ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 一人称単数 」  村上春樹

2021-02-14 18:10:23 | 
          「 一人称単数 」  村上 春樹

               

図書館の本です。 2週間借りられます。 息子も読むと言うので、1週間ずつ読むことに。
『 もう読んだ? 』息子「 まだ 」 読みにくそうです。 
1週間後読み始めました。 235頁で8編の短編です。 「 盤上の向日葵 」や「 クスノキの番人 」は500ペーシ以上でも数日で読めたので楽勝!
~~~~~ネタバレあり
「 石のまくらに 」は、大学生の頃バイトで知り合い、一度だけ成り行きで関係を持った20代半ばの女性の思い出。

「クリーム 」18歳の時の奇妙な体験。ピアノリサイタルの案内状を貰い、行ってみるとそこは無人の建物があった。『  ?? 』
休んでいた公園で出会った老人に話しかけられた。「 中心がいくつもあって、しかも外周を持たない円のことを考えるんや。」「 クレム・ド・クレム(とびっきり最良のもの)のことを 」
  ( 何のことやわからん。なぜ女の子は廃墟にリサイタルと称して呼び出したのか? 老人の言葉の意味は? )

「 チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ 」「 ウイズ・ザ・ビートルズ 」「 ヤクルト・スワローズ詩集 」
この辺は全く進まない。 読みかけたからには読まなくてはいけないと言う義務感で読んだ。「 もう読んだ? 」私『 まだ 』
申し訳ないけれど、要するにチヤーリー・パーカーもビートルズもヤクルトも興味がないから。
パーカーは調べるとアメリカのジャズ・ミュージシャン。アルトサックスを吹いていたのでサックスは昔から好きなので聞きながら読んだ。

「 謝肉祭 」 彼女はこれまで僕の知り合った中でもっとも醜い女性だった~で始まる。ひどい話だったが面白かった。
文中に出てくるシューマンの謝肉祭。これも聞きながら読んだ。

「 品川猿の告白 」鄙びた宿に泊まった時、宿屋の従業員の猿に身の上話を聞く。
品川で大学の先生のお宅で子供のように可愛がられて飼われていた猿が、力尽くで放逐され高崎山へ。 どうしてなのか謎のままで気にかかる。
先生のお宅で、言葉と音楽を覚えた猿は( そこはなぜだかスルー )ブルックナーの7番が好きだった。 僕は9番。
今度はブルックナー交響曲を聴きながら読んだ。昔の白黒映画の音楽の様でなぜか懐かしい。

「一人称単数 」不思議な話。
~~~~~~
読みにくかったけれどやっと返却期日に間に合いました。
自伝、思い出、はたまた夢か空想か。
レビューでは、皆さん「 面白かった 」とか「 すぐ読めました 」とか「 ヤクルト・スワローズ詩集が良かった 」と絶賛。
「 たけのこ 」さんのレビューが私にはわかりやすくピッタリでした。

村上作品は、「 ノルウェーの森 」や「 ダンス・ダンス・ダンス 」 「 1Q84  」など読みました。
いつも、何らかの音楽が絡んでいるので、知らない音楽と出会えてよかったです。 「 1Q84 」ではヤナーチェク/シンフォニーエッタなど。

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