センター突破 これだけはやっとけ 鳥取の受験生のための塾・予備校 あすなろブログ

鳥取の受験生のための塾・予備校  あすなろ予備校の講師が、高校・大学受験に向けてメッセージを送るブログです。

30 注釈編 V #19 ~ #25

2011-08-25 20:06:52 | 洛中洛外野放図
#19『ばかなおとこ』
・先輩:実は会津さん。
・少し年上と思われる男:御所で会津さんに声をかけてきた自称京大院生。
・後輩:松田よりもあとに大学に入学してきた女性。
・友達:後輩の友人。たぶん女性。
・ジャージ姿の男:御所で後輩に尋常ではない要求をしてきた自称同志社大アメフト部員。
・同期:松田と同じ年に大学に入学してきた女性。
・バイト先のエライさん:スケベったらしいヒヒ爺ぃ。
・スケベったらしいヒヒ爺ぃ:同期のバイト先のエライさん。
・どっかの社長のボン:ヘナチョコぼんぼん。
・付き合っている彼氏:良い奴。
・ヘナチョコぼんぼん:同期に言い寄ってきたどっかの社長のボン。
・同女だか京女だかの短大生:同志社女子大学、もしくは京都女子大学の短期大学部に籍を置く女性。
・埴生:いたな。
・羽井戸くん:京都にある国立大で土木を学ぶタフガイ。彼とはお互いに飲み友達をしていた。
・そこらあたりに出没する女たち:まったく縁のない女性。
・そんなの:こういうの。
・こういうの:そんなの。
・見覚えのある何人かの男:見覚えしかなかった。
・『こんなの大好き組』の男たち:そんなん、おもろいか?
・飲み会に参加しなかったスタッフ:なんで埴生に任すかなー。
#20『御馳走中華 歌い放題プラン』
・ホールスタッフ:飲食店で客と対応する仕事をする人。
・中国人留学生:日本の大学で勉強に励む中国籍の学生たち。
・ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏:(1880-1964)アメリカ出身の建築家。日本で多くの西洋建築を手がける。
・平田:高2生。男性。
 年齢は3つ下のはずだが、話していると何のギャップもない。ホントは同い年じゃないのか?
・BORO:(1954-)日本のシンガーソングライター。
・仲のいい、というかほぼ出来上がっている男と女:そういう間柄だった男性と女性。
・曳田:確かこいつだったと思うんだが…
・クレイジーキャッツ:ハナ肇とクレイジーキャッツ。日本のジャズ・バンド。コミック・バンド。
・ドリフターズ:ザ・ドリフターズ。日本のバンド。コントグループ。
・楽しそうにカラオケしている連中さん:ケッ!
#21『夜を歩く』
・少しだけ知ってる奴:それほど深い付き合いのない。
・店主:北野天満宮の向かいにある警察署の裏でラーメン店を営む。
#22『わらしべポーチ』
・ジェフ・ベック:(1944-)イギリスのギタリスト。
・マリリン・マーティン:(1954-)アメリカの歌手。
・ストーンズ:ザ・ローリング・ストーンズ。イギリスのロックバンド。
・ことのわからないバイト店員:埒があかん!
#23『結社するぞ』
・ナミカワさん:松須さんの頭の中にあった皆川の苗字。
・皆川女史:同期。女性。
 面倒見がよくて気が回る、いろいろと頼りがいのある世話焼き。イイ奴なんだけど、やっぱり「マーそんな硬いこといわんと」というところもある。女傑。
#24『昭和犯罪史余禄』
・牟地山:高3生。男性。
 外見も生活も健康そうには見えないがとことん付き合いがいい。そんなことだから体にこたえるんだ、イイ奴だけではやっていかれないよ。
・どっかの助教授:確か理系の学部の。ご苦労されていたようだが、教授になられたんだろうか。
・阿部定:阿部定事件の犯人。
・それほどセンスのない奴:何が男根飯店だ、でもフランク永井はくだらなすぎてちょっといいかも。
・1回生らしい男女の団体客:ちょっとうるさい。無知なのかカマトトぶってるのか。
#25『次は鞍多か』
・ローマの貴族:単なる思い付きによる比喩。後始末をするための奴隷をはべらかせて食べるために吐き、吐いては食べる。
・すっぽかしかけていた相手:松田。
・呑めないの:同期。本当に飲ませてはいけないのと呑めるのに飲めない振りをしているのの混合。
・呑めないくせにうるさいの:同期。ちょっと黙ってろ。
・専ら甘い味といろんな色と自分で言うのはおろか読むのも聞くのも照れくさいようなカタカナの名前のついたお酒を呑みたがるの:同期。そういうのがおしゃれだと心得ている。
・呑むことは呑むけれどすぐにのまれてしまうようなの:同期。スタートダッシュはいいのにねぇ。
・お酒よりも場の雰囲気でのみ酔っているようなの:街原。
・同じようなお酒を同じようなペースで酌み交わすことのできる相手:同期では栄地と鞍多。
・この三人:栄地と鞍多と松田の三人。
・むさいのがふたり:栄地と松田。
・彼女:鞍多。
・このふたり:栄地と鞍多。

29 注釈編 IV #13 ~ #18

2011-08-23 16:46:05 | 洛中洛外野放図
#13『春はノンシャラン』
・垂高さん:同期。女性。京都の人についてよく言われる『イケズ』な一面の典型。
・京都の人:本籍地が京都市の人。
・上岡龍太郎氏:(1942-)日本の元タレント。
・でかい白人の男:大徳寺に行きたいコーカソイド。赤毛のひげもじゃのつっけんどんなのと、綺麗な金髪の柔和なのの二人連れ。
・ボウイ(仮名):柔和な方。
・誰か:松田が一緒に食事に行くか、と誘える程度の付き合いのあった人の中の誰か。
#14『幸福の基準』
・知らない男:本当に知らなかった。
・白いTシャツの上に襟元と袖口に紺とオレンジに近い赤でラインの入った白いVネックのセーターを着て、うすい水色のジーンズに白い K Swiss のスニーカーと、80年代末から90年代初頭にかけての絵に描いたような「爽やか」:そういう格好をしていた奴。
・酒に対する志を同じくする面々:松田と一緒に酒を呑んでくれる人たち。
・大声で怒鳴るもの、トイレの前の廊下で二つ折れになって通り道をふさいでいる者、表の歩道で寝転がってゴロンゴロンのたうち回っている者:#6「酔っ払い」の項参照。のまれちゃぁ、イカンわな。
・親御さん:大半の学生が大学に通う資金を捻出してくださるありがたい方たち。
・飲みたいやつ:酒を飲みたいと思っている人。
・酒が苦手とか弱いとか言っていた連中:体質なのか不慣れなのか、とにかくそういうことを言う人。
・バブルの恩恵に浴することもなく金を持たない学生たち:おれたち。
#15『健脚談義』
・ポチ:古邑さんの呼び名。
・地歩:ぽち。可能性のあった古邑さんの息子の名前。
・佐川先輩:3回生。男性。
 おそらく松田が大学入学後2番目に接触した『先輩』。きわめて初期の段階でいろいろと吹き込まれたような…
・あまり面識のない、すでに引退した先輩(高槻市在住):4回生。男性。
・あまり面識のない、すでに引退したもう一人の先輩(高槻市在住):4回生。女性。
・百先生:内田百(1889-1971)日本の小説家・随筆家。
・立派な友:栄地。
#16『理髪師のデッサン力』
・客:散髪をしてもらいにきた人。
・古風な店主:理容師。口数少なく、本当に楽しそうに仕事をする男性。
・理髪師:理髪店で客の散髪をする有資格者。理容師。美容師と違って顔そりもできる。
・瀬戸わんや師匠そっくりの職人:理容師。なんかモノ言いが不愉快だぞ。
・年季の入ったおばさん:ていねいに仕事をしてくれる理容師の女性たち。
・お兄ちゃん:松田。
・恋人:そういうこともあった。
・老夫婦:千本中立売で中華料理店を営む。古い歓楽街なので、周辺の店も人も歴史が古い。
#17『貌の創』
・米谷:同期。男性。
 同じ専攻で気の合った数少ない友人の一人。何事をも淡々と実直にこなす。愚直の一歩手前の。
・いきり立ったガタイのでかい男:杣。
・マスター:居酒屋『りゅうせん』のマスター。その節はどうも大変お世話になりました。
・居合わせた酔客:『りゅうせん』でお酒を飲んでいたお客さんたち。
・受付の警官:財布の紛失届けを受理してくれた。
・同じ看護師さん:前夜顔面を縫ってもらったときに当直をしていた女性。
・潟澤:予備校生。女性。
 奇妙なセンスをして奇妙なリズムで訥々と語る。ゆったりとしているようでときに鋭い。
・大和田:高3生。男性。
 童顔のため周囲から誤解されるようだが、なかなかしたたかでしっかりとしている愛すべき努力家。
・房野:高3生。男性。
 話していると地面からいくらか浮いた印象を受けるが、『只者ではない』感性を誇る。プロテクターを装着した姿の写真を見せられてもかつてアメフトをしていたとは信じられない。
・白梅町に住む小学生:きみのおかげで助かりました。ありがとう。でもまだきちんとお礼ができてないね。もう成人していることだし、今度酒おごるよ。
・対応に出られたお母さん:その節は大変驚かれたことと存知ます。どうもお騒がせいたしました。
・監視員:いくら貰ってやっているのかわからないが、試験中の不正行為を見張る役目をする学生。
・一人しつこい奴:謝るくらいならとっとと行けばよかったんだ。
・ガタイのでかいアンちくしょう:杣。
・杣君:妙なきっかけで飲み友達になった。
#18『バブルの残してくれたもの』
・京大、同志社院生:京都大学、もしくは同志社大学の大学院に籍を置く学士または修士。
・社長:ドンブリ勘定とダブルブッキングが得意。一時バイトに払うべき金を持って愛人と金沢に居た。
・経理と事務を担当しているという女性:いつの間にかいなくなった。
・峰元君:同じところでバイトした男性。
・元受の現場監督:当方社長のところにバイトの派遣を依頼した人。
・白いシーツの上でうつ伏せになって寝入る全裸の人:おっさん。
・おっさん:白いシーツの上でうつ伏せになって寝入っていた全裸の人。
・ウチのモン:白いシーツの上でうつ伏せになって寝入っていた全裸のおっさん。
・バイト:峰元君のベルトを引っ張った。
・もう一人のバイト:峰元君のベルトを引っ張ったバイトのベルトを引っ張った。
・現場で親しくなった職人:時々仕事を回してくれた。
・現場人足:一番の下っ端。

28 注釈編 III #10 ~ #12

2011-08-21 16:42:29 | 洛中洛外野放図
#10『沈思黙考主義』
・そ奴:栄地。
・もう一人の男:上浦。
・その主役:栄地。
・主役の片割れ:上浦。
・幹事役の先輩:そのときに幹事役をした先輩。
・栄地:同期。男性。
 あー、まぁ、いいや。うん、いいいい。行こ。いこいこ。とりあえず呑み行こ。
・上浦:同期。男性。
 顔は長いがその分大人である。おかげでいろいろな面で随分と助かった。感謝。
・お互い:栄地と上浦。
・二人:栄地と上浦。
・こんだけ気が揃う奴ら:栄地と上浦。
・結婚した相手:栄地と上浦がそれぞれ結婚した相手。上浦のはヒロりん。
・巨人ファン:読売ジャイアンツのことを応援する人たち。
・太ぇ野郎:上浦。
・トーマス・マン:(1875-1955)ドイツの小説家。
・アンチ巨人:読売ジャイアンツのことを快く思ってない人たち。
・町元さん:2回生。男性。
サラサラの髪と薄い水色のジーンズ。途中でサークルをやめてしまわれたので関わった期間は長くはなかったが、いろいろと印象深いやり取りをした。
・お前:上浦。
・こいつ:上浦。
・こいつ:上浦。
・こ奴:栄地。
・高校時代から付き合っている彼女:ヒロりん。
・そんな奴:上浦。
・違う人:別人。
・ビル・エヴァンス:(1929-1980)アメリカのジャズ・ピアニスト。
・ジョン・コルトレーン:(1926-1967)アメリカ、モダンジャズのサックス奏者。
・ル・クレジオ:(1940-)フランスの小説家。
・マルティン・ブーバー:(1878-1965)オーストリアのユダヤ系宗教哲学者・社会学者。
・ジャニス・ジョプリン:(1943-1970)アメリカのロック・シンガー。
・ブルース・ブラザース:ジョン・ベルーシとダン・エイクロイド。
・いしいひさいち:(1951-)日本の漫画家。
・桂枝雀:(1939-1999)破天荒な上方落語家。
・キダ・タロー:(1930-)浪速のモーツァルト。
・ガルシア・マルケス:(1928-)コロンビアの作家・小説家。
・栄地派の女の子:栄地に対してある種の偏見を抱いていた女性。何事も贔屓目でしか見ない。
・この男:上浦。
・その子:栄地派の女の子。
#11『ぞろぞろ』
・粋棟さん:男性。
 ここで何を書いてもフェアじゃない。
・バカボンのおまわりさん:肝付兼太。
・おんなじような人:理屈言いというのか、ともするとちょっと衒学的な言い回しに振り回されるようなところがある人。
・サモ・ハン・キンポー:(1952-)香港出身の映画俳優・映画監督。
・金峰氏:サモ・ハン・キンポーに似た人。卒論に関していろいろとご示唆をいただいた。
・斯界のビッグ・ネーム:歴史学の分野で大家(たいか)と目されている学者。
・立川談志:(1936-2011)落語立川流家元。
・ハンチングをかぶったおじいさん:米朝師匠が目当てなら一人会に行けばいいんだ、あのおじい。
#12『馬面大将』
・鞍多:同期。女性。
 無遠慮・無配慮に見えながらきちんと押さえるところは押さえられる。だけど初対面の際の距離感がつかみにくい人。まぁ、ゆっくり呑もうや。
・両脇のカップル:鴨川沿いに並んで座っていた男女。
・インド料理屋のコック:インド人。
・同じ店舗に配属になった社員:ヒロりん。
・彼氏:上浦。
・ヒロりん:女性。
上浦のヨメ。大きな声でガハハと笑う。話をしていてものすごく気持ちのいい人。上浦家とはお互い盆暮れの贈答品をやり取りするが、お礼の電話が長くなる。すまん。
・筋金入りの阪神ファン:何も見ないで六甲おろしを3番まで歌える。
・街原:同期。男性。
 『イイ奴』。どこに行っても浮くだろうけれど、どこに行っても敵を作らないと思われる。
・あいつのお母さん:上浦の御母堂。
・新婦:ヒロりん。
・親族:ヒロりんと血縁関係のある方方。
・新郎:上浦。
・南渡可様:ヒロりんの友達。披露宴の出席者全員分のショートケーキを作った。ご苦労様でした。
・阪神ファン:阪神タイガースのことを応援する人たち。

27 注釈編 II #6 ~ #9

2011-08-19 16:39:51 | 洛中洛外野放図
#6『さわらぬ神に罰当たりな行いを』
・平日の昼に連れ立った連中:北野天満宮の縁日が平日に当たった日に昼間から出かけた人たち。
・店のおっさん:天神さんの縁日で古道具を扱う露天を出している男性。
・忠馬:同期。男性。
 同じ専攻で気の合った数少ない友人の一人。本屋で買った文庫本にカバーをかけてもらい、背表紙の位置に手書きでタイトルと著者名を記入している。これは几帳面なのかなぁ。
・樽尾:同期。男性。
同じ専攻で気の合った数少ない友人の一人。胃袋で格闘技をさせたら誰にも負けないと思われる。童顔の割に言うことが辛辣。
・道具屋のおっさん:天神さんの縁日で古道具を扱う露天を出していた男性。
・酔っ払い:酒を呑んで社会性を失いつつある人たち。既に失ってしまっている人も含まれる。
・店のおばちゃん:古い日用雑貨類を売る露天を出していた女性。
・下着姿の女性:大正時代のモデル。
・鋤裏:高3。女性。
 元気よく笑う。物怖じせずに喋る。言うことが的を射ている。あっけらかんとしている。
・竹久夢二:(1884-1934)日本の画家・詩人。
・おっさん:陶器類を扱う露天商の男性。
・うちに来た奴:松田の下宿に呑みに来た人たち。
・受験生:がんばれ。
#7『としのはじめのためしとてと』
・何人かいたバイト:年末年始に西陣郵便局で郵便仕分けの仕事をしていた何名かの学生。男性のみ。
・周りの連中:松田と何らかのお付き合いのあった人たち。
・帰省組:年末年始を故郷で過ごす人たち。
・殊勝なことを言い出すの:ここでは「初詣で行こうか」と発言した人。
・呑気な顔ぶれ:松田を含め、松田と何らかのお付き合いのあった人たち。
・知り合いの損保会社の人:損保会社に勤務している知人。
・フロントのお姉さん:大学受験時に宿泊したホテルでフロント業務についていた女性。
・おばさん:ちょっと薄幸そうな顔立ちの女性。来る日も来る日も鉄板に向かってお好み焼きを焼く。
・おじさん:おばさんの店の常連を名乗る世話焼きの男性。いろいろご馳走さまでした。
・崇徳天皇:(1119-1164)日本の第75代天皇(在位1123-1142)。
・源頼政:(1104-1180)平安時代末期の武将・歌人。
・天智天皇:(626-672)日本の第38代天皇(在位668-672)。
・出演者:桂米朝一問勉強会で落語をした落語家の皆さん。
・金のない学生:おれ。
・あんた:縁切りを願う絵馬を奉納した人たち。
・夫の浮気相手:自分と法律上婚姻関係を結んでいる男性の体、もしくは気持ちまでをもかっ攫って行った相手。女性だけとも限るまい。
・みんな:年明けに時間をもてあまし縁切りを願う絵馬を読んでまわっていた暇人ども。
・知った男:その場に居合わせた者たちの共通の知人。
・恋人:その男と付き合っていた女性。
・同名異人:その男と同じ名前の他人。
・心配する者:その男のことを心配してあげる人。
#8『冬が痛い』
・『じゃりン子チエ』のおばあはん:竹本菊。
・あぶれた者:コタツに入れなかった人。
・この面子:石地さんと松須さんと松田を含む。
・佐宗さん:2回生。男性。
 元来人が好くて付き合いも面倒見もいい。それなのに結構辛辣な憎まれ口を叩く。それがまた的確なことがあるからタチが悪い。悪気はないと信じています。
・連中さん:そのときに松田の下宿に酒を呑みに来た人たち。
・鍋や食器類を洗いに立つもの:そのときに共同炊事場で鍋や食器類を洗ってくれた人。
・カセットコンロを片付けてコタツの上を綺麗に拭くもの:そのときにそういうことをしてくれた人。
・酒を買いだしに行くもの:そのときにお酒の買出しに出かけた人。
・つぶれた奴:お酒を飲み過ぎてしんどく/眠たくなった人。
・宝饒さん:3回生。男性。
 見たまま爽やかな『男気』の人。おいしそうに呑み、食べる。「カツどんのカツは煮込まない」主義。ただこの人の魅力はあの『引き込まれそうな笑顔』に尽きる。
・薄い壁を隔てた隣人:その節はどうも大変ご迷惑をおかけしました。
・嵐電組:嵐電沿線に住み、帰宅時に嵐電を利用した人たち。
#9『凛として』
・のんびりと過ごしたい相手:一緒にそういう過ごし方をしたい相手。
・ふたり:のんびりと過ごしたい相手と松田。
・関脇君:高2。男性。
 硬いというわけではないけれど、生真面目。京都に来て初めてカツどんを頼んだとき卵とじであることに驚いたというエピソードを持つ。地元ではソースカツどんが一般的なんだそうだ。
・おばあさんと妹:関脇君のおばあさんと妹。ふたりとも控えめでかわいらしい。
・恋人:いたんだよ。あったんだ、そういうことも。
・ご家族:関脇君とおばあさんと妹。
・関脇家ご一行:関脇君とおばあさんと妹。

26 注釈編 I #1 ~ #5

2011-08-17 16:37:26 | 洛中洛外野放図
 登場人物の相関図を求められることがある。松田との関わり方はわかるのだけれど、それぞれの人物同士がどう相関しているかはっきりとはわからないので相関関係を図式化することはできない。したがって、今後数回を費やし注釈をつけて説明することによって松田との関係の説明、その有無を含めて、を試みることにする。

人物編(登場順):学年は松田入学時。
#1『春雷記』
・芸妓:歌舞音曲で酒宴に花を添える女性。芸子。
・客:酒宴に芸妓を呼んで楽しむ人。主に男性。
・老夫婦:元置屋の向かいの旅館を経営。朝5時から『おはよう浪曲』を大音量で流す。
・老人:和服姿。古今亭志ん生に似た。体中に花札の彫り物があり、飄然とした。
・おばあさん:元置屋の下宿に古くから住む。のちに会津さん(後述)に抱きしめられそうになる。
・そういう兄さん:ある種の男性の総称。しょっちゅう喧嘩をし、たまにパンパーンという音を出す。
#2『ことばのかべ』
・ディケンズ:チャールズ・ディケンズ(1812-1870)ヴィクトリア時代イギリスの作家。
・キリスト:ここではディケンズ著『キリスト伝』の中心人物。
・英書講読の担当:随分前に高校の英語教諭を退職。関西弁で英語を読む。
・ドロボウ:ディケンズ著『キリスト伝』の登場人物。
・自分:ここでは松田のこと。
・宇津平さん:2回生。男性。
 飄々とした大阪の人。未だ深くは触れていないが、今後章立てをして述べるべき人。
・お父さん:宇津平さんの御尊父。かつて池乃めだか師匠の同僚だった。
・池乃めだか師匠:吉本新喜劇の重鎮。かつて宇津平さんのお父さんの同僚だった。
・お客さま:観光客相手の一時預け駐車場を利用する人。主に観光客。
・石地さん:3回生。男性。
 おそらく松田が大学入学後初めて接触した『先輩』。以降今まで親しく付き合っていただき、大変お世話になっている。そのため未だに頭が上がらない。
・オバハン:石地さんのバイトする駐車場近くの弁当屋に勤務。たぶんパート。
#3『夏を喰らう』
・会津さん:3回生。女性。
 歯に絹を着せるか奥歯にモノを挟むかしてほしい、松田の京都時代初期のお酒に関する水先案内人。以降はお酒の席でお世話になったりお世話をしたり。
・Blacky:会津さんの自転車。会津さんにより擬人化されているため敢えてここに記載。
・二人:会津さんと松田。
・大阪梅田地下街の化粧品セールスのお姐さん:大阪梅田地下街で化粧品セールス業に携わる女性。
・豪の者:ここでは会津さんのこと。スッピンで就活に勤しむ。
・おじさん:祇園の三叉路の北西の歩道に『←山口大亭』のプラカードを持って立っていた男性。
・いろんな人:松田とかかわりのある人たちの中で、一緒に山口大亭にいったコトのある人たち
#4『ポンチとポール』
・同席の連れ:松田と一緒に喫茶ソワレに行った人。
・同席の連れ:松田と一緒に六曜社珈琲店に行った人。
・大概の人:松田と、あるいは松田の同席する場所で京都丸善の話題に触れた人の大半。
・梶井基次郎:(1901-1932)近代日本文学の小説家。
・誰か:松田と誘い合って祇園会館に映画鑑賞に出かけた人。
・映画の趣味の似通った人:好む映画が松田の好みと似ている人。
・相手:松田と祇園会館の映画鑑賞のあと食事しましょうか、と予定を立てた人。
・大津市内の会社員:毎年夏に岡崎動物園の白クマポール君に氷をプレゼントしていた人。性別不明。
・連れ:松田と一緒に動物園内を歩き回った人。
#5 “Le Tour de Senbon”
・以前の京都をご存知の人:1988年以前の京都、特に西陣界隈の様子を知っている人。
・エナメルのホットパンツ姿のにいちゃんやらおっさんやら:そういう格好で写真に写っていた男性。
・男の人:千本通から細い路地へと入っていった男性。
・物腰の柔らかいおじいさん:元置屋の近所で食堂を営んでいた二人の老人。
・片方:そのうちの一人。
・料理人:ここでは飲食店で調理を担当する人。
・もっとえげつないのを持っている奴:レンタル作品よりもえげつないエロビデオを持っている人。
・石井隆監督:日本の映画監督。
・神代辰巳監督:日本の映画監督。
・名の知れた監督:日活ロマンポルノを撮った経験のある映画監督のうち、有名になった人。
・何人かのおっさん:平日の昼間から映画館でポルノ映画を観ている男性。
・営業の途中と思われるスーツ姿:平日の昼間から映画館でポルノ映画を観ているスーツを着た男性。
・桂米朝師匠:(1925-)一時衰退していた上方落語中興の祖。人間国宝。
・あくびの稽古屋に付き合わされた男:落語の登場人物。
・先生:落語の登場人物。
・連れ:落語の登場人物。
・世間の人みな:一般的にどんな人でも。
・松須先輩:3回生。豪傑。
 繊細でありながら自ら豪放磊落を以て任ずる、任じようとする愛すべき人。秘密結社『マングースの白い牙』発起人。『屋島の海坊主』『ムー大陸の子孫』など多くの別称(自称)を持つ。
・うずくまる人:松須さん。
・躊躇する女の子:同期。女性。『千本ツアー』の内容を聞いて難色を示した。
・古邑さん:2回生。男性。
 どこまでも人当たりのよい九州男児(自称)。なんだかどこにでも馴染んでいそうな人。実際どんな場所でも馴染んでいた。今後この人についても触れなければならない。先は長いな。
・綿部さん:3回生。男性。
 淡々と存在を誇示することなくどんなところにも馴染む人。古邑さんはどこにでも自分から入っていく感じだが、綿部さんはどこに居ても周りに違和感を抱かせないような馴染み方をする。
・賃貸契約を結んでいる本人:松田のこと。

特別編 登場人物による筆誅の壱 会津さんより

2011-08-16 16:34:07 | 洛中洛外野放図
 引き戸(少し重いようなあまり勝手の良い感じではない手ごたえの)を開けるとたたきがあり、今では許されないようなバリアフリーでない段差。そこから使い込まれた床が始まり、階段に。きしむ音。心地よい。上がりきって、また良いつやの廊下を突き当りまで進むと松田の部屋。もう、既に誰かいる。そう、いつも。一番乗りだったことはないような気がする。私が卒業してから、飲み足りないから飲み物持参でお邪魔します、って殊勝な時以外は。今思うと、本当にご迷惑をおかけしました・・・いつも誰かいた。夜更けまで飲んで、話して。誰彼か足りないものを買出しに行き、誰かは休憩と称して寝ている。一人の松田を見たことなかったなぁ。だから未だに謎の多い後輩。
同期の石地君等と、飲む機会として会合名を設けるのはどうか、という話が出た。なんなら積み立てもするか! って口座まで作った。しかし、その会費は生かされることなく、隔日か?と思うくらいの酒びたりの楽しい学園生活は続行していた。その際、次は・・・となると。金銭的に余裕のない学生の行き先は誰かの下宿。幸い私の下宿は男子禁制だったので餌食にはならなかった。で、だいたい石地君ちか松田んち。なぜ、2コ下の彼の下宿にみんな集うのか。その不思議は未だ解明できていないけど。多分、あの古い建物のかもし出すいいようのない安心感と、彼のクマ的安心感の合いまった共存のなせるワザではないかと思う。とにかく落ち着くんだ。当時は何の気もなく普通に、みんな集まって飲んでいた。石地君宅で飲んでいても、近所だし松田呼ぶ?ではなしに、松田んちに行こう! になっていた。
彼の下宿はまた謎的に良く分からなくて、小さいおばあちゃんしか下宿人は知らない。一応集う中の数少ない女子だったので、共同炊事場で肉じゃがやらなんだか作ったことがある。炊事場がまた、長いステンレスで。合宿所みたい。蛇口から遠慮なしに、勢いよく出る水に翻弄された。その時に、おばあちゃんに遭遇した。「大人数ですいません」って確か謝ったのだ。騒々しいし。そうしたら、「いえいえ。学生さんは楽しそうでいいねぇ。あら、美味しいのができるねぇ」なんて言ってもらった。もう、抱きしめようかと思うくらい可愛いおばあちゃんだった。先日番外編で再訪した時に、是非お会いしたいとも思ったけど、もう存命じゃないな・・・・大概年を経ている。寂しく感じた瞬間だった。
 
もう、ずいぶん昔なんだな、と思う。でも、楽しかった事の記憶は鮮明。

石地君の実家から梅酒が届いた。という話を聞いたからではなく、行ったらあった。焼酎と、ブランデーで漬けたもの。つまり二種。交互に皆で飲んだ。私は絶対、ブランデー派だったのだ。甘くて、とろりとして、氷が溶けていくとなんとも言えない香りと舌触りで。即日ボトルキープ(自称)。石地君もいい奴で、いつもソレを出してくれた。松田の下宿にも、私キープは存在した。彼の部屋にあった、繊細なグラス。ひびをそのまま閉じ込めて外から塞いだグラス。薄蒼くて白くて。儚い感じがもう、大好きで。私が行くといつも、ソレを出してくれた。

あの、西陣の機織の音のする中、もうどこだかわからない気分。不安だけれど、もういいかとも思える雰囲気。細い路地を抜けて、坂や階段を経てたどりつく古い建物。そこに集う、悪意のない生気。それが、すごいことだったと今分かる。あの当時、そんなこと、自分達のしていることに意味やら、なんやら見出していなかった。何を話し込んでいたのか、何を悩んでいたのか。記憶にないけど、それなりにみんな大変だったはず。それを、共有したいと思ったり、一人でいるのが嫌だったり、それなりの理由をもって集う。そして、帰路につくときには、各々楽しい気分で解散。私は専ら自転車だったので、終夜営業の素敵に便利な店で、アイスなんぞを購入し軽快に帰宅した。バイト代が入ったりすると、アイスも格上げでより楽しい深夜サイクリングだった。しっかり飲酒運転だけど。
 
野放図に出演する、あのくされ学生諸君はみんな、とっても愛すべき人々だったのだ。もし、昔に戻れたなら、みんなに好きなだけ飲ませて、食べさせて奢ってあげたい気分になるくらい。でも、奴らが、どんだけ好き放題するかも知ってるからそれはできないけれど・・・



25 次は鞍多か

2011-08-09 20:52:21 | 洛中洛外野放図

 学内にいくつかある学食の中で、キャンパスのほぼ中央に位置する校舎の地下にあるところでは陳列ケースに入れられたバイキング形式のお惣菜があって、その後ろのカウンターで御飯と汁物などを注文する。そこではそのほか丼物や麺類なども注文できる。Boxは学食のすぐ脇にあって、会計を済ませたトレイごと持ってくればどれだけ混み合っている時間帯であっても『ローマの貴族もかくや』というくらいには悠々と食べることができた。



 Boxに入るなり右手の壁にかけてある伝言・メモ用の黒板に大書してあるメッセージが目に入った。一画ずつが真っ直ぐな線で構成されて、トメ、ハネなどもそれぞれが明確な角度を持って存在を誇示している。下側と右側が開き気味な輪郭を持つ一文字ずつを見ていると踊り狂っているように見えるが全体として読みやすく綺麗にまとまったレイアウトになっている、この優れてヴィジュアル的な文字を操る当の本人がチョークの白も鮮やかな自書をバックに飯を食っている。
「あふぇ?」
いや、いい。モノをかじりながらなんか言うな。とりあえずそれ食ってまえ。

 鞍多と呑みに出る約束をした日の午後、授業の後で古邑さんに誘われてビリヤードに行ったら思いのほか長くなった。その間に待ち合わせたBoxに来たのはいいが、腹をすかして待つのがイヤだった鞍多は、だれが考えても順番を間違っているのは明明白白なのであるが、黒板にメッセージを残してからご飯を買ってきてぱくついていた。そこへすっぽかしかけていた相手が入ってきたものだから左手に御飯茶碗を持ち、右手の箸に挟んだフライにかぶりついたまま固まって、目をぱちくりさせて見上げている。
「あんがあかひかえおうほおぉっけはおい」
『なんだ、私帰ろうと思ってたのに』って、だからモノをかじりながらなんか言うな。なんならそのまま『学級文庫』って言ってみろ!

「ていうか、書置きしたらとっとと帰れよ」
「ちゃんとこれ食べたら帰るよ」
「ナニを言っとるんや、こうして面と向かって喋っとるからには行くぞ」
「えー! 私ごはん食べちゃってんのにー!」

 食べ終わるのを待って、食器を返却する鞍多と一緒に学食を通り抜けて反対側の階段から地上に上がる。東門を出て馬代通を越えて上立売通を東へ、児童公園を過ぎたところで南に折れて最初の角で左折して、西大路通の手前にあるビルの地下にある居酒屋のカウンターに落ち着いた。いつもの伝で生中に始まって熱燗でとろとろとろとろ、やっぱり同席する相手の呑みっぷりがいいとよく進む、よく回る。しかし、ナンだね、晩御飯食べちゃったのお腹一杯の言ってた割にはイくね、また。ずっとなんか食ってんね。

 同期には呑めないのが何人かと、呑めないくせにうるさいのと、専ら甘い味といろんな色と自分で言うのはおろか読むのも聞くのも照れくさいようなカタカナの名前のついたお酒を呑みたがるのが何人かと、呑むことは呑むけれどすぐにのまれてしまうようなのと、お酒よりも場の雰囲気でのみ酔っているようなのとがいて、困ったことに栄地と鞍多のふたりより外に同じようなお酒を同じようなペースで酌み交わすことのできる相手はいなかった。甚だ心寂しいばかりではあるが、勢いこのどちらかと飲むことが多くなる。

 何か話したいことがあるから呑みに出るというのではないから、呑みに出たからといって特に話題などあるわけがない。かといって黙っているわけでもなく、話題がないままにぎやかに喋っている。声がでかいという点はさておいて、一体、鞍多と呑むとだれと呑むよりも雰囲気がにぎやかになる。決して華やかではないけれど。このあたり寡黙な栄地と呑む時の、煩わしさのない心地よさとは両極端で、とはいえうるさいのには我慢がならないがにぎやかなのは大好きなので、酒が美味い限りはどっちになっても苦ではない。かといって両立するのは至難であるから、この三人だけで呑んだことはない。にぎやかなわりに元元話題がないので何を話したのかろくすっぽ覚えていない。自分の絡まない色恋沙汰には一切興味がない。なのに一時期、自分でも訝(いぶか)しいほど妙に鞍多の恋愛事情に詳しい時期があった。たぶん酔った鞍多が酔いに任せて、酔った松田に話していたんだろう。元来酔った相手の惚気(のろけ)と夢の話には聞く耳を持たないから、覚えていたということは惚気られていたわけではないらしいのだが、どうもそのあたりは釈然としない。

 栄地と呑んでいると、今まで誰かと一対一で呑んだ経験の中で一番安静な過ごし方になる。安静といっても病気療養のことではない。むさいのがふたり揃って病気療養しようものなら治る病気も治りはすまい。文字通り『安らいで静かに』過ごすのである。鞍多と呑んでいるとこれまでのだれと呑むよりもうきうきと晴れやかな高揚感が得られる。酒を呑む本来はそれなので、だれと呑んでもそうなるのは当然といえば当然なのだが、鞍多がかもし出す独特のにぎやかさはおそらく彼女の『初対面の距離が近すぎる』独特の距離感と同根のものであろうと思われる。

 このふたりを相手にしていると、余計な気を使うことも使われることもない。ように思う。違っとったら、すまん。遠慮のないところで、どちらかというとされることの方が多いようだが、気兼ねなく叱咤することもされることもある。さらに言いにくいことでもズケズケと指摘する、あるいはヌケヌケとほざくこともできる。要は無防備な極楽気分で接しているのだろう。極楽といっても大乗の説く死後の世界のことではない。文字通り『至極(しごく)気楽に』過ごすのである。

 先日栄地と酌み交わして、極楽気分は未だに変わらないことは検証済みである。

 次は鞍多か。