ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 折々の憎悪 」 佐野 洋 ・ 「 家守綺譚 」 梨木香歩

2016-06-24 21:39:50 | 
      「 折々の憎悪 」  佐野 洋

        

大好きな佐野さんの未読の本を見つけて買ってきました。 ほとんど読んでるつもりでも、短編の名手で凄い数の作品を残されているので、まだ未読の作品があり、見つけると嬉しくてまとめて買ってきます。 
大岡信さんの「 折々のうた 」に収録された和歌をモチーフの折々シリーズ。
「 背中の怒り 」「 だから 」「 啼く理由 」「 恐ろしい霧 」「 偶然の一致 」「 遺伝の問題 」「 汗の場所 」「 迷惑な行為 」「 隣家の愛犬 」
やっぱり読みやすくそれぞれ面白かったです。

     「 家守綺譚 」  梨木 香歩 

       

「 西の魔女が死んだ 」を読んでから2作目。 
28章ありそれぞれ植物の名前が付いているので植物の名前に疎い私は調べて写真を見ながら読みました。  それぞれ可憐で小さな可愛い花でした。

主人公の綿貫征四郎は英語学校の非常勤講師をしながら物書きをしています。学生時代の親友の高堂はボート部で湖に出たまま行方不明。
高堂の父親から隠居をするので家の守りをしてくれないかと頼まれ引き受けることに。
自然の中の一軒家に迷い犬ゴロ―と暮らし、隣家のおかみさん、お寺の和尚さん、編集者が登場。
床の間の掛け軸から時々高堂がボートに乗って現れ、抜け出してきて語り合います。 綿貫はサルスベリの木に惚れられ、池には河童が出現、人魚やタヌキ、小鬼に花鬼と綺譚の名の通り不思議なお話です。
100年ほど前の話で、場所は京都と滋賀の境目あたりとのこと。 四季折々の自然と花々や不思議なものたちに引き込まれ、楽しみ乍ら読み終わりました。


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