ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

 「ゆがんだ闇」 角川ホラー文庫 

2014-12-02 01:08:00 | 
    「ゆがんだ闇」

       

 「生きがい」      小池 真理子
 「ナイトダイビング」  鈴木 光司
 「子羊」         篠田 節子
 「白い過去」      坂東 眞砂子
 「兆し」         小林 泰三
 「Gene」        瀬名 秀明

作家6人のホラー小説の競作。10年以上前に読んだ覚えがありましたが、最後を忘れているのもあったので再読。
「子羊」は、恐ろしくてよく覚えていました。
~~~~~~~~
上流階級の人たちは、子供が生まれると、その子の原始卵胞を取り出して保存しておき、必要な時が来たら培養液で成熟させる。
子供達は、臓器移植する日まで、シスター達に神の子として大切に育てられ、神の国に送られる前に、一つ願いをかなえられる。
M24(子供のネーム)は、前に見た少年の笛が聞きたいと希望して、かなえられる。
少年により事実を教えられ、逃げるように誘われる。

この「子羊」によく似た映画がありました。
2005年に映画館で観たアメリカ映画「アイランド」  主演 ユアン・マクレガー とスカーレット・ヨハンソン

大気汚染から隔離された清潔な都市空間コミュニティーで規則正しく暮らす人々は、
時々行われる抽選で選ばれた人だけが地上最高の楽園「アイランド」へ行ける。
みんなそれを心待ちにしているが、真実は、外の世界のオリジナルの人たちが契約している保険会社が造ったクローンたちで、
クライアントが臓器が必要になれば、移植用に連れて行かれる。
それを知ったクローン人間の二人は逃亡する。彼らと政府の死闘を描いた近未来SF。
~~~~~~~~
医学や科学や化学の発展で、人の命が救えたり、病気を治したり、不自由な体を助ける器具を作ったりできることは喜ばしいことですが、
人間は命の誕生から終わりまでの、どこまで踏み込むことが許されることなのか、考えさせられます。


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