英国・シェフィールドの男女5人組
Monkey Swallows the Universeが06年に発表した
デビュー・アルバムです。
Nat Johnsonがバックバンドthe Figureheadsを率いての
アルバムをリリースしたのを記念して
まだ書いていなかったので書いてみます。
音に厚みを増してドラマティックな展開を見せる
2nd『The Casket Letters』を先に聴いてしまったので
こちらは最初は随分と地味に感じました。
ギター・サウンドなど全体的にダークな雰囲気のせいか
切ない気持ちになる1枚です。
2ndは一度で心をつかまれてしまいましたが
このアルバムに収録された個々の曲もシンプルながら
魅力的で粒ぞろい。遜色ありません。
何度か聴くうちにジワジワと良さが伝わってきます。
Nat Johnsonのヴォーカルも歯切れがよいです。
Prefab Sproutの『Steve McQueen』を聴いた後に
『Swoon』を聴く感覚に少し似ているかなと思います。
MSTUのオフィシャル・ページでは
この作品を代表する2曲がフリー・ダウンロードできるので
それを聴けば少し雰囲気が分かるかと思います。
そのうちの1曲でオープニング・ナンバーの「Sheffield Shanty」は
とにかく切なくて涙が出てきそうな曲。
出だし部分からギターの音が初期Everything But The Girl(♪、♪)や
Tracey Thornの1stアルバムを思い出させてくれます。
(The Style Councilのアコースティックな感じの曲も)
2曲目まで聴いたところでかなり地味だなと思ったら
3曲目は「ジミ・ジミ」と歌う「Jimmy Down the Well」という曲でした。
こちらは割と明るめの曲です(とはいえメランコリック)。
11曲目の後に隠しトラックがありますが
これは眼鏡のギタリストのKevin Goriの作品(ヴォーカルも)。
他に2曲でNatと共作しています。
というわけで、派手さはありませんが
こちらも2ndに負けないくらいの良い作品でした。
オフィシャル・ページ(DL)→ ♭
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