昨日の三段山は降雪で目標物が見えないので途中で引き返したが、今日は雪が降っていないので今まで行ったことがない冬の十勝岳へ向かった。
白銀荘を出て左へ歩き、九条武子歌碑のあるだろう付近から沢を右手に見ながら登り始める。
ところどころに沢をまたいでワイヤーが張ってある。
火砕流や溶岩流探知のためらしい。
1,258m?の十勝岳避難小屋が見えてきたが1階部分は雪で埋まっているようだ。
入れるかどうか偵察に行く。
入口らしきところにスコップが置いてあり、それで雪を掘り跳ね上げて入口を開ける。
避難小屋の中は冷凍庫となっていて、冷え冷えとしている。
パックのご飯とレトルトカレーをお湯で温めるのだが、鍋が小さいのでご飯もカレーも半分ずつ煮るのだが外に出ている上の部分がすぐ冷えてしまい、2~3回温め直すのだがダメだった。
腹ごしらえして外に出ると、昨日より強い吹雪で完全なホワイトアウト。
(写真は昨日の三段山のもの)
斜面に直角に立ち、エッジを緩めてゆっくり下るのだが動いているのか止まっているのか転ぶまで動いているのがわからない状態である。
目標は沢に沿って下ることだが、沢もワイヤーも見えないので、足元の傾斜が唯一の道しるべだ
沢に落ちないよう、沢から離れないよう慎重に下った。
斜度が緩くなった頃吹雪はやんで、白銀荘に戻る頃にはこんな天気になっていた。
ホワイトアウトの中では平衡感覚がなくなるのを味わった貴重な体験だった。
CANONオートボーイ