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MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

<アルバム・レヴュー>Vapnet「Nagot Daligt Nytt Har Hant」

2007-05-06 21:54:37 | レヴュー
El Perro del MarやHello Saferideとも交流のあるスウェーデン・HybrisのバンドVapnetが、昨年のファースト・アルバム「Jag Vet Hur Man Väntar」に続く7曲入りのミニ・アルバムを発表しています。同レーベルのSibiriaのメンバーの2人が中心になっているバンドで、Sibiriaでは英国Sarahレーベル直系の涼しげなギター・サウンドが印象的ですが、このVapnetではシンセや打ち込みも取り入れた北欧的なナイーヴさを持ったドリームポップが魅力的です。まさにジャケットの雪の結晶のようなマークが象徴しています。

昨年のファースト・アルバムにはシングル・ヒットした美しい曲「Thoméegränd」がありましたが、今回の「Något Dåligt Nytt Har Hänt」には飛び抜けて目立った曲がない代わりに、全体のバランスが良く、よりまろやかになりドリームポップ度がアップしたような気がします。確実に進化しています。イントロからサックスとメロディカ(ピアニカ)が目立つ2曲目の「Håll Ihop」は、人気シンガー・ソングライターのJens Lekmanをヴォーカルに起用しています(MySpaceにアップされています)。音楽的にも少し近いものがあるので違和感はありません。他も軽快な曲が目立ち、女声コーラスも素敵です。

スウェーデン語で歌っているので歌詞の内容は全くわかりませんが、こう次々と良いバンドが出てくるとスウェーデン語を勉強する必要性を感じてきます。曲のひねり具合からいって意外なことを歌っていそうな気もします。

<追記>
今回の「Något Dåligt Nytt Har Hänt」には飛び抜けて目立った曲がないと書いてしまいましたが、その後何度か聴くうちに素敵な曲が見つかりました。春の陽射しのように温かい4曲目の「Förtjäna mig själv」です。ナイーヴな男性ヴォーカル、フルートときれいな女声コーラス、後半にはキラキラ・ギターまで飛び出すドリームポップ度200%の曲です。夏までこの1曲だけを聴いていても飽きないくらいです。

VapnetのMySpace。上2曲が新曲↓
http://www.myspace.com/vapnet
昨年の「Thoméegränd」のPV
出演者はメンバーではありません↓
http://www.youtube.com/watch?v=ZuqmePGfz1Y
全曲試聴できます↓
http://www.klicktrack.com/shop/release.jsp?r=29732
コメント (2)
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