脱力日記

スポーツ、本、映画ときどき仕事。自分の身の回りにある、ふとしたことを書き留めたいと思います。気軽にコメント下さい。

エスパニョール

2013-06-22 01:16:05 | 日記
どこかの誰かのお役に立てばいいと思い書いておりますバルセロナサッカー裏観戦記第2弾。

今回はバルサとカタルーニャダービーを繰り広げる、エスパニョールをご紹介。

1部のチームなのに裏物にカテゴリーさせてもらったのは、今回試合のない日にアクセスしたから。

HP深部に眠っていたスタジアムツアーに挑戦してみたのであります。

場所は、バルセロナ市内から少し離れたコルネジャ地区。カンプノウからタクシーでアクセスして2000円強。第一弾で紹介したオスピタレットとは距離も近く隣町といった風情であります。

到着したのは午前10時前。
とにかく、郊外にあるので人っ気が少ない。試合日でなければ地下鉄でのアクセスは苦労しそうです。

スタジアムツアーは午前11時からなので、隣り合っていたコルネジャというチームの少年サッカー観戦で暇つぶし。何人かプロ選手を輩出したクラブのようです。

そして、10分前。
もう一度、スタジアムへ。

ですが、全く窓口が開いていない。

こりゃあかんな…。

無駄足を覚悟した数分後、さっきまで閉まっていたオフィシャルショップを確認すると、ワオ、開いておりました~。

なるほどスペイン。ぎりぎりがお好きなのです。

値段は10ユーロ。バルサは24ユーロですから、かなり安い。

オフィシャルショップの、なんてことのない扉から、スタジアムの内部に侵入します。扉を開くとそこには…!

どこでもドアな気分をぜひ、どうぞ。

記者席、選手控え室、ガイドの背中を追って、参加者みんなが、ぞろぞろスタジアムを巡ります。所要時間は、まさかの1時間半。お腹いっぱい。長いです。

見所は、やっぱりピッチレベルに降りられること。監視が緩いので芝タッチもOKでした。

後は、中村俊輔と自己紹介すればツアー参加者から笑いが取れることは必至。西澤じゃ…多分だめです…。

最後に訪れるハイライトは、ダニハルケ像。若くしてなくなったキャプテンを偲ぶスペースです。隣には、南アW杯で世界一となるゴールを挙げた、そうイニエスタ先生の有名すぎるインナーシャツの本物が展示してあります。

よくよく、字を見ると、全く書き殴ったものではなく、立体感をつけてあったり、時間をかけて書いてあるものだと確認できます。

宿舎で、マジックを持ち、丁寧に筆を進めるイニエスタを想像するだけで…泣けてきます。

ということで、前述したように、途中離脱は難しい長いツアーです。

余裕を持ってお出掛け下さい。

実際、
帰りのタクシーを拾うのも一苦労でしたので…笑。






酷評

2013-06-20 15:46:37 | 日記
テレビは誇らしい敗戦、にしようしようとしていましたが…

イタリア戦は日本にとって恥ずかしい試合でした。

世界は、どう思ったか。

我慢してれば、あのチーム自滅してくれるぜ。

そんな所でしょう。

何てお人好しなのか。

湿度と、過密日程に苦しめられたイタリアは、何十年に一度あるかないかの酷い状態でした。

そこにラッキーな先制PKまで、もらったのに…勝てないどころか負けてしまった。

問題は2-0、2-1になってからの戦い方でしょう。

1失点目はセットプレー。しかしその前がひどかった。いきなりラインをダラダラ下げて、危険な位置にイタリアを簡単に侵入させた。そんな姿勢がコーナーキックを与えてしまったのです。

もう一度言いましょう。
その時点で、イタリアは息絶え絶えだったのに。

さらに、ひどかったのは、2失点目。クリアを何故かためらった吉田麻也の小学生レベルのミスで、同点劇をプレゼント。プレミアの時、コーナーキックにすることを躊躇したでしょうか?頭の中が整理できていなかった。

彼は、こういったミスが多すぎます。失点に直結するミス。もちろん、代役探しが必要でしょう。

2-0というリードを、生かしたサッカーが全くできなかった。いなして、彼らが出てきたところを突く。3点目を取る。

それでよかった。
普通のことが、できなかった。

この代表チームの一番の弱点は、メンタル面のムラ。イケイケの時は最高かも知れないけれど、普通の状態で踏ん張れない。気持ちがプツンと切れる。

ご存知のようにサッカーとは、90分で点を取り合うゲームです。

いくら内容が、良くたって4点取られていいワケがない、ですよね。

香川は、こんなことを言っていた。

勝ち切らなければ、意味がない。

中田英も、こう言った。

緩急がない。

その通りです。

千載一遇のチャンスを、ほぼノープランでやり過ごしたザックの力量を問う作業も必要でしょう。

誇らしくも、何ともない酷評すべき試合、でした。

疑問

2013-06-18 01:55:14 | 日記
今あること、過去にあることに疑いを抱くことって凄く重要です。

そんな目覚めを与えてくれたのは、野村萬斎のドキュメンタリー。

狂言という、果てしない歴史を持つものを継承しつつ、ニューヨーク講演など、新しい物に挑戦する勇気を持っている。

例えば、サッカーで、これが正しいと上から言われると

うん?と思う。

例えば会社で、○○は昔からそうなんだよ、と言われると

うん?と首を傾げる。

うちの会社なんて、たかだか何十年。

狂言は、奈良時代がルーツだというから、何千年。

本当に、それって合っているのでしょうか。

過去の物を、過去のまま再現することはそりゃ、重要です。

だけど過去の物に、疑問を持って挑戦することは、もっと重要。

怖がらずに、やってやりましょう!

時代が後から追いついてくる。

なんちゃって。

始点

2013-06-18 01:29:28 | 日記
最近、出場機会を求めて、新しいチームでプレーしています。

以前のチームに比べレベルは、かなり低く、敗戦ばかりですが、思う所、学ぶ所は、いくつもあります。

まず、超のつく基本的な事ですが、サッカーは独りでは勝てないということ。
スーパーな選手が3点をとっても、5点失えば勝負には負けます。

そして、より強く思うのが、上手い下手は別にして、

チームのために自分が何をできるか?

そこを整理できていないプレーヤーが、敵、味方含めて多いと感じます。大まかにいえば、判断ができていない。

失ってはいけない場所で、ゴール前のようなドリブルして、取られた後は放ったらかし。

簡単なロングキックを味方同士で、競ってしまい、相手FWにこぼしてしまう。

要するに、技術うんぬんではなく、考えること、頭で解決できる部分が多い。

サッカーの中に、考えるという部分が、組み込まれていないのです。

さて、ブラジルと日本、その差も考えること、頭の中にあると思っています。

グラウンドコンディションの悪さに、日本は対応できませんでした。

つなぐテンポが落ち、ミスを怖がって自分達のサッカーを辞めてしまった。

本田は、よくやったという論調もありますが、私はそうは思わない。相手DFとの個の戦いの部分に
執着し、ボール回しを分断していたと感じています。

パワー、スピード、よく選手達が言う、個の力の成長には限界があります。もちろん、その部分も大事ですが。

どうやったらブラジルに勝てるのか。

組織的な部分を、煮詰めていくしかないでしょう。日本人に合っているスタイルを突き詰めていくしかない。

答えは、どうしたって、ある国に行き着きます。

そう、スペインです。

彼らが同じようなコンディションで、自分達のサッカーを捨てるでしょうか?

試合開始直後に先制されて、攻めに行くことを躊躇するでしょうか?

自分達の特性や身体能力を冷静に分析し、目指すべき道のりを、もう一度確認する作業をしてもらいたい。そう、振り出しに戻る。

スペインだって、バルセロナだって、成功したのは最近です。

彼らは、信じる道を貫いたからこそ今の強さがあることを忘れてはいけません。


本音

2013-06-05 05:14:44 | 日記
本田は、W杯決定後のヒーローインタビューの後、取材陣の問いかけには答えなかったという。

客観的には、プロにあるまじき行為だけど、ピッチであまりに雄弁だったから仕方ないか。

それぐらい、彼の活躍は際立っていました。

とにかく、あの落ち着きは半端じゃない。3人に囲まれても奪われない。挙句、ロスタイムのPKをど真ん中に蹴るメンタリティー。

試合はそこそこでも、その後、
ベラベラしゃべるプレーヤーより遥かによい。ですな。

そういえば、最近ピッチで雄弁な選手をもう一人見ました。

スペインリーグ最終節。残念ながら降格してしまったデポルティボのレジェンド。

ファン・カルロス・バレロン。

私と同じ38歳のファンタジスタ。0-1で迎えた終盤で見せた彼のプレーは、全身に哲学をまとっていた。

普通なら、愛するクラブのため、1パーセントでも偶然に頼る所。

そうパワープレー。

少しでもゴールの近くへ。早くクロスを。そして何かが起こるのを待つ。天に委ねる。勝てば残留なのだから。

しかし、彼は、それを嫌ったのです。
自分に来たボールを丁寧にグラウンダーでつなぐ。フットボールに、あくまで忠実に。しつこく何度も。

俺は偶然を信じない。
フットボールを信じる。

そう言っているようでした。
いや、そう言っていた。

そして、降格後、彼は泣いていました。その涙は、歯がゆさから来ているように見えました。なぜなら彼らの同僚は、試合終盤、パワープレーに頼りきりだったからです。

だから、こうなったんだ。
自分の力でチームを理想に導けなかった自戒の念が込み上げたのでしょう。たぶん。

サッカーのドラマというのは、試合後のヤフーニュースから読み解けるものでは、ありません。

試合後のインタビューだって信用できるものでもない。大抵それは、後付けですから。

90分、ピッチを見渡せば、それで十分。素晴らしい選手は、そこで自分の全てを語り尽くしているはずなのです。