「 物語の おわり 」 湊 かなえ

　　　　「　物語のおわり　」　　湊　かなえ

　　　　　　　　

読みにくい本でないのに、私の事情で読むのに時間がかかってしまいました。
本を開いて数ページ読んでいるうちに瞼が重くなってきます。本を片手にウトウト、今までこんなことなかったのに。
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北海道を舞台にした８編の連作小説。

「空の彼方に」　
山間の田舎町のパン屋の娘・絵美は、いつもハムサンドを買いに来てくれる学生と知り合い、将来を約束する。
遠距離恋愛を育みながら、パン屋を手伝い、趣味で小説を書くことに目覚めていく。　
いよいよ結婚というときに、小説家の弟子になる話が舞い込む。
夢を追いかけるか、結婚してパン屋を継ぐか、決断を迫られた絵美は、黙って東京に行こうと駅へ急ぐ。
しかし、そこには婚約者のハムさんが待っていた。

結末はそれぞれ自分の想像にまかせるという未完で終わっている。
この物語が原稿になり、次々問題を抱えている人々の間を渡っていく。
妊娠３ヶ月で癌が発覚した女性。　父親の死で、家業を継ぐためプロカメラマンになる夢を諦めようとしている男性。
この作品を受け取った人が自分で結末を考え、何らかの答えを決断して、旅先で知り合った悩める旅人にこの作品を手渡していく。
最終的に、数十年前にこの作品を書いたすずらんの君こと絵美さんとハムさん夫婦の話にたどり着き、未完の小説は完結する。
「　過去へ未来へ　」「　花咲く丘　」「　ワインディング・ロード　」「　時を超えて　」「　湖上の花火　」「　街の灯り　」「　旅路の果て　」
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北海道の大自然を背景に、すべてほっこりする話でした。
懐かしい三浦綾子さんの「　氷点　」も登場し、新珠三千代さん主演のテレビを思い出しました。のちに原作も読みました。
旅人が立ち寄る名所や風景に、『　北海道にいきたい！　』　　　と言う思いに駆られました。
北海道には、数十年前に一度、雪の季節に訪れただけで、季節のいい時期にもう一度行きたいと思いながらそのままになっています。
霧の摩周湖（　布施明　）他の湖、　旭山動物園、ラベンダー畑、、、などなど、そして美味しい海鮮と野菜、乳製品



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