誤解

サッカーマガジンの編集長コラム。凄く現在を捉えていて参考になる読み物です。
今週のテーマは、バックパスは是か否か。

そう日本では、攻撃を遅らせる後ろ向きのパスは悪、そういった意見が多くあります。

ではバルサはどうか。縦への効果的なパスを送るために、横パスやバックパスを多用する。何よりパスを受けた人は視野が確保されていて、プレーしやすい。一歩下がってニ歩進む、といった内容でした。

そこで、私の疑問に思うサッカー言葉はこれ。

パススピード。です。

少し日本では誤解されている用語だと思います。正確さは置いておいて、やたらと強く蹴る。どこでも何でも速く速く…。

 受けた方は、たまったもんではありません。コントロールするのに精一杯。そこで攻撃はストップです。

本当にパススピードが必要なのは、ここぞという場面。ラグビーでいう所の密集の後の展開のパス。じわじわ前に進んで一気に刺す。じゃないと相手は崩せない。一定のリズムでは、慣れてしまいますから。
そう僕は思います。

 誤解されている言葉は、たくさんあります。用は表面的なものではなく、そのスポーツを理解しているかどうか。目的のためのプロセスになっているかどうか。

バックパスで客観的に。
スピードは、溜めて溜めてここぞの場面で。

言葉って難しいです。

無

夜明け前。

太陽が昇る前の、人が動き出す前の凄く静かな時間。
好きです。いいです。

私は夜勤職場に勤めているので、毎日この時間ボーッと漂っています。
贅沢独り占めです。いいでしょ。

少し時間が立つと、味噌汁だったり焼き魚だったり、どこかの家庭の朝食の匂いが薫ってきます。
いいです。お腹が空きます。

なんくるないさ～。
なんとかなるさぁ。私が好きな沖縄の言葉です。
台風など自然災害が多い地域だからこそ生まれた言い回し、言葉だそうです。

うだうだ、考えたって自然には勝てないさぁ。


天気だったり、風の強さだったり、季節の移り変わりだったり、何も考えずに自然に物事を任せてみる。
ただただボーッと…。五感を開放して…。

そんで明日も、なんくるないさぁ。

直感

会社の後輩に、よく聞かれることがあります。

こういった時は、どうすればいいですか？

少し口ごもって私、君はどう思うの？と質問を返します。

すると、後輩は去年は◯◯だったから、◯◯ですね。
とか
あの人がこう言っていたから◯◯ですかね。
とか

彼のアプローチは間違っていません。過去のデータや先輩の助言に耳を傾けるのは大事なことだと思います。

だけど物足りないのよなぁ。
あんたの意見はどうなのよ。

モノ作りをする職場に勤めて十年たって見えてきたものがあります。
過去の定型に、当てはまる現在はないということ。

もちろんマニュアル的なものはいくつかあります。でもそこからは、クリエイティブな発想は間違いなく生まれてこない。

仕事だって、スポーツの勝敗だって、きっとそうなんだと思います。
あの時どうだったから、とか
去年はどうだった、とか
昔の自分だったらできたのに、とか
それはただの参考資料。

今が全て。今、空気を感じて、そこで戦えるか。

ということで自分への戒めもこめてお二人の言葉を。

自分の心と直感に従う勇気を持つ。
スティーブ・ジョブズ

固定観念は悪、先入観は罪。
野村克也