空のほうがより『ぽっかあーん』という感じがして、何事もどうでもよくなってくるほど呑気だ。

 以前にも書いたとおり京都の冬は『痛い』。それが盛夏となると朝8時前から空気がゲル状に感じられて、息苦しいほどになる。そのおかげで秋は疲労困憊していて、京都で過ごすには春先から初夏にかけての時期が一番好ましい。お金もバイトもない休みの日にはぶらぶらと出かけて回る。

 春でも桜の時期ともなると、名所と言われるあたりはどこも人出が多くて浮き足立った感じがする。自分の部屋から桜を堪能できるので、わざわざ人の多いところに出向くまでもない。おかげで円山公園の桜にはなじみがないが、平野神社は大学への行き帰りに通り抜けて、満開の桜の下をてれてれと歩いた。上がほぼ全面桜で覆われていて、木漏れ日以上に日がささない。綺麗ではあるけれど、ちょっと湿っぽい感じがしなくもない。そこへいくと二条城のすぐそばにある神泉苑の、と言っても二条城が築かれる際神泉苑の広大な池を堀の水源として取り入れてしまったために大半が削り取られた残りなんだそうだが、そこの庭園では池の向こう側に満開の桜を見ることになって、大文字山と同様『ぽっかあーん』とした空も含めて堪能できる。池のふちに立って春の日を浴びながら呆けたように桜を眺めてから二条城のぐるりを歩いて堀川通りに出る。少し北に幼稚園があって、そこには巨大な鳥かごがある。柵越しに見上げるそれは高さが5mほどあろうかと思われる。すでに『籠』ではありえないが、普通の鳥かごをそのまま大きくしたような形なのでやはり鳥かごである。アラビアンナイトのロック鳥でも入れておかれそうなその中にいるのがインコという、スケールに見合わない無頓着さがなんとも京風のおおらかさを通り越した呑気を醸し出している。

 東寺の近くにみなみ会館というミニシアターがあって、企画が面白くてよく通った。民家より少し高い位置にあるロビーの窓から京都駅の南側に広がる家並みが見渡せて、ここでも日光を反射してまぶしく光る屋根瓦の波の上に『ぽっかあーん』と空が広がっている。夏の反射はギラギラとして痛いほどなので、やっぱり春に眺めているのが好い。その日は確か午前中の回でなんだか救いのないようなフィンランドの映画を観て、ネガテブーな気分になりかけた。ロビーの窓から家並みを眺めていると気候はいいし特に用はないしで、気分転換に京都駅までぶらぶらと歩き、地下街をくぐって烏丸口に抜けて、バス乗り場のベンチに腰をかけてふかふかと煙草をふかしていた。その頃はまだ世間が喫煙に関しておおらかで、いろんなところに灰皿が設置されていたのである。駅のバスターミナルは市バスのほぼすべての路線が経由するから、どこに行きたくなっても都合がいい。路線図を見ながらふかふかふかふか、どこに行くか考えていた。「スィまっせぇん」妙なイントネーションで声をかけられた。見るとでかい白人の男が二人並んで立っている。一人は赤毛のひげもじゃでサングラスをして、つっけんどんな感じで、一人はきれいな金髪を80年代のデヴィッド・ボウイのような髪型にして、青い目が柔和に笑っている。柔和なほうが話しかけてきた。「だい、と、きゅうじぃ?だい、ときゅじ、どぉのバス、でっすかぁ?」『バス』だけ妙に発音がいいけれど、『だい、ときゅじぃ』がわからない。その頃直近で接していた英語が『キリスト伝』だったので心もとないこと甚だしい。ともかく何を教えていいのかわからないから「パードゥンミィ?」と返すと「あぁ、だいと、きゅぅじぃテンポー」と言う。カナ表記だとなんだかもたついてアホがやり取りしているように見えるので、こちらの発音はともかく、喋ったことはアルファベット表記に切り替える。これまたそこだけ妙に耳慣れのいい“temple” のおかげで行く先が『大徳寺』であろうと見当がついた。「大徳寺?」「だい・とくぅじ、Yeah.」ちょうどベンチの前にあるバス停に停まる206系統のバスが大徳寺前を通るので “Wait here, at this stop, and take the bus number 2-o-6.” と言ってやった。われながら見事なまでに型にはまった例文イングリッシュで、最後のところは『トゥー・オウ・シックス』と言っている。するとボウイ(仮名)は “206?” 『トゥー・ズィアロゥ・スィックス?』と確認した。あ、ゼロに訂正しやがったこいつ。と思いながらこっちも調子に乗って “Yeah.” などと言っている。バスが来るまでまだ間があったが、その場にいていろいろ話しかけられるのも面倒ナリ、というかこちらの英語力が疑わしい。笑顔で「アァリガト」というボウイ(仮名)に「どいたしまぁして」とこちらも笑顔で答えながら煙草をもみ消し、少し離れたバス停でさっきから発車待ちをしていた52系統に颯爽と乗り込んだ。現在は廃止されているが、千本通を北上して自分の通う大学の前を通る。何しろ初対面の外国人とスムースにコミュニケーションが取れたので、バスに揺られながら「チョロイもんや」と思いかけてふと気づいた。相手は『だいときゅぅじ』と『206』しか言ってない。なんやこれ、こっちの方がようけ英語喋っとるやないか。なんとも間抜けなシチュエーションにアホらしくなったが、呑気な京の春には似つかわしい気がした。

 あまりの陽気の好さにそのまま帰るのももったいないような気になって、大学周辺をうろついたら誰かに逢うだろう、逢ったらそいつを誘って昼飯を食いに行こうと考えた。下宿に近いバス停をやり過ごして大学前まで、大学の正門は竜安寺の前を通るきぬかけの道に向かって開かれている。正門の脇に立て札があって、西を向いた矢印の下に『竜安寺/時々走って徒歩2分』とある。誰が立てたのかは知らないが、そのいいかげんさを見るたびにホッとしたような、嬉しいような気分になる。

馬面大将

2011-03-01 18:32:24 | 洛中洛外野放図
 鞍多とは最初の頃から性が合って、なんとなくお互いによっかかり合っていたように思われる。でかい声で切り返しが早い。一番効き目のあることを的確な言葉で即答する。無遠慮にずけずけと物を言うように見えながら、よくよく聞いていると言葉の選び方を心得ていて、相手を激高させるのではなく、お互いに納得し合っていくよう仕向けていく。自分の非に気づいたときはそれを認めるのに躊躇しない。その反射神経と潔さは尊敬に値する。その上酒が呑める。友人としてこれほど信頼のおける奴はいないというほど、男以上に『おっとこまえ』な気持ちのいい奴である。よく知られているように、夕暮れ時から夜にかけて三条大橋と四条大橋の間に当たる鴨川西岸の川原には計ったような等間隔でカップルが並んで座っている。鞍多と河原町界隈で呑んだ後、ちょっと参加してみようということになった。二人とも自分の恋人とはそんなデートを好まないが、探究心はある。四条通から川原へ降りるスロープがあって、降りてすぐの辺りで、両脇のカップルのちょうど真ん中に来るよう目算して腰を下ろした。下ろしてみたが何かが違う。「もう、やめようよ」ということになって、逃げ出すように呑みなおしに行った。恋人でもない相手と座ってみても妙に照れくさいだけで、お互い酔っていても羞恥心はある。鞍多は一時期河原町沿いだか木屋町沿いだかにあるインド料理屋のコックと付き合っていて、インド人とキスすると「カレーの味するよ」と教えてくれた。「ホントだよ」と言っていたし、自分で確かめる折もないのでいまだに信じている。

 鞍多のバイト先は全国展開する某大型ショッピングセンターの京都西店で、同じ店舗に配属になった社員と親しくなったという。話の中で彼氏のことを聞いているうちにどうやら自分の知っている男のことらしいと気づき、確かめてみたら上浦だったそうだ。なにしろ2回お手つきしているので、短大に行った同級生の恋人は、彼奴が大学に入った年にはもう就職だったのである。
「ヒロりんえらいと思ったね」
何人かで飲んでいる最中、鞍多が言い始めた。『ヒロりん』とは鞍多命名による上浦の彼女の呼び名である。「あんたがもたついてる間にもう就職っしょ、しっかりしないともう待っててくんないよ。私にゃ無理だね」この女は容赦ない。言われた上浦は「んー、まぁ、せやなー」と、また空気が読めないんだかマゾなんだか、それとも偉いんだかわからないような返事をしている。人の色恋なんぞに興味はないので、勝手にやっといてくれればいいので脇で栄地と二人酌み交わしながら聞き流していたが、横で古邑さんが食いつきかけている。「なんやきさん、そんなええ彼女(かんじょ)のおるとか」『きさん』とは『貴様』の転訛したものだそうだが、福岡市出身で九州男児(自称)の古邑さんの微妙な博多言葉は酔いの兆候である。普段は言動の端々に人の好さがにじみ出ているような人なので、イメージ上どうしても(自称)が取れない。「別嬪か」と、訊いてどうする。「いやいやいやいや」って、ニヤけるな、上浦。よせばいいのに鞍多は「もうすっごい美人」と煽り立て、「牧瀬理穂にそっくりだよ、ねぇ」と栄地に同意を求める。高校で同窓の栄地は当然上浦もその彼女も知っている。「あ?んん、まぁ似てるっちゃあ、似てるわな」と杯を口のところに持ったまま邪魔くさそうに答える。「ホンマかそれ」と古邑さん。大体このあたりから予定調和的というか出来レースというか、実は『なんやきさん』のあたりからすでに流れができあがっている。
「あーあー、よう言われまっすぁ」
ふーん、と鼻から煙草の煙を吹きながら得意そうな上浦。「なんやこの馬面ァ!」お絞りが飛び、栄地が羽交絞めしている上浦を古邑さんと二人座布団でぶっ叩いた。確かに上浦は馬面だが、自分の立ち位置を確立し、堅持しているところが偉い。

 どういう経緯だったか忘れたが、その『ヒロりん』と同席する機会があった。食事をしたのか、お茶を飲んだだけだったか、とにかく茨木にある国道沿いのファミレスでしゃべっていた。ということは上浦の車で行ったんだろう。確かに牧瀬理穂といわれればそういう顔立ちをしている。が、それがまた喋る喋る、黙っとったら美人やのに、ねぇ。とはいえうるさいというわけではなく、不快感はない。そら鞍多と合うわな、というくらいサバサバしていて気持ちがいい。父娘代々筋金入りの阪神ファンで、二人がかりで巨人ファンの上浦を散々こき下ろした。初対面の話題ではない。

 その二人が交際十年を経て結婚することになった。両方と友達みたいなもんだったが、新郎側の友人として栄地、鞍多、街原の三人と一緒に招待された。披露宴だけでなくチャペルでの挙式から出てくれということだったので、街原がまだだったがチャペルの長い椅子に三人並んで座っていた。そのうち鞍多が「ここでいいの?」と言い出した。すると栄地が「んー、せやねぇ、あいつのお母さんが向こうの方にいてはるからな」と、何でそれを早く言わん!実は新婦側の、しかも親族席に座っていた。さすがにバツが悪く、三人身をかがめてこそぉーっと移動したが、周囲の失笑を買ったのは言うまでもない。「まぁ、ウケてるからいいか」「ウケてるって言うか、これ?」何事もなかったかのように三人並んで座っていると、「あ、おったー」という声がした。知ってるぞ、この声。「いやー、もうどこ行っていいかわからんかったんよ、うん、それですっごいあせってたんよー」「シッ、声がでかい!」因島出身で、どうしたらここまで真っ直ぐ育つことができるかと思うくらいに人の好い街原は朴訥を体現しているような男である。何でも控え室で待っていたら知らない人ばかりで、心細くなっているところで呼び出しがかかり、それが『上浦家』でなかったことから、他所の披露宴の控え室にいることに気づいたそうだ。また周りからくすくすと聞こえてくる。「あのなー、部屋の入り口に『何何家』とか書いてあったやろ」「ちゃんと見とけっちゅうねん」「恥っずかしー」と、三人とも自分のことは棚に上げている。

 式も滞りなく終わり、披露宴の席上。新郎、新婦とも4人ずつ友人を呼んでいて、8人が同じテーブルについた。「こういうところの料理って、代わり映えしないねー」とか「あいつ呑めんくせに酒はええやん」とか、言いたい放題喋っている。ケーキが出されて、甘いものはそれほど得意ではないので、横の鞍多に「食ってくれ」と頼んでいると、「本日のケーキは新婦のご友人、南渡可様の手作りでございます」という司会者の声と共に目の前の女性が立ち上がって頭を下げている。ちょっと待てい!あわてて一口にほおばったら、ずっと後まで口の中が甘ったるくてむにゃむにゃするようだった。友人代表のスピーチを依頼されている街原は「だいじょうぶかのー、わし」と言いながら料理に口をつけてない。かわいそうに、上浦は町原のスピーチを『おおトリ』に持って来ていた。どうにか大役をこなした街原は満場の拍手の中、へとへとになって椅子に崩れ落ちた。

 そんなこんなで式を終えた上浦は、いつの間にやら熱烈な阪神ファンになっていた。

Q&A掲示板への書き込みについて

2011-03-01 09:56:03 | 大学入試
う~ん、試験問題の試験時間中でのネット掲示板書き込みが世間では大きく取り上げられています。


まずは受験生の皆さん、後期の試験もあることだし過剰に反応しないでください。
センセーショナルに焚きつけるマスコミもどうかと思いますが、
入試を実施する各大学も対応に苦慮していることでしょう。
今の報道の過熱ぶりだと、後期試験が厳戒な監視下のもとに行われる、なんてことになるかもしれない。
ピリピリしすぎた受験会場で実力が思った通りに出なかった、なんてことにならないようにね!
大学側にも、どうか適切な対応を取っていただきたいと切に願います。


それにしても。


わざわざネットでQ&A掲示板に書き込んで答えを得たとして、
それが正しいかどうか判断できなければまったく意味がないことなのに。
現に英語の和文英作の内容、自動翻訳しただけのかなりマズい内容のようです。
ましてやそれを解答として自分の答案用紙に書き込む、なんてことはある意味、相当勇気のいる行為ですね。
今回の投稿者(と受験者は別なのかもしれませんが)は確信犯・あるいは愉快犯的なものかもしれない。


今回の事件で各大学はネットを使ったカンニング対策に頭を悩ますことになるでしょう。
早稲田大学は電波遮断、なんてことを考えているようです。
http://www.asahi.com/national/update/0228/TKY201102280553.html
おそらく何らかの手段を講じても、さらにそれを上回る手段でカンニングという不正行為を行う輩はきっと出てくると思います。
(警察とドロボウ理論)
まあ、それで万が一合格できたとしても、入ってからの勉強に苦しむことになるでしょうけど。

どれだけネットが進化しても試験の公平・公正性は保たれ、なおかつ受験生の能力を図るモノサシであってほしい。
谷川は受験についてそう思います。


う~ん、尻切れトンボな感じだけど、後期の準備をしている受験生諸君、
落ち着いて準備を進めていってくださいね。

がんばれ、受験生!