ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 我が家のヒミツ 」  奥田 英朗

2016-05-25 14:34:59 | 
  「 我が家のヒミツ 」  奥田 英朗

     

好きなシリーズ第3弾! 今回は少し、しんみりするお話が多かったです。
「 虫歯とピアニスト 」  
小松崎敦美の働く歯科医院に、敦美が前からファンであるピアニストの大西文雄が虫歯の治療で来院する。
仕事がら、ファンであることを伝えられないが、少しずつ話すようになり、彼の演奏会に行ったとき眼が合ってしまう。
次回やってきた彼は、よく似た人に会ったと話す。敦美は「空似でお願いします」と答える。
~~~~~~
大人だな~。 もし、私の仕事場に大好きな有名人が来たら舞いあがってしまうでしょう。 ただし、一部の人みたいにすぐに投稿はしませんよ。
どうやら子供が出来そうにない敦美に姑がせっつくのを、夫が陰で母親に「今度その話をすれば二度とこの家の敷居をまたがない」と言った時は良い夫に私も感激。
大西氏に相談したとき、プランAの人生だけでなく、プランBもCの人生も楽しめばいいと答えたのが印象的でした。 
「 正雄の秋 」
植村正雄と河島義男は同期入社。30年後、正雄は、昇進レースに敗れ、出向になることが決まった。
上司に取り入り根回しが上手い河島に苦々しい思いを抱いて挨拶できずにいたが、河島の父親が亡くなり、通夜に参列して親族に彼の子供時代から現在までの話を聞き新たな一面を知る。
温かい気持ちになり、心がすっと晴れていった。
~~~~~~
男の仕事の厳しさがよくわかりました。 この頃は女性の社会進出も増え、同じように頑張っているんでしょうね。 
「 アンナの十二月 」
アンナは、12歳の時に両親は再婚で自分は母の連れ子であることを明かされる。16歳になって本当の父親に会いたくなり、母に頼んで連絡を取ってもらい友人の付き添いで、会いに行く。
父は有名な演出家でセレブ。いい人で、留学したいので心が動いたが、友人の助言などで、生みの親より育ての親の良さに気づき、現在の両親と弟との生活に幸せを感じる。
~~~~~~
父と母がなぜ別れたかは聞けませんでしたが、本当の父親も母親も個人的にはみんないい人で、特に育ての父親が平凡だけど素晴らしい人でアンナは幸せだな~。
「 手紙に乗せて 」
56歳で53歳の母を突然亡くした父は、元気がなくなり食も細くなり、かなり落ち込んでいる様子。
息子の若林亨の会社の上司も昨年妻を亡くしていて父のことを心配してくれ、現在の父の様子を聞き分厚い手紙を父宛てに書いて手渡してくれた。
それを読んで、父からも分厚いお礼の封筒が託される。 二人は心が通じ合ったようで、亨はいいなと思い鼻の奥がつんとなった。
~~~~~~
世間では、妻を亡くした男は元気がなくなり、夫を亡くした妻は1年もすれば、元気を取り戻すとか!?
「 妊婦と隣人 」
「 妻と選挙 」
これだけは3作共通のお話。1作目はロハスにはまって、2作目では妻の里美がマラソンに出場して家族で応援して胸が熱くなりました。
今回はボランティア活動していた妻が市会議員に立候補することになり、途中までは見守っていた双子の息子と小説家の夫が形勢が不利だとわかると、急きょ応援に力を入れ出します。
小説家・大塚康夫の知名度で市民に応援演説を聞いてもらえ、動画にアップされ新聞社も取材に来ます。
その結果、妻は晴れて市会議員に当選しました。 この家族には、またまたグッときましたが、議員になってこれからこの家族は何処へ進むのでしょうか。
本作の作者である奥田さんはコンスタントに作品を発表して読者が付いていますが、この本の作家の大塚さんのように多くの作家さんは、なかなか大変みたいで売れる本を書き続ける難しさがわかりました。
以前、有名な作家さんが、この頃本が売れないので本を買ってくださいとおっしゃっていました。 今までは読んだ本を並べるのが趣味で、かなり本代に使っていましたが、小遣いが少なくなり
この頃は古本を買ったり、売ったり、図書館利用で、新刊をよっぽどでないと買わなくなり、作家さんには申し訳ないなと思っています。


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「 深夜食堂 」 「 愛を積むひと 」

2016-05-23 22:45:49 | 趣味
映画館で観たかったのに、ぐずぐずしているうちに上映期間が終わってしまい、見逃してしまった2作をツタヤで借りてきました。

      「 深夜食堂 」

     

今回は「 ナポリタン 」「 とろろご飯 」「 カレーライス 」  いつもの常連さんが集う深夜食堂。
久しぶりに筒井道隆さん観ました。 オダギリ・ジョーさんのお巡りさん。他、常連さんもいい感じ。 田中裕子さんはユーモラスでした。 

     「 愛を積むひと 」

      佐藤浩市さん 樋口可南子さん 北川景子さん

本では、元高校教師の78歳と72歳の夫婦でしたが、映画は工場をたたんで北海道に来た60代の夫婦という設定でした。
地味な話なので、どのように描かれているかと思いながら観ましたが、温かいいい映画でした。
奥さんが亡くなるのは本を読んで知っていましたが、やっぱり辛かったです。
要所要所でタイミングよく手紙が見つかり、しんみりしました。 佐藤さんと樋口さんの夫婦役も良かったです。

小さい頃は町に映画館が数件あり、父親に連れられよく時代劇を観に行きました。 学生の頃は、舟木一夫さんの映画に通いました。
大人になると、映画と言えば 洋画 しかないように外国の映画ばかり見ていました。 やはりスケールが違いました。
最近は 邦画 のほうが楽だし、感情移入もしやすく良さがわかってきました。
時間も出来たことだし、これからは映画館に足を運ぼうと思います。


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「 微笑む人 」  貫井 徳郎

2016-05-22 16:40:55 | 
      「 微笑む人 」    貫井 徳郎

     

新聞広告で、〔 ミステリーの常識を超えた衝撃作!! ー理解できない犯罪が一番怖いー 戦慄のラストに驚愕必至! 〕と書いてあったので、3月に図書館に即リクエスト。

最近のサスペンスやドラマを観ていても、殺害動機があまりにも軽すぎるなと感じていました。
テレビでは、言われた言葉にかっとなって花瓶や灰皿で殴る。 ゆすられて反対に殺してしまう。 相手の気持ちを勘違いして憎しみを募らし殺すなどなどで、
揉み合って倒れて頭を打ったり、階段から転げ落ちたり、崖から海に落ちたり、屋上から落ちたり、家元争いは毒で殺されたりとマンネリ化。
現実では、そんな場所で話はしないと思うし、何か言われてもその一言で相手を殺すほどには腹も立たないし、よっぽどでないと殺人など起きないと思っていましたが、
最近では理解できない殺人が増えています。 この本も、妻子殺害の動機は「 本が増えて家が手狭になったから 」???
~~~~~~~
仁藤俊美はエリート銀行員。 三高で人柄もよく、真面目で仕事ができ、端正な顔立ちで、元同僚の妻・翔子と娘・亜美菜と幸せに暮らしていた。
或る日3人で出かけた川で妻と娘が水難事故に会う。 単なる事故で処理されかけたが、目撃者の通報で一転殺人事件になる。
仁藤は二人を殺したことを認め、動機が「 本が増えて、家が手狭になったから。」と供述する。
作家がこの事件を調べ、ノンフィクションを書くため、周辺の取材を始めるが、周りの誰も彼を悪く言う人がいなく、原因が全く分からない。
大学、高校、小学校時代と調べていくうち、周りでいくつかの事件があり何人かが亡くなっている事がわかる。調べていくうち、小学校時代の友人ショウコに行きつく。

ゲーム欲しさに友人を事故に見せかけ殺したのか。 隣りの犬が嫌で、その家族を殺したのか。 昇進するため、上司を殺したのか。
3件の出来事は事故なのか、本当は彼が事件に関わっているのか?  彼がなぜ妻子を殺したのか?  謎は深まるばかり。
~~~~~~
小学校時代の友人のショウコさん、大学時代のショウコさん、奥さんのショウコさん。3人のショウコさんの出現でますます混乱。
小学校時代のショウコさんとの出来事が、彼の人格形成に関わっているのか。
後数ページになってもショウコさんの話で、仁藤の動機はどうなっているのかと思いながら読み終わりましたが、結局、何も分からず謎だらけのまま終わってしまいました。
2時間ドラマのサスペンスは、事件が起きて因果関係が明らかになり、犯人は必ず捕まり解決しますが、現実に起こる殺人は余りにも短絡的なものや、複雑で他人には理解できない事が多いです。
人を殺すという時点で、本人も普通の心理状態で無いんだから、明確な答えは出ないのかも。
だから、この本は、読者に自分で考えさせるようになっているんだな。 モヤモヤ 



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犬の病院 ( ワクチンとフィラリア検査 )

2016-05-19 23:43:54 | 犬と猫
獣医さんからワクチンとフィラリヤ検査のハガキが届いたので行ってきました。
また蚊の季節ですね。 まだ家の中では確認していませんが、もう外では飛んでいるようです。
10時から診察なので、車嫌いのノーマをなだめすかしながら連れて行きました。
駐車場は満タンでやっと1台の空きを見つけて駐車。 もう少しぎりぎりに来ればよかったかな。

     

重篤な猫の入院患者がいて先生が処置をしていて、看護師さんに「 心臓止まるかも、、、よく見てて、、、点滴、 挿管準備して、、 」と慌ただしい。
待合室でみんなドキドキで祈る気持ちで待っていました。  無事処置が済み落ち着いて、ようやく診察が進みます。 良かった  でも、ずいぶん待ちました。
血液検査が終わり、ワクチンの注射。 フィラリアは検出されず、7か月分の薬を出してもらいました。
70歳後半のおじいさんがゴールデンを連れてきていて、支払いが2万5千円で少し驚いていました。
我が家は、ワクチンとフィラリアの内服薬で14202円。 可愛い我が愛犬ですが、高くつきます。

      

子供の頃飼っていた犬は外に繋いでいて、獣医さんに連れて行くこともワクチンもフィラリアの予防もしたことがなく、
ごはんは汁かけごはんや鰹かけごはんや魚の骨、すき焼きの時はご馳走でしたが、今から考えると濃い味でネギも入っていました。
栄養も偏って寿命は短かったです。 みんな無知でした。  
ドッグフードを食べるようになり、飼い主が本などで知識を得て、病院にもかかり15~20年生きられるようになりました。
ノーマも8月で7歳になります。 わたしの年齢を考えると最後の犬です。 『 一日でも長くお母さんと一緒に暮らそうね。 』
今日は安静にして散歩も軽くと言われました。 嫌いな病院で心臓バクバクで、車に乗ってもうぐったりです。 帰ってジーンのお出迎えを受けほっとしてお昼寝です。 お疲れさまでした。

           

 

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「 ダウト 」   日本推理作家協会編

2016-05-18 20:16:16 | 
  「 Dou h tーダウトーきりのない疑惑 」  日本推理作家協会編

     

「 黒い履歴 」               薬丸 岳   
「 堂場警部補とこぼれたミルク 」   蒼井 上鷹
「 選挙トトカルチョ 」           佐野 洋
「 その日まで 」              新津 きよみ
「 点と円 」                 西村 健
「 傍聞き 」                 長岡 弘樹
「 辛い飴 永見緋太郎の事件簿 」  田中 啓文
「 悪い手 」                 逢坂 剛 

どの作品も読みごたえがあり、夢中で読み切りました。

薬丸さんは以前にブログで「 友罪 」が紹介されていて、私のこれから読むリストに入っている作家さんです。
「 黒い履歴 」は一度罪を犯した少年のその後ですが、後から事情がわかってきて、非道な叔父に腹が立ち、そこまで追い詰められた姉弟には同情します。
罪を犯して捕まり、出てきてもまた懲りずに罪を犯すワルもいるので、そばにそんな人がいると余り近づきたくないのが本音ですが、
本当に改心して人生をやり直したい人にとっても、受け入れる周りの人にとってもむつかしい問題だなと思います。

「 堂場警部補、、、」は、凝っているようで、途中で先が見えてもうひとつでした。
「 傍聞き 」は、つい先日、偶然にテレビで南果歩さん主演でドラマを観ました。
何冊か読んだことのある折原一氏が新津きよみさんの夫君だと知りました。  
好きな作家の佐野洋さんはじめ、それぞれ楽しく読みました。 


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