ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 火星に住むつもりかい? 」  伊坂 幸太郎

2015-09-10 22:20:52 | 
  「 火星に住むつもりかい? 」 伊坂 幸太郎

      

題名から、宇宙物かSFかと思って読みだしたら、怖いぞっとする話でした。
デヴィッド・ボウイの「 LIFE ON MARS? 」からタイトルをつけたそうです。
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警察では、「 平和を守るため 」と称して、テロリストや危険人物を捕まえる 平和警察 なる組織が出来る。
市民からの情報提供で名前が挙がると、無実の人であろうと捕まえて拷問し、無理やり自白させギロチンで公開死刑にする。
善良な市民であろうと、偽善者とされ、ターゲットにされると、拷問で死ぬかギロチンで死刑かで、どちらにしても逃れられない。
市民は気に入らないとチクリ、警察は異を唱える人にはおとりを使って罠を仕掛け信用させて捕まえる。
まるで、中世ヨーロッパの魔女狩りの様に、人々を恐怖に落とし入れていく。
そんな時、黒ずくめの正義の味方が現れ、ある道具を使って警察に対抗する。
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拷問シーンや公開処刑など逃げ場のない話に、捕まった人の気持ちを考えるとやりきれなく、祈るような気持ちで読みました。
警察も市民もどんどん群集心理(集団心理)にはまっていくのが、とても恐ろしかったです。

正義の味方の正体がわかり、警察内部の裏事情が判明しますが、結末が少しあっけなく感じました。


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