脱力日記

スポーツ、本、映画ときどき仕事。自分の身の回りにある、ふとしたことを書き留めたいと思います。気軽にコメント下さい。

尺度

2012-03-20 00:31:42 | 日記
ある討論番組のテーマです。

日本が戦時下になって徴兵制が敷かれたとする。もし、お金を払えば自分の子供が徴兵を免れる制度があったら利用しますか?また、それは是ですか否ですか…?

私なら使います。戦争に、いいことはひとつもない。

あるパネラーが言いました。徴兵を原発事故に立ち向かう作業員と置き換えたならば、どうしますか?

確かに誰かがやらなくては、愛する国がめちゃくちゃになる。だけど…。

戦争にしても原発にしても、政府、リーダーによる責任が大きすぎる訳です。戦争も、原発も辞めることはできたはず。私腹を肥やすことばかり考えている、いい加減な人達のために、命を張る人間がどれだけいるのでしょうか?
愛国心、正義感を拠り所にする徴兵には到底、納得が行きません。

それって非国民の考え方でしょうか?

この討論番組が私に与えてくれたのは、今の自分達がどれだけ幸せな位置にいるかを再認識させてくれたこと。

容姿、学歴、会社、ゲーム、人間関係…。

平和だからこそうまれる、それぞれの幸せ、幸福の尺度。

そんな、か細い幸せを取り上げられるだけで、人は苛立ち、他人に当たり散らしたりもします。

本当はそんなものがなくても幸せなはずなのに…。

幸せなんてそこらじゅうに転がっています。

壮絶な歴史や、残酷な災害に、思いを馳せながら…そんな時に飲むビールは、ちょっぴり苦くて、凄く幸せな味がします。

祈り

2012-03-19 00:12:37 | 日記
ファブリス・ムアンバ

今、世界のサッカーシーンが彼のことを思い、彼のために祈っています。

トットナムのホーム・ホワイトハートレーンで行われたFAカップ。ボルトンに所属する23歳のMFは、ピッチに突然倒れ、病院に運ばれました。

試合は即座に中止。会場のファンはムアンバコールを送り、担架に乗りピッチを後にする彼に拍手を捧げました。

余りに悲しい出来事…。ただ、突然の悲劇に立ち向かう周囲の毅然とした対応に、胸が熱くなりました。

人の生死に、勝るものはない。

彼らはそれを知っています。
当たり前のことだけど、もし日本で同じことが起きていたら、同じような対応になるでしょうか?

バルセロナのアビダルについても、クラブの対応は素晴らしいものでした。

肝移植をしなければいけないことを分かっていて契約延長をしたのです。

モウリーニョも彼に激励の言葉を送ります。こんな時にライバルもクソもない。

彼らの対応は、同じサッカーファミリーとして、偉大に誇りに感じます。欧州のメンタリティに、ただただ、感服します。

何が一番大切なのか?

私も遠くから祈っています。

カモン、ムアンバ!!!!!!!



英断

2012-03-06 01:59:12 | 日記
いやはや驚きました。

なでしこが米国に勝ったのはもちろんですが、佐々木監督のさい配には、仰天しました。

0-0で迎えた後半30分に、阪口に替えFW菅沢。

阪口は、なでしこが標榜するポゼッションサッカーのキーマンです。ボランチに位置し、相手のプレスに合っても涼しい顔で球を散らす。さらにこの日は沢を体調不良で欠く布陣だったから、存在感はなおさらのハズでした。

それでも替えたのです。
代表経験の浅いFWに。

肉を切らせて骨を断つ。

自分も痛手を受ける代わりに、相手にそれ以上の打撃を与える。捨て身で敵に勝つ。

そう解釈するしかありません。

実際、阪口に変わり不慣れなボランチに入った高瀬が決勝ゴールを挙げてしまう。

ポゼッションより、勝利にこだわった究極の選択が、成功を収めました。

コンディションの悪い長谷部、遠藤にこだわりホームで敗れたザックJAPANとは余りに対照的。

いやはや、佐々木則夫、恐るべしー。