「 我が家のヒミツ 」 奥田 英朗
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/97/4a1693700e8ec7c1d46015e09b74c8a4.jpg)
好きなシリーズ第3弾! 今回は少し、しんみりするお話が多かったです。
「 虫歯とピアニスト 」
小松崎敦美の働く歯科医院に、敦美が前からファンであるピアニストの大西文雄が虫歯の治療で来院する。
仕事がら、ファンであることを伝えられないが、少しずつ話すようになり、彼の演奏会に行ったとき眼が合ってしまう。
次回やってきた彼は、よく似た人に会ったと話す。敦美は「空似でお願いします」と答える。
~~~~~~
大人だな~。 もし、私の仕事場に大好きな有名人が来たら舞いあがってしまうでしょう。 ただし、一部の人みたいにすぐに投稿はしませんよ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_warai.gif)
どうやら子供が出来そうにない敦美に姑がせっつくのを、夫が陰で母親に「今度その話をすれば二度とこの家の敷居をまたがない」と言った時は良い夫に私も感激。
大西氏に相談したとき、プランAの人生だけでなく、プランBもCの人生も楽しめばいいと答えたのが印象的でした。
「 正雄の秋 」
植村正雄と河島義男は同期入社。30年後、正雄は、昇進レースに敗れ、出向になることが決まった。
上司に取り入り根回しが上手い河島に苦々しい思いを抱いて挨拶できずにいたが、河島の父親が亡くなり、通夜に参列して親族に彼の子供時代から現在までの話を聞き新たな一面を知る。
温かい気持ちになり、心がすっと晴れていった。
~~~~~~
男の仕事の厳しさがよくわかりました。 この頃は女性の社会進出も増え、同じように頑張っているんでしょうね。
「 アンナの十二月 」
アンナは、12歳の時に両親は再婚で自分は母の連れ子であることを明かされる。16歳になって本当の父親に会いたくなり、母に頼んで連絡を取ってもらい友人の付き添いで、会いに行く。
父は有名な演出家でセレブ。いい人で、留学したいので心が動いたが、友人の助言などで、生みの親より育ての親の良さに気づき、現在の両親と弟との生活に幸せを感じる。
~~~~~~
父と母がなぜ別れたかは聞けませんでしたが、本当の父親も母親も個人的にはみんないい人で、特に育ての父親が平凡だけど素晴らしい人でアンナは幸せだな~。
「 手紙に乗せて 」
56歳で53歳の母を突然亡くした父は、元気がなくなり食も細くなり、かなり落ち込んでいる様子。
息子の若林亨の会社の上司も昨年妻を亡くしていて父のことを心配してくれ、現在の父の様子を聞き分厚い手紙を父宛てに書いて手渡してくれた。
それを読んで、父からも分厚いお礼の封筒が託される。 二人は心が通じ合ったようで、亨はいいなと思い鼻の奥がつんとなった。
~~~~~~
世間では、妻を亡くした男は元気がなくなり、夫を亡くした妻は1年もすれば、元気を取り戻すとか!?
「 妊婦と隣人 」
「 妻と選挙 」
これだけは3作共通のお話。1作目はロハスにはまって、2作目では妻の里美がマラソンに出場して家族で応援して胸が熱くなりました。
今回はボランティア活動していた妻が市会議員に立候補することになり、途中までは見守っていた双子の息子と小説家の夫が形勢が不利だとわかると、急きょ応援に力を入れ出します。
小説家・大塚康夫の知名度で市民に応援演説を聞いてもらえ、動画にアップされ新聞社も取材に来ます。
その結果、妻は晴れて市会議員に当選しました。 この家族には、またまたグッときましたが、議員になってこれからこの家族は何処へ進むのでしょうか。
本作の作者である奥田さんはコンスタントに作品を発表して読者が付いていますが、この本の作家の大塚さんのように多くの作家さんは、なかなか大変みたいで売れる本を書き続ける難しさがわかりました。
以前、有名な作家さんが、この頃本が売れないので本を買ってくださいとおっしゃっていました。 今までは読んだ本を並べるのが趣味で、かなり本代に使っていましたが、小遣いが少なくなり
この頃は古本を買ったり、売ったり、図書館利用で、新刊をよっぽどでないと買わなくなり、作家さんには申し訳ないなと思っています。
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好きなシリーズ第3弾! 今回は少し、しんみりするお話が多かったです。
「 虫歯とピアニスト 」
小松崎敦美の働く歯科医院に、敦美が前からファンであるピアニストの大西文雄が虫歯の治療で来院する。
仕事がら、ファンであることを伝えられないが、少しずつ話すようになり、彼の演奏会に行ったとき眼が合ってしまう。
次回やってきた彼は、よく似た人に会ったと話す。敦美は「空似でお願いします」と答える。
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大人だな~。 もし、私の仕事場に大好きな有名人が来たら舞いあがってしまうでしょう。 ただし、一部の人みたいにすぐに投稿はしませんよ。
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どうやら子供が出来そうにない敦美に姑がせっつくのを、夫が陰で母親に「今度その話をすれば二度とこの家の敷居をまたがない」と言った時は良い夫に私も感激。
大西氏に相談したとき、プランAの人生だけでなく、プランBもCの人生も楽しめばいいと答えたのが印象的でした。
「 正雄の秋 」
植村正雄と河島義男は同期入社。30年後、正雄は、昇進レースに敗れ、出向になることが決まった。
上司に取り入り根回しが上手い河島に苦々しい思いを抱いて挨拶できずにいたが、河島の父親が亡くなり、通夜に参列して親族に彼の子供時代から現在までの話を聞き新たな一面を知る。
温かい気持ちになり、心がすっと晴れていった。
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男の仕事の厳しさがよくわかりました。 この頃は女性の社会進出も増え、同じように頑張っているんでしょうね。
「 アンナの十二月 」
アンナは、12歳の時に両親は再婚で自分は母の連れ子であることを明かされる。16歳になって本当の父親に会いたくなり、母に頼んで連絡を取ってもらい友人の付き添いで、会いに行く。
父は有名な演出家でセレブ。いい人で、留学したいので心が動いたが、友人の助言などで、生みの親より育ての親の良さに気づき、現在の両親と弟との生活に幸せを感じる。
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父と母がなぜ別れたかは聞けませんでしたが、本当の父親も母親も個人的にはみんないい人で、特に育ての父親が平凡だけど素晴らしい人でアンナは幸せだな~。
「 手紙に乗せて 」
56歳で53歳の母を突然亡くした父は、元気がなくなり食も細くなり、かなり落ち込んでいる様子。
息子の若林亨の会社の上司も昨年妻を亡くしていて父のことを心配してくれ、現在の父の様子を聞き分厚い手紙を父宛てに書いて手渡してくれた。
それを読んで、父からも分厚いお礼の封筒が託される。 二人は心が通じ合ったようで、亨はいいなと思い鼻の奥がつんとなった。
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世間では、妻を亡くした男は元気がなくなり、夫を亡くした妻は1年もすれば、元気を取り戻すとか!?
「 妊婦と隣人 」
「 妻と選挙 」
これだけは3作共通のお話。1作目はロハスにはまって、2作目では妻の里美がマラソンに出場して家族で応援して胸が熱くなりました。
今回はボランティア活動していた妻が市会議員に立候補することになり、途中までは見守っていた双子の息子と小説家の夫が形勢が不利だとわかると、急きょ応援に力を入れ出します。
小説家・大塚康夫の知名度で市民に応援演説を聞いてもらえ、動画にアップされ新聞社も取材に来ます。
その結果、妻は晴れて市会議員に当選しました。 この家族には、またまたグッときましたが、議員になってこれからこの家族は何処へ進むのでしょうか。
本作の作者である奥田さんはコンスタントに作品を発表して読者が付いていますが、この本の作家の大塚さんのように多くの作家さんは、なかなか大変みたいで売れる本を書き続ける難しさがわかりました。
以前、有名な作家さんが、この頃本が売れないので本を買ってくださいとおっしゃっていました。 今までは読んだ本を並べるのが趣味で、かなり本代に使っていましたが、小遣いが少なくなり
この頃は古本を買ったり、売ったり、図書館利用で、新刊をよっぽどでないと買わなくなり、作家さんには申し訳ないなと思っています。
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