MUSIC IS THE SCENERY

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<この1枚>Natalie Merchant「Ophelia」

2007-08-02 02:41:12 | この1枚
Natalie Merchantは、80年代中頃から90年代初めにかけて米国東海岸でカレッジ・チャートを中心に絶大な人気を誇った、10,000 Maniacsの初代ヴォーカリストとして活躍し、93年にはバンドを離れ95年にアルバム「Tigerlily」でソロ・デビューしています。R.E.M.のMichael Stipeとは10,000 Maniacs時代からかなり親密な関係(彼女の言葉では“ソウル・メイト”)で、幾度となくデュエットしたりしています。「Ophelia」は98年に発売されたセカンド・アルバムです。

ファーストの「Tigerlily」は全米アルバム・チャートで最高位13位、トップ10に入った「Carnival」のほか、20位台のヒットになった「Wonder」「Jealousy」と、3曲のスマッシュ・ヒットを生んでいます。ファースト・アルバムの成功で余裕が出たこの作品では、派手さはないものの実によく練られた曲が並んでいます。「すべての女性の中に潜む様々なタイプの女性を描きたかった」という通りのコンセプチュアルな作品に仕上がっており、カヴァーには、少しくたびれた映画女優、マフィアの情婦、敬虔なカトリック教徒、ドイツ人の健康的なオリンピック選手、少し気が狂ったオフィーリア、ブルー・ストッキングの女性、ロシア人のサーカス・ガールと、全くタイプの違った女性に扮した彼女のコスプレ写真が載っています【写真はヴィデオ「Ophelia」のジャケット】。
全体的に少しクールながら女性独特の包容力のあるヴォーカルは、聴けば聴くほど味が出てくるようです。それに加えてどの曲でも歌詞の良さが光ります。

アルバム・チャートでの成績は前作を上回る最高位8位で、シングル・カットはなかったようですが、「Kind And Generous」がTop 40 Mainstreamで15位、「Break Your Heart」と「Life Is Sweet」の2曲がAdult Top 40にランクインされています。
その他にも彼女と交友のあったビート世代の詩人、Allen Ginsbergの葬式のことを歌った「King Of May」(彼の愛称) が収録されています。 この曲は葬式にかけて欲しい曲に挙がってもおかしくないほどのきれいな詞です。

今日は別れを告げて
先へ進むとき
旅立ちなさい

最後の五月王を迎える準備をしよう
空に彼のための穴を開けよう
声高らかに
親愛の杯を飲み干そう
彼の長寿を祝って

Kind And GenerousのPV↓
http://www.youtube.com/watch?v=rdG618TMc5E
My Skin↓
http://www.youtube.com/watch?v=V1LegWs8xdc
Life Is Sweet↓
http://www.youtube.com/watch?v=B5HL_OF_KSs
Break Your Heart↓
http://www.youtube.com/watch?v=92FCvKdh_qQ

他の曲も試聴できます↓
http://www.amazon.co.jp/Ophelia-Natalie-Merchant/dp/B000006OAM/

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