すべてNikon D200/AF-S NIKKOR 18-70mmF3.5-4.5G
ラジオが11月25日から樽前錦岡線を封鎖すると報じていた。
樽前山は雪が積もっただろうか。
昨日あたりは下界では雨が降っていたから・・・。
冬の空は太陽の足も速く、斜めにショートカットしているようだ。
お花畑もさらっと雪が積もり、白と黒の世界に変わりつつあった。
ススキの原から静まり返る風不死岳を覗き見る。
お花畑は風も弱く、横たわる山の空気を胸の奥まで吸い込みながらゆれるススキを眺める。
もうすぐ雪の下になる小島を眺めながらサクサクと靴の下から聞こえる音を楽しむ。
あの尾根の向こうには、まだ明るい景色が残っているのだろうか。
木々の葉が落ちた寒々とした斜面なのだろうか。
それを見るのはこの次の楽しみに取っておこうか。
火山礫の塊だった樽前山だったが、いつの間にか白樺があちこちに目立ち始めた。
白と黒の世界がここにある。
そのうち白だけの世界になる。
移り変わる景色を眺めるのは楽しい。不思議だ。綺麗だ。
色んな感情がぐるぐると沸き起こる。
荒々しいかと思えば、たおやかな形も見せる。白い悪魔か。雪女か。
岩の割れ目に避難していやがる。
枯れススキ、見通しの良くなった山麓の森を見張るの図か。
そろそろ青の時間のお出ましか。
今日は薄っすらと頬紅をつけたように色付く北の空
折れたからキノコが出たのか、キノコが出たから折れたのか。
そんな事はどうでもいい。確実に時間は進んでいるのだ。
もうすぐロッジだ。
すでにジープはスノーモービルに取り替えた。
今日も貸切の樽前だった。
凍りついた路面でスタッドレスのブレーキ性能を確かめながら下るとしようか。
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