もう少し上に登ると上部しか見えなかったドームが「ぬぉーっ」と見えてくる。
樽前山の山容は穏やかで安定した形であると私は思うのであるが、このドームは遠くで見るのと近くで見るのとではかなり違った面を見ることができる。
以前はドームの上まで登れたようであるが、当時の私には登る装備も技術もなかったので眺めるばかりであった。
根元の割れ目に洞窟があり地底へと伸びていて、そこから噴煙が上がっていた。
洞窟の入り口には黄色く硫黄の結晶が付いていた。
今は外輪山の中へは火山性ガスが滞留しているためか立ち入り禁止である。
また、団体登山も自粛要請が出ているようでバスは見かけない。
道南の駒ヶ岳は前面登山禁止となっているが、樽前山では登山者が事故を起こさないようにして現状の規制が広がらなければ良いと思う。