「 スクラップ・アンド・ビルド 」 羽田 圭介
図書館から借りてきました。
又吉直樹さんと同時受賞した第153回の芥川賞受賞作品です。
又吉さんの横で、静かにカメラの前に立っていた様子が思い出されますが、久米書店でのひょうきんなお話を聞いてから、『 あの時は何を考えていたのかな? 』と可笑しくなりました。
~~~~~~
田中健斗28才はただいま就活中、行政書士資格試験に向け勉強中で合間にトレーニングで体を鍛えている。
3年前から母方の祖父を引き取り、母と3人で同居中。
祖父は87才で、「 早う迎えに来てほしか 」 「 早よ死にたか 」と、毎日のようにぼやく。
健斗は、祖父の尊厳死を計画して、何もかも祖父に手を貸し介護して体力と気力を弱らせ、自然で尊厳ある死を迎えさせようとする。
~~~~~~
ちょっと考え付かないテーマのとらえ方で、介護の話ですがじいちゃんと健斗の掛け合いが面白かったです。
医者に見せても別段悪いところが見つからないのに、杖をついて、いつもあちこち痛がり、ボケたようなじいちゃんが、
健斗に世話をかけているけれど、健斗のいないところでは素早く動いて、ピザを食べた様子があり、至って元気な老人のようです。
なんだか、そんな振りをしているみたいで、じいちゃんは健斗に世話をさせているようで一枚上手の様に思いました。
本では、元気な88歳のじいちゃんに見送られ再就職した健斗が家を出るところで終わっていますが、じいちゃんの先が安らかにと願います。
人は、死ぬ瞬間まで生きたいと願っていると思います。
避けては通れぬ老人介護の問題。
長生きすることによって生じる様々な問題。
本人は、あちこち痛くなり、先の楽しみもなく薬や機械での延命で死を待つばかり。
家族は、介護のため仕事や家事、育児、金銭的にも負担がかかります。
長寿の現代人にもたらされた受難とは言い得て然りです。
今の高齢者は、何もない時代からよく歩いて体を鍛えて、食べるものも自然で、しっかり噛んで胃腸も丈夫です。
心配なのは私たち世代から下の人々です。
直ぐ乗り物移動。 暑い寒いは無く快適で、食べ物は、柔らかく高カロリー。 添加物が多く加工品も多い。 ストレスも多い。
医学の発達で病気も早期発見、治療で助かりますが( 現に私も、昔なら死んでいただろう病気を2度も助けていただきました ) 寝たきりになった時の延命の問題も起こってきます。
姑と父親を看取りましたが、2人とも最後までしっかりとしていて、当日まで食事をして、短い介護で介護疲れもないまま逝きました。
私も、できる限り自分で動いて手と頭を使いボケないように、また、子供に金銭的にも、その他もろもろ迷惑をかけないようにと思って生活していますが、先のことはわかりません。
もしも、、、の時はごめんなさいね。 『 早くじいちゃんと、犬たちに迎えに来てほしか 』と言うかも
ぽちっと、ひと押しお願いします。
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ありがとうございます
図書館から借りてきました。
又吉直樹さんと同時受賞した第153回の芥川賞受賞作品です。
又吉さんの横で、静かにカメラの前に立っていた様子が思い出されますが、久米書店でのひょうきんなお話を聞いてから、『 あの時は何を考えていたのかな? 』と可笑しくなりました。
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田中健斗28才はただいま就活中、行政書士資格試験に向け勉強中で合間にトレーニングで体を鍛えている。
3年前から母方の祖父を引き取り、母と3人で同居中。
祖父は87才で、「 早う迎えに来てほしか 」 「 早よ死にたか 」と、毎日のようにぼやく。
健斗は、祖父の尊厳死を計画して、何もかも祖父に手を貸し介護して体力と気力を弱らせ、自然で尊厳ある死を迎えさせようとする。
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ちょっと考え付かないテーマのとらえ方で、介護の話ですがじいちゃんと健斗の掛け合いが面白かったです。
医者に見せても別段悪いところが見つからないのに、杖をついて、いつもあちこち痛がり、ボケたようなじいちゃんが、
健斗に世話をかけているけれど、健斗のいないところでは素早く動いて、ピザを食べた様子があり、至って元気な老人のようです。
なんだか、そんな振りをしているみたいで、じいちゃんは健斗に世話をさせているようで一枚上手の様に思いました。
本では、元気な88歳のじいちゃんに見送られ再就職した健斗が家を出るところで終わっていますが、じいちゃんの先が安らかにと願います。
人は、死ぬ瞬間まで生きたいと願っていると思います。
避けては通れぬ老人介護の問題。
長生きすることによって生じる様々な問題。
本人は、あちこち痛くなり、先の楽しみもなく薬や機械での延命で死を待つばかり。
家族は、介護のため仕事や家事、育児、金銭的にも負担がかかります。
長寿の現代人にもたらされた受難とは言い得て然りです。
今の高齢者は、何もない時代からよく歩いて体を鍛えて、食べるものも自然で、しっかり噛んで胃腸も丈夫です。
心配なのは私たち世代から下の人々です。
直ぐ乗り物移動。 暑い寒いは無く快適で、食べ物は、柔らかく高カロリー。 添加物が多く加工品も多い。 ストレスも多い。
医学の発達で病気も早期発見、治療で助かりますが( 現に私も、昔なら死んでいただろう病気を2度も助けていただきました ) 寝たきりになった時の延命の問題も起こってきます。
姑と父親を看取りましたが、2人とも最後までしっかりとしていて、当日まで食事をして、短い介護で介護疲れもないまま逝きました。
私も、できる限り自分で動いて手と頭を使いボケないように、また、子供に金銭的にも、その他もろもろ迷惑をかけないようにと思って生活していますが、先のことはわかりません。
もしも、、、の時はごめんなさいね。 『 早くじいちゃんと、犬たちに迎えに来てほしか 』と言うかも
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