脱力日記

スポーツ、本、映画ときどき仕事。自分の身の回りにある、ふとしたことを書き留めたいと思います。気軽にコメント下さい。

冒涜

2012-05-28 04:31:09 | 日記
女子バレー日本代表。

今、日本で、世界で、最も不幸な境遇にあるアスリートではないでしょうか?

サッカーよりも、野球よりも最もお金の臭いが充満しているスポーツだから。

負けても2セットを取れば五輪に進めるセルビアとの最終予選の最終戦。導き出た結果は

日本2-3セルビア。

でした。

お金が集まるから得た開催国の権利。

テレビを最優先に考えるから得た、最高の日程。

CMを入れるために長くなるタイムアウトの時間。

そしてアイドルたちの無駄過ぎる応援。

とんでもなく楽観的な状況で得た結果は、セット率の差で、かろうじて4位に入ったという最低限の結果でした。

お金のために、もしかしたら捻じ曲げられていたルール。

もし、バレーボールというスポーツを愛する人が、協会にいるなら、いい加減、声を挙げたらどうですか?

こんないびつな状況をどうやって子供たちに説明するのか?

誰がこんなバレーボールに情熱を傾けますか?

今、実権を握っている人たちの地位や名声や少しのお金のために、スポーツの魅力はどうしようもなくおとしめられている。削られている。そして何より彼女達の汗をバカにしている。

34歳のセッター、竹下はこう言います。

カメラの前でしゃべる必要があるのかな…。コートの中の結果が全て。だって私はアスリートだから。バレーボールは恵まれすぎている。甘いなって思います。他の競技の人にしてみれば、本当、何なんだって思われて仕方ないと思います。

とにかく全てをフラットにもどさなきゃ。

日本におけるバレーボール。
もう後戻りできない場所まできています。

日食

2012-05-21 17:15:33 | 日記
なんだか神秘的な朝でした。
金環日食直前に、今まで空を厚く覆っていた雲がなくなるなんて。

こんなことってあるんですねぇ。

最後まで信じて空を見上げていた人の勝利。

だけど何事も乗っかって見るもんですねぇ。体験しなきゃ語れない。実感です。

この二、三日は日食をはじめ心を動かされる出来事が多くありました。

欧州CL、太陽のように攻撃的に挑んだバイエルンを、月のように、静かに守ったチェルシーが欧州の頂点に立ちました。

相撲では月のように地味な存在だった旭天鵬が、37歳で初めて優勝。雨上がりの太陽のように輝きました。

陰があるから、光はより輝いてみえる。そして光と陰が交錯すると、戦いや人間模様はより美しく心に響く。

今回MVPの活躍を見せたドログバは、前回決勝で退場の憂き目にあっていました。

だから、ちょっとした言葉にも凄い力が宿るのでしょう。

人生はファンタスティックさ。

今週も何だか楽しいことが起こりそうな気がします。




妥協

2012-05-19 00:54:39 | 日記

スティーブ・ジョブズの自伝を今さらながら読み終えました。

とにかく一貫して強調されていたのは、いいものを作るために、自らの理想のために、妥協をしないこと。

ブサイクなものにブサイクと正面切って断言する勇気は僕にはできないけれど、心の奥に信念を置いておくことはできるはず。

そこで考えました。
自分な好きなことぐらい、妥協することはこれから辞めよう。

仕事は無理。妥協しなけれゃ犬死ですから…。

好きなもの、例えば趣味。

大好きでやっているサッカー。
少し上手くいかなかったり、少し敗戦を喫するとすぐに妥協してきた気がします。

結果のために、相手のミスを待つリアクションサッカーに走ってみたり…。それでも、勝利すれば充実感もあるし満足感もあるわけです。でもそれって結局、一時的なもの。何も積み上がってなかったりする。その日のビールは本当に美味いけど…いやいやそれに負けちゃいけないんです。

十年後の自分に、結果はイマイチだったけど君のプレーは素敵だったぜ。そう言ってもらえるよう取り組んで行きたい。

辛くても、悩んでも理想に向かって挑戦、コツコツ挑戦。

36歳のおっさんの心に、イノベーションの風を起こしたスティーブ・ジョブズはやっぱり天才だと思います。



決断

2012-05-16 18:46:49 | 日記
お昼のニュースのトップヘッダーが、香川帰国の話題でした。何だか凄いことになっています。

私が彼の生き方を見ていて優れているなと思うのは嗅覚、です。ピッチの中でゴールを察知するそれも優れていますが、より鋭く発揮されているのはピッチ外での選択ではないでしょうか。

セレッソ、ドルトムント。
共通するのは、アタッキングフットボールを展開するチームであること。ここなら活躍できる。彼の本能はそう察知したのでしょう。

さて移籍先です。
彼の本能になったつもりで想像してみます。まず一つ。次のチームもステップアップの内のひとつ。そう考えているのではないのでしょうか。彼の最終目的地はバルサだと聞きます。そこへ行くために何処が一番なのか?

またまた…そんなことを…と懐疑的なあなた。ではなぜ、契約があるのに香川の移籍が簡単にドルトムントに承認されるのか?

ある条件を越えた誘いが来たら移籍できる。間違いなく契約条項にもりこまれているはずなのです。
ここに、彼のしたたかさ、それを実行した凄さがあります。

そして五輪をどう考えるのか?
彼はきっと出たいはず。

まずマンU。ルーニーの近くの居心地は最高でしょう。しかもファーガソンは、見初めた選手は必ず使ってくれます。しかしバルサにも、五輪にも簡単にはきっと出してくれない…。

それではシティです。ナスリ、シルバ、同じタイプとの競争になる。ベンチの危険があります。それはファンマタを持ちながらフィジカルフットボールに傾きつつあるチェルシーも同様でしょう。

私の本命はずばりアーセナルです。バルサに似たポゼッションサッカーができる世界で唯一無二のチーム。優勝から遠ざかっているのも香川にとっては追い風か。エースとしてヒーローになれる可能性が高い。

セスクの時はこじれましたが、バルサとの関係も悪くない。
そして香川側はマンUでは認められないであろう五輪出場を条件として、たたきつけるでしょう。ベンゲルにとってもロンドンなら許容範囲か。

決断のポイントはファンペルシーの動向。残留ならサイン。流出なら、マンU。

しかし日本人のMFでこんな空想を楽しめるなんて…。ビッグクラブを天秤にかける大胆な天才。

袖にされるのはファーガソンかベンゲルか。決断はいかに。

許容

2012-05-16 12:02:42 | 日記
人って変わるんだなってつくづく思います。

現在、私の次男が入院しています。ロタウィルスに感染して5日間。

大変は大変なんですが、実は長男も同じウイルスで入院したことがありまして…。
まぁ慣れがあるわけです。経験という奴。

長男に朝食を作って学校に送り出して、病院に行って、仕事もやらなければならない。以前ならストレスたまりまくりだったはず。でも今回は違うんです。

それは許容できているから。

子供が病気にならなければ、あれもできるのに、睡眠不足にならなくてすむのに…そう思わない。
逆に看病しながらゆっくり読書ができる。長男としっかり向き合うことができる。さらに妻の大変さを実感することもできたり…。いいことづくめじゃん。ポジティブシンキングです。

そんな心境で頭をよぎった言葉があります。柔道女子、一つ勝てば五輪に出場だったのに、まさかの敗戦を喫した浅見選手のコメント。

「一週間前から緊張感で眠れなかった。私が五輪にいく資格はありませんでした」

戦う以前に、自分に負けてしまっていたのです。

まぁ一般人の私が言うのもなんですが、こんな風に自分を騙すことができたのではないでしょうか?

こんなに強く五輪のことを考えているのは私だけだ。眠れなくたって関係ない。この畳で、できることをやればいい。結果が出てしまえばプロセスなんて関係ない…と。

自分の等身大を受け入れると、人生は何となく楽になる。

テレビで学者さんがこんなことを言っていました。

寝れない寝れないと言っている人がいますけど、寝てるんですよ。じゃないと死んじゃう。ただ寝れていないという気持ちが強いだけ。

嘘か誠か、それもまた一理。
要は心の持ち方次第です。