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MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

Alan Rankine「The World Begins To Look Her Age」

2007-05-24 01:59:54 | この1枚
ベルギーのCrepusculeレーベルから86年に発表された初ソロ・アルバムです。

スコットランド出身のAlan Rankineは、70年代後半からBilly MacKenzie(97年に自殺)とコンビで活動し、The Associatesの名前を名乗るようになってからはAlanのシンセ・サウンドとBillyのハイトーン・ヴォイスで人気を博し、82年には「Party Fears Two」「Club Country」の2曲を立て続けに全英でヒットさせます。しかし翌83年には2人の音楽的な対立からThe Associatesを脱退し、The Pale Fountainsの「Palm Of My Hands」、Cocteau Twinsのセカンド・シングル「Peppermint Pig」などのプロデューサーとして活動します。
Crepusculeでは、84年のWinston Tongの12インチを皮切りにAnna Domino、Paul Haig作品を手掛け、耽美的でありながら甘美なポップ・センスを備えた音世界を展開していき、一時はレーベルの音楽的な要となります。同時にPleasure Groundのメンバーとしても活動する中、リリースしたのがこのソロ作品です。

「Elephant's Walk In Morning Glory」という映画のサントラのようなスケールの大きいインスト曲で始まるこのアルバムは、ニューウェイヴ色とポップス感覚が程よく溶け合った8つの曲で構成されています。シングル・カットされた「The Sandman」や「Last Bullet」あたりの曲はAORに近いものを感じさせてくれます。
そしてその中でもこのアルバムが忘れられないものになっている一番大きな要素が、4曲目(A面のラスト)の「The Best In Me」というボサ・ノヴァ・タッチの美しい曲です。試聴できるページをいろいろと探してみましたが結局は見つからなかったので、これ以上曲の良さを伝えることはできませんが、ぜひ機会があれば(多分ないでしょう)聴いてもらいたい曲です。今現在の個人的な暫定生涯チャートを作ればベスト5には入る曲です。

この後にもう1枚アルバムを出していますが、こちらは音楽雑誌で読んだレヴューから、好みの音楽から少しずれてしまったようなのと、ジャケット的に買いづらかったので一度も聴いたことがありません。

ファーストは、当時はまだCDプレーヤーを持っていなかったのでアナログでの購入だったので、5年ほど前から中古ショップやヤフー・オークションでCDを探していたのですがなかなか見つからず、ようやく今年の2月に手に入れることができました。

Associates「Party Fears Two」
右側でギターを弾いているのが
Alan Rankineです。 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=6DAPNLZmhHo
コメント (2)
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